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”牛喰い”という職業

英国のエリザベス女王の国葬が19日、ロンドン市内にあるウェストミンスター寺院で行われました。日本からは天皇、皇后両陛下が参列されました。天皇陛下は皇太子時代に1983年から2年間、オックスフォード大に留学していたので、イギリス王室との親交が深かったと言われています。イギリス王室は、様々な城や塔を所有していますが、特に有名な塔で、観光名所にもなっているロンドン塔があります。

そのロンドン塔には、通称”ビーフ・イーター”(牛喰い)と呼ばれる衛兵がいます。ロンドン塔は、国王が居住する宮殿としても使われたり、また身分の高い政治犯を幽閉・処刑する監獄としても使用されました。そのロンドン塔の衛兵は、正式にはヨーマン・ウォーダーと言い、1485年に即位したヘンリー7世が国王直属として採用した兵が始まりだそうです。

通称のビーフィーターは、当時配給されていた食事に、庶民には貴重だった牛肉が入っていたためとか、給料の一部に牛肉が支給されたためだと、言われています。ビーフイーターは500年以上にわたり、男性の職業でしたが、2007年には522年の歴史で初めて、女性衛兵が誕生しています。

タイトル画は、BEEFEATER(ビーフィーター)と名付けられた”ジン”という酒の絵です。おそらく、牛肉を食べる時に一緒に飲むと、最高に美味しいのでしょう。

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