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【でんこラボ活動報告】2019/07/17「感情の扱い方講座」

はじめに・・・「感情の扱い方講座」とは?

去る7月17日に、でんこラボ主催「ご機嫌な人生は自分次第♪〜感情の扱い方講座」が行われました。イベントの幹事は、ラボメンバーのふじもっちゃんとえっちゃんです。

本イベントは、ラボメンバー以外も参加OKなオープンイベントとして企画されました。会場の英治出版Base@恵比寿には、はじめましての方も多く集まる盛況ぶり!

講師を務めたのは、でんこラボメンバーの鈴木敦子さん。いつもは、Learder’s Labの講師として企業を中心にコーチングやセミナーを実施されています。

敦子さんいわく、「自分の感情を知るためには、書き出してみることが効果的」とのこと。そこで、4人ほどのグループに分かれて、ワークをしながらのセッションになりました。

私たちがどんなワークに取り組んだのかを、少しですがレポートします。

1.感情を表現する言葉を、10個書き出してみよう!

はじめに行ったワークは、「楽しい」「悲しい」といった感情を表す言葉を、10個書いていくもの。これは、「自分の感情を知ること」につながります。

たとえば、次のような出来事が起きたとき、「私の感情」はどうしているでしょうか?

出来事A:思ってもみないことを言われた。
私の感情:相手の発言を深読みして落ち込む。思考が停止して、解決方法が見つからない。
出来事B:自尊心が傷つけられた。
私の感情:身近な人にキレてしまう。

出来事Aのように、ガマンや知らないふりを無意識にしていませんか?または、感情を表へ出し、つい、周りの人たちに愚痴ったり八つ当たりをしたりという出来事Bのようなケースもあるかもしれません。

このような感情の抑圧と発散は、自分自身を孤独に追い込んでしまいます。そして、まわりと信頼関係も作れなくなってしまうことに…!

ですから、「私の感情」を目に見える形で書いてみることは大切です。
さらにワークでは、これらの言葉たちからイメージする色を塗りました。グループ内で見比べると、人によって、言葉のカラーが異なることに気づきます。同じ「嬉しい」でも、人によって感じかたが異なるってことなんですよね。あらためて、気持ちを言葉にして伝える意味の大切さを感じました。

2.心のマイルールを知ろう

続いてのワークは、自分のココロの地図を探ります。
あなたは、()の中に何を書きますか?

・仕事とは(          )である。
・友だちとは(          )である。
・失敗とは(           )である。

ある参加者は、こんなふうに書きました。

・仕事とは(お金が発生するもの、まじめにやるもの)である。
・友だちとは(いろんな人がいるもの、変わるもの)である。
・失敗とは(できればないほうがよいもの、時間が経てばプラスになるかもしれないもの)である。

このワークからは、自分の思い込みや前提としているビリーフ(思考パターン)がわかります。ビリーフが、自分を抑圧し、行動や感情に制限をかけているんですね。

でも、人のコミュニケーションスタイルは、周囲とのこれまでの関わりによって学んでいるだけに過ぎません。ですから、意識的に変えることができます。

もし○○だったら… → 過去に○○だったから、今回もそうとは限らない
ミスしちゃったら… → ミスしたときに考える
○○はしなきゃダメでしょ! → 本当に、○○しなきゃダメ?

意識したいことは、今まで持っていた認識からくるマイルールで、自分のことをジャッジしないこと。心のモヤモヤは、このジャッジから来ています。

でも、どうして自分のことをジャッジしちゃうんでしょう?
その理由は、次のワークで分かります。

3.感情の生まれ方を知り、観察する

最後は、自分の感情が揺れ動いたときのことを書き出すワークをしました。
何かモヤっとしたときを思いだし、次の5つのステップで感情を書き出します。

①事実
起きた出来事を、順番に書く
②解釈
自分が感じたことを書く→解釈したことは本当?
③前提
自分の解釈につながる思い込みを書く→自分は何を恐れているの?
④期待
自分の望んでいる状態を書く→恐れていることが起きたら、どうなると思うのか?
⑤行動
行動の選択肢を5つ書く

これは、自尊感情のためにおこないます。
自尊感情には、外の世界(他人)からの評価によって得られる「随伴性自尊感情」があります。このタイプの自尊感情を育んでしまうと、いつだって他人の目が気になってしまい、良いことも悪いことも、相手任せになってしまうんです。
自分をジャッジしてしまうとき、この随伴性自尊感情に囚われているのかもしれません。

そこで、目指してほしいのが、本来感として自分自身をありのままに受け入れ、価値ある存在として認識し、自分を大切にすることです。良い、悪いといったジャッジはしません。
「自己肯定感」という言葉がよく使われますが、「肯定」にはジャッジが入っているニュアンスがあります。「自己受容や自己理解、自己認識の言葉がオススメです」と敦子さん。

感情をコントロールすることを感情リテラシーと呼ぶならば、まずは感情を言葉にして、周りとの関係を構築し、他者が表現している言葉や態度から相手を理解していくことを、意図的に行うことで培われるといいます。
つまり、ワークで行った書き出しは、自分の思い込みで起きたことへすぐ反応するのを避け、一呼吸置いて感情を見つめ直す練習なのです。

まとめ

感情って、自分自身のものなのに、分からないことが多いですよね。今回のワークは、その感情の仕組みや正体を知る、とても良いきっかけになったと感じます。感情リテラシーを高める速度は、人それぞれかもしれません。しかし、練習や心がけによって、感情と向き合い、自分の心地よい状態を作ることは可能なのです。

▲参加者の平さんによる、感情の扱い方講座・グラレコです。わかりやすい〜!

3時間に及ぶイベントの、ほんの1部のレポートとなりますが、少しでも感情の扱い方のヒントが伝わると嬉しいです。

(レポート/ケロちゃん、写真/もなみん)

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