映画を観た記録30 2024年2月3日     アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『レヴェナント: 蘇りし者』

Amazon Prime Videoでアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇りし者』を観る。

アメリカ開拓時代の大自然をバックに描かれる闘争劇。

ドラマの最初のほうでクマに襲われるレオナルド・ディカプリオ演ずるグラスの格闘シーンが凄すぎる。実際のクマではないだろうが、迫真のクマに襲われるシーンである。クマがディカプリオ演ずるグラスを食べないことはわかっていたので(食べたら映画は終わってしまう…)それは安心?して観ていたのであるが、クマに襲われ、嚙みちぎられ傷だらけの襲われるシーンはとてつもない。グラスは息子のホークをトム・ハーディが演ずるフィツジェラルドに殺される。グラスはフィッツジェラルドに置き去りにされようとされる。グラスは、息子をフィッツジェラルドが殺したことを知り、復讐鬼と化す。

そして、ときおり、挟まれるネイティブ・アメリカンの襲撃シーン。だが、ネイティブ・アメリカンを一方的に悪くは描かれていない。逆に白人開拓民が、ネイティブ・アメリカンの村を襲撃し、ジェノサイドをしていった後の死体のシーンが写され、生き残った女性はレイプされるが、そこに通りかかったグラスがレイプ白人を捕まえ、からだが自由の身になったネイティブ・アメリカンの女性はキンタマをナイフで切り落とす。その切り落とすシーンは描かれないが、声がして、下半身を何を履いていない白人の股が赤く染まっているのが、遠く映し出される。

レオナルド・ディカプリオ演ずるグラスは、馬の内臓を引き出し、豪雪の極寒は、内臓を引きづりだした馬の中で寒さをしのぐ。生魚を食いちぎって食べる。野生人間として、復讐のために生きている。

物凄い映画です。音楽は坂本龍一とアルト・ノヴァ。

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