見出し画像

そぼ降る雨のあやめパーク。

6月の終わり、あやめ祭りも終わった水郷佐原あやめパーク。期間中に行けなかったので悪天をついて行ってみる。バケットハットをかぶればさして気にもならない小雨だが、園内に人影はまばら。それもそのはず菖蒲田はほとんど緑一色でなるほどすっかり祭りのあとだ。いやいやこういう風情も悪くない。人を見に行くのならこちらの方がずっといい。

人影はまばら。

菖蒲田にはつい先日までそこにあった品種の札が並んでいる。そのいちいちを見ていくのがなかなか楽しい。いったいいくつの品種があるのだろう。肥後系、江戸系というのが目立つ。菖蒲界の2大系統なのか。中にはUSAなんてものある。咲き誇っている頃だったら気にも留めない気がする。

郭公花、松の木陰、牡丹獅子にかすり乙女。T104って何だ。
紫衣の誉、紅露、時雨西行というのは長唄の曲名にあるらしい。
五月晴、爪紅、長良川。ウォーレィ?ボニー&クライドかと思ったがあちらはウォーレン。

「おや藤棚?」と近づいていくと何やら瓜のようなものがなっている。何だろうと訝しんでいると、作業をしていた方が「これは藤の実というか種なんですよ」と言う。「養分をこちらに取られてしまわないように本来ならばこんな実がならないうちに取ってしまうのですが、忙しくて遅れてしまって。言い訳になってしまいますが今取っているんです」との事。物知らずもいいとろなのだが、まったく知らなかったのだ。「どうぞお持ちください。どうせ捨ててしまうのだから」と言うので少しだけいただいて帰る。

大きないんげん豆かというような藤の種。
さてどうするか。

祭りの期間中園内を周遊していた「さっぱ舟」も今日は静かに舫でいる。与田浦を眺めながら紫陽花の小径を歩く。祭りのあとでかえって良かったんじゃないか。愛でるばかりが花じゃない。

さっぱ舟も舫でいる。
紫陽花の道。
与田浦。これで霞ケ浦の二百数十分の一くらいの広さ?

園内を奥まで歩いていくと、ラスボスのようにハス回廊という一角にたどりつく。国内外約300種のハスが栽培されていて、日本有数の規模を誇るという。ちらほら咲き始めた品種もある。最盛期は壮観だろうな。

ハス回廊。その名の通り全部ハス。
バリ島蓮という品種。
きれいに咲いていたこの品種は利根蓮。違いはわからない。

あやめ祭りに続いて7月からははす祭りが始まるとの事。レストハウスの方によれば池をハスの花が埋め尽くすようになるという。さっぱ舟も運航されるのでのんびり船上から愛でるのもいいかも知れない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?