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はじめに私のことを

こんにちは。『でんこ』です。
『でんこ』というのは、中学生の時についたアダ名です。最初は嫌だったんですけれども、言われるうちに自分の中でもしっくりくるようになりました。

1976年7月、兵庫県香住町(現・香美町)に生まれました。
地元の小中高を卒業後、伊丹市にある浪速短期大学(現・大阪芸術大学短期大学部)に入学、卒業後は半年大阪でOL生活を経て地元に帰ってきました。
現在は、ドラッグストアの登録販売者パートとして働いています。

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小学1年生の時に、事故により右眼を負傷しました。
小学3年生の時に、網膜剥離の手術をしました。
現在は、右眼の視力がほとんどありません。。左眼だけの世界で生きています。
周りからは『左眼を大事にせなあかんで』と言われるのですが、片目だけだと視野も狭く見えていないことも多いです。
もうこれは仕方のない事なのかな…と思いつつも、
突き放されて誰にも頼れないんだな、弱音は吐いてはいけないんだな
と小学生ながら感じました。
事実、どこ見てるの?ちゃんと見てるの?という言葉を浴びせられることが多く、ちゃんと見てる!と言っても嘘つき呼ばわりする事もありました。
また、遠近感が分からないので球技も苦手です。
(そもそも運動音痴ですが、球技が特に苦手)
ボールをちゃんと見て!とか言われても、 距離感がつかめないんです。その度に責められるんです。
中学ではバレー部でした。
なぜ?
私の通った中学は生徒数も少なく、女子はバレー部かテニス部のどちらかに絶対に入らなければならなかったんです。
ここでも、どこを見てるんだ!ちゃんと、こっちを見ろ!とよく言われました。
片目のことを知らない人に言われるなら兎も角、知っている人に言われるので悲しいやら……
どこを見てるか分かんなーい、と言って面白くからかわれる事もありました。
私がちゃんと向いていても、それはよそ見。
ちゃんと見ていない、ちゃんと聞いていない、として注意の対象になりました。
目のことを言ったこともありましたが、言い訳と捉えられましたね。片目の世界で生きていると、多く誤解されます。
ちゃんと前を見ようとすると、顔の向きは横を見ていることになります。
私が横を向いていても、決してよそ見をしているわけではないんです。むしろ、真剣に見ていますから。

確かに、見える方の目を大事にしなければならないのは分かりますし、その通りです。
受け入れなければいけないけど、本当は助けて欲しかった。ほんの少しだけ、優しい言葉をかけて欲しかったな…手を貸して欲しかったな…と思うんです。

そんな事を言ってはいるけど、35年も片目の世界で生きているので慣れました。
特に不自由を感じることもないし、私の中では普通の世界なんです。

ただ、両目の世界ってどんな感じなんだろうとは思うんです。以前、3Dを体験するイベントに行ったのですが、全く分かりませんでした。

3Dの世界を知らなくても生きていけます。周りに合わせて『凄かったね』と言うことはできます。
ただ、ただ、『3D』が分からないって言えなかったんです。言ってもいいと思うんだけど、言えなかったんです。

今は、そんな自分の殻から飛び出したい!そんな時だと思っています。
少しくらいは人を頼って、少しくらいは弱音を吐いてもいいと思っています。


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