映画を観た記録51 2024年2月24日   スティーブン・スピルバーグ『ウェスト・サイド・ストーリー』

Amazon Prime Videoでスティーブン・スピルバーグ『ウェスト・サイド・ストーリー』を観る。

音楽がいつもジョン・ウィリアムスのスピルバーグが今回はレナード・バーンスタインか。当たり前か。

レナード・バーンスタインの音楽はとてつもなく凄いというのか、それを再確認するためだけにでもこの映画は観たほうがいい。映画も素晴らしく良い。カメラワークが自然というか流麗。『シンドラーのリスト』以来、スピルバーグで撮影監督をし続けているヤヌス・カミンスキー。『プライベート・ライアン』もヤヌス・カミンスキー。

マリアとその兄ベルナルドと兄ベルナルドの同棲恋人のアニータが住むアパートメントはアニータの針仕事の原色の布がひらひらまっている。その布を活かした演出がとてもスマート。

そして夜景はいつも水で濡れているという定番の定番の夜景シーン。水をまくことで夜のシーンが映える。ハリウッド映画の定石でもある。そして、ニューヨークはいつも煙が出ている。どの映画のニューヨークはいつも煙が出ている。

完全なまでのオールセット。ミュージカルだから。

しかし、ミュージカルは、ライオンのMGMの「商品」なのに、スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』は20世紀FOX。ジャンル映画が崩壊していることがわかる。

脚本はトニ―・クシュナ―。『ミュンヘン』以来、スピルバーグはトニー・クシュナ―が脚本担当。トニー・クシュナ―はユダヤ。スピルバーグもユダヤ。撮影監督ヤヌス・カミンスキーは、ヤルゼルスキ政権で戒厳令が敷かれ、米国へ脱出してきた男。

雑貨屋のプエルトリコ系だが、白人と結婚したので白人とも見られている老婆がリタ・モレノが演じている。リタ・モレノは本作品の製作総指揮である。

豪華な映画。

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