エンジニアしかやってこなかった自分がライターになって一年経ったしやってきたこととか所感とかまとめてみる
初めて自分が書いた記事がメディアに載ってから約一年が経った。
ライターなんて名乗ったもん勝ちだが、一年経った今でも細々と続けられているのでそろそろライターを名乗ってもいいのではないだろうか。
今回は、この一年やってきたことを簡単に振り返ってみる。同じくコラムライターになりたい人へ向けて、良くも悪くも参考になればと思う。
軽い自己紹介
名前は宮本デン(P.N)
今でも本業エンジニア兼業ライター。頭は文系だが学歴と職歴はゴリゴリの理系。
元々半導体の分野でがっつり楽器開発をしていたが、今はフラフラとデータベース周辺を触っている。
中学の時からネットに入り浸り、今では立派なサブカルオタク。
中学〜大学とニコニコ動画を通ってきたので、ご多分に漏れず(?)元配信者。鳴かず飛ばずだったけど、ちょいちょいイベントに出たこともある。
そのため、配信周辺のネット文化にもそこそこ詳しい……と、思う。ライターでは正直それを武器に戦ってきた側面もある。
ライターになろうと思った動機は今回は割愛。
ライターになりたい人へのロードマップ的な何か
自分の振り返りをダラダラと書く前に、ライターになるためのロードマップ的なものを書いておく。自分は遠回りした部分もたくさんあるので、ここまで読んでくれた人のためにせめてもの有益な(?)情報として。
①好きなことをめちゃくちゃ掘り下げた記事を書く
②①を武器にメディアに営業をかける
以上、コラムライターになるならマジでこれが最短である。
①はなんでもいい。自分の好きな音楽とかゲームを深堀してオタク全開に考察してもいいし、身近な好きな人にインタビューしてもいい。
インタビューした際には誰かに記事の添削を頼むとクオリティが格段に上がるのでおすすめ。実はインタビュー記事というものは、構想段階で自分の中に何も無くても取り掛れるので、他の記事より取っ付きやすいかもしれない。
②もどこでもいい。ただし①に関連したメディアに営業を掛け、企画も3つ4つ持ってくこと。
旅の記事を書いたのに経済メディアに営業掛けても意味が無い……ことはないけど、拾ってくれる確率は低い。あと旅ライターになりたいなら遠回りせず旅メディアに行くべきだし。
次からは自分のやってきたことを書いていく
やってきたこと①:スクールに通ってみた
まぁあるあるだけど「ライターになりたい!」と一念発起してスクールに通ってみた。女性限定のオンラインスクールSHElikesだ。
良いか悪いかで言ったら普通に良い。
文章の基本的な書き方、気をつけなければならないことや色々な基準的なものを学べるし、課題を出せばフィードバックだって返ってくる。(私はなかったけど)ここから繋がる仕事も多いのだと思う。
文章を書くのが得意な人にとっては
「自分の文章のスタイルがあるし……」
というのも分かる。でも知っててやらないのと、知らないでやらないのは違う。
型破りは型を知ったうえでやるものだ。って、最近またバズってた知り合いの酒飲み作曲家が言ってました。
でも正直言えば、ライターになるだけなら別に金をかけてスクールに通うのは必須ではない。自分で勉強できる人は本を買って勉強したらいいと思う。
ただ、勉強の方向性がわからない人や、自分の力だけでは踏み出せそうもない人へおすすめしたい選択肢の一つでもある。それは遠回りではなく、最短距離の投資なので。
やってきたこと②:とにかく営業を掛けてみた
私がライターを始めるにあたりやってみたのはこれだ。
いしかわゆきさん著作「書く習慣」に書かれた1ヶ月チャレンジ。
まずは続けることのできる環境や習慣を自分に用意した。
そして、「自分は継続して文章を量産できますよ」と示した。
そのうえで好きな音楽やアーティストの考察的なものを書いて、その記事がちょっと人に読まれたのでそれを武器にして営業をとにかく掛けてみた。
そして面白そうだと思える企画を大量に作り、営業メールの時点でとにかく送り付けた。
そしたらひとつ拾ってくれるところができた。
残念ながらそこは継続にはならなかったが、「自分を拾ってくれた」という経験が糧となった。その後もたくさんの所に営業を送った。
その結果現在も継続して3つほど書かせてもらってるところがある。ありがたいことだと思う。
ちなみにその中のひとつは、当時の編集長に直にDMを送ったのが縁となっている。返事は基本返ってこないものと思って、ダメもとで送るのが良いと思う(もちろん失礼のないように)。
メディアの人間なんて忙しいので、返事が1ヶ月後なんて割とザラだ。返してくれるだけでありがたいと思えないと、継続してお付き合いするならお互いに辛くなるだけだと思う。いつになってもね。
やってきたこと③:自主企画でインタビュー記事を書いてみた
先も少し書いたけどインタビュー記事を書くのはかなり良い経験&実績になる。
自主企画ぅ〜?と思うかもしれないが、インタビューをやった事ある人間とそうでない人間なら前者の方が確実にアドだ。実績と成果物は気持ちに勝る。
文章に自信のある人はQ&Aだけでなくルポルタージュ形式にもチャレンジしてみるといい。ルポルタージュ形式でのインタビュー記事は、取材力だけでなく文章力や要約力のアピールにもなる。
そしてインタビュー記事を書くなら誰かに添削してもらった方が良い。添削サービスを提供してくださる方は沢山いるが、私は中村洋太さん(ライター講師・旅人!)に添削してもらった。最善の選択だったと思う。
クオリティについてはもちろんだが、それ以前にやはり他人のことを書くのに文章の基本的なことが出来てなかったりするのはあまりよろしくない。
なぜなら、インタビュー対象の方に内容を確認していただく際にノイズになってしまうから。内容の確認ではなく文章の校正が始まってしまってはお互いにとって良くない。
そういう事態を防ぐためにも、インタビュー記事については第三者を挟んで完成させた方が良いと思う。
やってきたこと④:薄くてもいいからとりあえず自分からは連絡を返す
ライターになりたいと思って活動を始めても
連絡を返さなくなる人はそこそこいるらしい。
社会人諸兄としては「まさか」と思うかもしれないが、ちょっと想像してみてほしい。
夏休み、寝る間も惜しんで1ヶ月かけて作り上げた工作。
二学期初日に提出したら一瞥して「これはダメですね。作り直してきてください。現状でも評価は付けますし、出来たらでいいですけど」と先生に言われた。
「出来たらでいいですけど」の余地があるとき、果たして作り直せるだろうか?
反射的にYESと答える人もいるかもしれないが、実行に移せるのはほとんど居ない。なので答えは実質NOだ。
だがライターをやるなら、そこで実行に移せなければそのメディアとの繋がりは消えてしまう。だからやらなきゃいけない。
でもさすがにそういう心折れるような連絡は返したくない気持ちもわかるし、メンタルや忙しさによってはすぐに修正対応もできない。
だから「承知しました。対応しますので少々お待ちいただけますと幸いです。」とか内容の薄いテンプレでいいから連絡を返す。相手も何も嫌がらせで送ってきてるわけではないから、返したらそれだけで心象は良いはずだ。
そうすればそのメディアとの縁は首の皮一枚で繋がる。その後自分の状態が悪化してなにもできなくなったら最悪そのままごめんなさいすれば良いし、少し持ち直したらまた取り組めばいい。
なにも考えずに送れるテンプレ文言を持っておくと、気が楽になる。とにかく続けられたら勝ちなので。
とまあ偉そうなこと言ってるけど、実はこれを書いてる時点で返してない連絡がひとつあります。
緩くても続けられたらそれが正義
「ライター未経験だけど短期間で月収○○万円!」とか色々巷に溢れているけど、そういうのと比較して辛くならないで欲しいなと思う。
別の仕事を続けながらライターをやるということは、その分仕事をする時間が増えるということ。
たしかに書く本数を増やせば○○万円届くかもだけど、体力的に続けられるとは到底思えない。
クリエイターとして「継続できること」は何よりも強いので、緩くても続けられたらそれが正義だと思う。
今後やること
この一年コラムとかイベント取材とかで好きなことを書かせてもらったので、今後はもっとフラットな記事も書けるようになりたいと思っている。
ここまで読んだ人は察しが着いてると思うが、何せ文章の癖が強い。強みだと思うし、ありがたいことにそれを評価してくれる人もいるが、専業になりたいならそれだけじゃどうにもならないことも多いと分かっている。
幸いなことに、最近そういう記事も書けそうなとこにジョイン出来たので、盛り上げるお手伝いをしつつそういう能力も身につけていければと思う。
最後に
ここまでこの一年やってきたことをツラツラと書いてきたが、これ以外にも色んなことをしている。
好きな某メディアに転職しようと思い立って面接受けに行ったりとか(落ちた)。
でもなんだかんだ一年とは思えないぐらいライターとして色々なことが開けたので、次の一年はより色んなことが出来れば良いなと思う。
具体的に言うと専業になりたいので、その準備をしていきたい(税金の勉強とか)。
でもあと一年で専業になります!だと圧が強いので、
また一年後、一年の振り返りを書ける状態にあることを目指して頑張ります。
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