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『つながり』の大切さ

長い付き合いの友達が一時的に音信不通になりました。復帰まで一連の出来事を通して、感じた『つながり』の大切さについて記事にまとめます。

明確に言えること。人とのつながりの重要さと自分を大切にしてくれる存在がいること。

この記事は友達関係に悩んでいる方。友達が急に人とのつながりを断つようになった方になにかヒントになればと思います。

【10年来の友達】

大学時代から10年以上ずっと仲良くしている唯一の友達がいます。この記事の中では川ちゃんと呼ばせていただきます。

僕の経歴について過去記事で触れていますが、有機化学を専攻して比較的男ばかりの環境で大学生活を過ごしていました。ある時、同じ学科の友達が面白そうなサークルがあるから行ってみないかと誘ってくれました。これがきっかけとなり、サークルに参加するようになりました。

そしてこのサークル参加が川ちゃんと出会うきっかけとなります。

川ちゃんは先輩と一緒にサークルを立ち上げていました。当時流行っていたSNSのmixiを利用して近隣の大学生に声をかけて、人を集める行動力。立ち上げた動機は、男ばかりの環境下で女の子と出会いたい。楽しいこともしたいということらしいです。今思えば、かなり行動派な男です。

飲み会を企画していた時も、みんなが女の子と喋れるようにと考えていました。周りを見ながら、気を遣いながら会の進行したりしていました。またサークルで利用する道具は基本的に川ちゃんが管理。みんなが楽しめるなら、俺が頑張るよと言わんばかりの動きで皆のために動いていました。

シンプルにいい奴です。

親友と呼べる存在

定期的にやり取りはしていたものの、みんなで遊ぶ友達の一人でした。別の学科ですが大学院も一緒に進学して、社会人になるタイミングも一緒。そして、社会人一年目で会社を辞めた僕と久しぶりにあったタイミングで、初めてサシ飲みをするようになりました。同じようなことを考えていたことからかなり距離が近くなります。

そこから2人で色々なことをやりました。人を集めてイベントやってみたものの大失敗。人が集まらず赤字を出して、その赤字を二人で折半したり。お互い本気で色々なことを語るが故に、ボロクソに言ってしまったこともあります。川ちゃん大号泣事件と呼んでいます。それ以外にも朝までウイイレやスマブラといったゲームをひたすらやり込んだり。真面目なことからアホなことまで色々経験してきました。

親友と呼べる存在は何人かいますが、一番付き合いが長い親友です。僕自身自由すぎるのか、興味がなくなった人とは会わないので、大学以前の友達とは全く会わないです。それでも川ちゃんは10年以上の付き合いがある貴重な存在です。

【突然の音信普通】

そんな川ちゃんが突然連絡が取れなくなりました。理由が人と関わりたくないから。

正確には周りの友達とは突然、音信不通になっていました。僕個人に対しては『人とやりとししたくないのでスマホの電源落とします』と連絡がありました、その宣言の後に連絡が取れなくなりました。

把握していたのは、結婚を前提に付き合っていた彼女と別れたことだけ。相談や愚痴も聞いていた上で、辞めたほうがいいという話はしていました。その時に言い過ぎたかなと思ってはみたり。最終的には本人の判断とは思っていたものの、強制感出ていたかなとか反省もしました。

コンタクト

しばらくして、もともと川ちゃん含めた数人で出かける予定がありました。参加可否や道具について確認が必要になり、連絡を取る上での大義名分を得ました。一方でどうにか川ちゃんと連絡を取らなければいけない。Instagramが更新されていたのを見つけたのでDMで連絡を入れてみることに。

返事が返ってこないことも考えていましたが、無事に返事が来ました。そして『お前には関係ないところで迷惑かけてゴメンな』というメッセージ。その連絡と同時に出かける予定は不参加ということでした。

なにより僕に関係ないところでなにかあったことはわかりました。僕としては少し安心したものの、このまま放置はできない。何かと理由をつけて連絡をとってみる作戦をとってみることとします。。

半ば強引ですが、結婚祝いをもらっていいかな?と連絡してみたり。結婚祝いでもらったホットプレートで、一緒に御飯食べようと家に招いてみたり。さり気なく強制的に会えるような場をセットしていきました。

自宅に誘ってご飯を食べたことで人と話す場できたこと。きっかけに川ちゃんの心の壁が壊れていった印象です。

【原因】

自宅でのご飯を通して川ちゃんから色々話を聞くことができました。人とのやり取りを完全に断つまで追いまれた原因がわかってきました。

①結婚を考えていた彼女

別れた事自体は特に問題なかったのかもしれません。しかし、相手の姿勢というか感覚が川ちゃん自身を狂わせたの可能性があります。

まず結婚が前提でないと付き合えないという話だったとのこと。さらに基本的に川ちゃんが全額負担するのであれば、同棲も可能だし結婚できるという話だったとのこと。相手は家庭の事情があるという話でしたが、一銭も出せないということでした。

最初はそれを承諾した形で、新築の物件へ引越し。100万以上をかけて新しい家電や家具を揃えて受け入れ環境を作りました。

その上で川ちゃんの荷物に対して文句をつけたりやりたい放題だったと聞いています。同棲する中での立場について個人的な感覚だと『お金を出せないのであれば文句を言うな』なんですが。それを言うと私は何も言えなくなるというのが相手の言い分だったそうです。そもそも言えなくなるというか言う権利すらないと思います。

そして、結果的に別れることになります。一人で暮らすことが確定となり、毎月一人で約15万の家賃を払うこと。広い家に一人で過ごすことに慣れない上に、不便さを感じていたそうです。今まで7万前後の家賃で1Kの家に住んでいたところからの変化ということもあります。

また今までの貯金に回せるお金が回せなくなったこと。家賃に対する不安。広さに慣れないと言ったことが本人にとって負荷となっていたのかもしれません。

②税金

確定申告を何も考えずにやってしまったことで、納税額が爆発的に上がったそうです。個人事業主として働いているので各経費をしっかりと計上していれば問題なかったのですが。面倒だったという理由で経費をつけずに提出してしまったことが悲劇の始まり。請求された納税額が今まで観たことのない額で送られてきたのだとか。

2ヶ月に一度だいたい家賃分くらいの税金を支払うことになっていたのだとか。

引越しにかなりの額の貯金を使い、毎月15万以上の固定費を支払うことになったこと。その上、今まで以上に重い税金がのしかかったことで、精神的にきていたのかもしれません。お金に対する不安はかなり精神的にくるのでそれも一つの要因だったのかなと思います。

③人間関係

トドメになったのが、川ちゃんとして裏切りとも思える行為が度重なったこと。これもお金に関することになります。友達と一緒に出かけた中でかかった費用の多くを川ちゃんが負担していたそうです。

僕もその場にいたわけではないので、正確なところはわかりません。川ちゃんが負担した部分以外はしっかりと割り勘になっていたのだとか。そこで強く言えなかった川ちゃんも悪いのかもしれませんが。本当に優しい奴で頼まれたことは喜んで受け入れてくれるような人間なので、そこをうまく利用されていた部分もあると思います。

川ちゃん本人も利用されていたんだなと思ってしまったこと。そう思ってしまってからは全てが嫌になっていったとのこと。

この件がダメ押しとなり、すべてが嫌になったこと。これが人とのやり取りを断つことを決めたということでした。

【復帰】

一緒に御飯を食べながら今までの不満を話したこと。本人の中でのモヤモヤを解消するきっかけになったようです。また妻が色々とご飯を用意してくれたことが、相当嬉しかったみたいです。川ちゃんとしても久しぶりの手料理を食べる機会になったとのこと。『こんなにもてなされたこと生まれてはじめて』というくらい感動していました。

確かに今まではもてなす側が多かったこと。もてなされることが全く無かったからこそ出た言葉だと思います。

またその後も理由をつけて夫婦ともども、意識的に川ちゃんを誘うようにしました。旅行のお土産やテレビでのサッカー観戦。料理のおすそ分けなど事あるごとに連絡入れる形。半ば強引に押しかける形でも家に行ったりもしていました。

その結果、本人も音信不通になる前に戻ってきた気がします。

僕がやったことが前の川ちゃんを取り戻す要因になったかもしれません。しかし、全てではないと思います。川ちゃん自身ももがいていた中で心が軽くなったきっかけがあったのだと思っています。

自分がされた側ではないにしろ、不安や不満を解消すること。それは軽減する方法は人間関係なのかもしれません。結局、人は一人で生きていくには過酷すぎるます。だから誰かと一緒にいたい生き物なのかもしれないと思いました。僕自身も妻の存在にすごく助けられているので同じことが言えるなと思います。

【まとめ】

まず、10年来の友達が音信不通になった原因は人間関係とお金への不安でした。とは言え復帰する要因も人間関係だったと思っています。

人は完璧ではないし、苦手な存在がいることもあります。うまく付き合いながら周りに気の知れた存在とより深くつながっていくことの重要さと支え合うことの大事さを感じました。

僕自身心の広い、仏のような人間ではありません。どちらかと言えば好き嫌いも多いし、面倒なことは大嫌いです。だからこそ気の知れた存在に救われています。救われている分しっかりと返しながら、持ちつ持たれつのいい関係を今後も続けれ行きたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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