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オジサンのための現代用語#25 ニキとネキ

ネットの記事を読んでいたら、”ネキ”という言葉が出てきたのですが、意味がよく分かりませんでした。何かの省略形かとも思ったのですが、すぐには思いつきませんでした。こんな時には、Google先生の出番です。

検索すると、直ぐに答えは見つかりました。ネキは”姉貴アネキ”を略したネットスラングでした。もともとは、”兄貴アニキ”を略したニキが最初に使われ始めたようです。兄貴や姉貴といっても、実際に血縁関係のある兄姉のことだけではなく、年上の人や頼りがいがある人をそのように呼ぶのだそうです。

また、ニキやネキは単体で使う以外にも、”○○ニキ”のように、何かと組み合わせて使います。例えば、人の名前と組み合わせて”太郎ニキ”と言ったりします。これは、敬意を込めた太郎兄貴というような意味になります。

”アニキ”と言えば、元阪神タイガースの金本知憲さんの代名詞ですが、その金本さんがベンチ裏で喫煙していたことが原因で、”ヤニ(タバコ)を吸うアニキ”という意味で”ヤニキ”と言われるようになったのが、”○○ニキ”の発祥だそうです。その後、頼りになる男性のことを”○○ニキ”と敬意を込めて呼びましたが、”ヤニキ”の流れから侮蔑や揶揄の意味も込められるようになりました。

例えば、知識をひけらかすような人を皮肉ってニキと言うことがあります。敬意が込められているのか、揶揄されているのかは文脈で判断するしかないようです。私が最初に見たのは”ネキ”でしたが、ネットの情報はニキのものがほとんどでした。私がたまたま遭遇したネキという言葉は、まだマイナーな表現なのかもしれません。

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