化粧をするということ
実は6月から仕事の環境が変化した。店舗が今までと変わったのだ。
変化を求めていた私にとっては、思ってもみない朗報だった。その話に、いいですよー!と即答したものだ。今までの私なら、考えさせて下さい...と言いながらも受けていたと思う。だが、私自身も変わることができるチャンス!と考えた。
仕事の環境もだが、私自身がどうしても変わりたかったことがある。
『化粧をする』
ということだ。仕事に行くのに、女性なら化粧をするのが当たり前に思われると思う。だが、10年以上、化粧をするということを拒んでいた。
ノーメイクで外に出ることに抵抗はないのか
慣れてしまえば、別にどうってことはない。確かに面倒だし。
しかし、それ以上に心理的に大きかったのが
『化粧をしたら笑われる』
高校生の頃、唇の荒れが気になって購入したリップが薄い色付きだった。誰かに色目を使ってるんじゃないか?と言われたものだ。全くそんな事はなかったのに。
以来、化粧には大きな抵抗を感じていた。
それでも、環境が変わるたびに化粧はしていた。でも、しばらくして止めてしまっていた。
心のどこかで、化粧をした私は笑われているのではないか。。と、疑心暗鬼になってしまっていた。笑われるのが怖くて、陰口を言われるのがずっと怖かった。
本当は、化粧はした方がいいと知っていた。しなきゃいけないと思っていた。
当たり前のマナーなんだろうけど、ずっと怖くて出来なかったよ。
あの時、少しだけ背伸びしたい気持ちもあった。口紅は出来なくても、リップならまだいいかな?と思った。別に誰かのためじゃなく、自分のため。
でも、笑われた。薄ら色が付いているリップを付けた私は笑われた。
今なら、跳ね返すことも出来たかもしれないが、当時の私には出来なかった。ただただ悔しくて、顔で笑って心で号泣したものだ。
気持ちの問題!と一言で済まられるけど、高校生の私にとってはキツいものだったよ。
でも今は、メイクをしている私を笑う人はいない。ありがたい。
ファンデーションを付けて、眉をスッと描いて、ちょっとアイメイクして、口紅を付けるだけなのに
なんだか気分もいい。
色々と好転するのを感じている。
今まで、お会いした時にノーメイクだった方には本当に申し訳ない。。
化粧は身だしなみであると同時に、私にとってはONモードへ切り替えするためのスイッチになっている。
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