見出し画像

オジサンのための現代用語#31 チート

チート(cheat)は、『詐欺、いかさま、不正行為』という意味の英単語です。この単語は動詞としても使われ、チーティング(cheating)と言えば、試験の”カンニング”のことを指します。実はカンニングは、英単語"cunning"(カニング; 狡猾な、ずる賢い)が元になった和製英語です。そのため、カンニングといっても英語圏では通じません。

チートはもともと悪い意味でしたが、”いかさまのようにすごい、ずば抜けた能力”と意味が拡がり、ポジティブな言葉として使われるようになっています。例えば、「この人はチート級の選手だ」のように使われます。

チートは日常でも使うようですが、マンガやアニメの中によく出てきます。マンガやアニメの主人公は、それこそ超人的な能力を持っていますから、チートそのものです。最も古いチート級ヒーローは、スーパーマンでしょう。彼はとてつもない怪力で、空も飛べます。さらには、目から光線(ビーム)が出たりします。

そんなスーパーマンでも弱点があります。クリプトナイトという石から出る放射能(?)を浴びると、チート能力が発揮できません。あまりにも完璧な主人公だと面白味がないので、話を面白くするために無理して弱点を作ったのでしょう。

ヒーローやヒロインには、”強さと弱さ”が必要です。チートだけでは、主人公にはなれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?