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○○させていただいています。

世の中に氾濫している『~させていただく』という表現は、”バカに見える日本語の代表格”らしい。私はそこまでは思いませんが・・・。例えば、「課長をさせていただいています」や「○○役を演じさせていただいている、俳優の△△です」などがその例です。

ただし、「~させていただく」が適切な場合もあります。パーティに招待された時の「出席させていただきます」は正しい使い方です。「~させていただく」は、一見すると丁寧な物言いですが、その裏には「とりあえず、こう言えば文句ないだろう」という慇懃無礼いんぎんぶれいな意味が隠されています。「とりあえず相手を立てておけば大丈夫」という理由で、多くの人が口にすることにもなったのでしょう。

しかし、使い方は考えるべきです。「~させていただく」の使いすぎは滑稽に見えますし、その回りくどい言い方に周囲をイライラさせることにもなりかねません。「~させていただく」を使う人がこれほど増えたのは、ネットの影響も大きいのだそうです。ネット社会では、ちょっとした言動がすぐ炎上につながります。また一度叩かれると、過去の言動にまで遡ってあれこれ叩かれることにもなります。ア~、ネット社会は恐ろしい。

「~させていただく」の多用は、自己防衛本能の表れかもしれません。恥ずかしながらワタクシ、ブロガーの他にも、ユーチューバーもさせていただいています。

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