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初めての善光寺とロゴに居る鳩

こんにちは。
7年ごとに行われる善光寺御開帳が2022年6月末まで延長されているということで、慌てて日帰りバスツアーに申し込んで行ってきました。
バスツアーはクラブツーリズムさんのフリープランで、食事とかオプションがないかわりに善光寺で3時間好きに動いていいというプランです。
何が何でも自由にということでもなかったんですが、御開帳も最後の1ヶ月で催行日が減っていて、予算と合わせ考えた結果です。

新宿から朝7時出発で11頃到着、午後3時に現地出発というスケジュールだったので、当初の予定は「到着後すぐ食事、回向柱の混み具合を見てご戒壇廻りか回向柱に並ぶ」というものでした。
ところが事故渋滞や単純に混んでいるせいで到着が遅れたうえに、添乗員さんから「現地が予想以上に混雜していて御朱印授与すら90分待ち以上です。簡単に食べられるものを買って現地に行ったほうがいいかも」という悲しい知らせがもたらされました。
そのため皆、最後のトイレ休憩のサービスエリアで慌てて食べ物を探したのですが、同じことを考えた観光バスが複数あったとみえて、おにぎり類が消えていましたw
朝7時集合のせいで朝食もあまりしっかり食べておらず寝不足、しかもものすごい晴天で、このまま並んだら体調不良確実だったので、無難なパンと飲み物を購入して善光寺へ向かいました。

長野市内へ入ってからもずっと渋滞が続き、予定の倍以上かけて駐車場に入ることができました。
このツアー、ひとつだけ無料オプションがあって、善光寺宿坊の方の簡単なツアーに付いていくと団体扱いで限定以外の通常の御朱印を用意していただける、ということでした。
最初は参加しないつもりだったのですが、御朱印の列もご戒壇廻りの列も、添乗員さんの顔色が悪くなるほどガンガン伸びていきます。
個人で並んでいたらなにもできずに3時間終わりそうだったので、通常の御朱印が並ばず買えるなら説明を聞いたほうがいいと言う判断で参加することにしました。

到着少し前、なぜこんなに混んでいるのかが判明しました。
なんとこの日、全国の善光寺から僧侶が集まる「お練り大法要」なるイベントが開催されていたのでした。
このご法要目当てにいつも以上に人が集まっていた、ということらしいです。

到着時点でご戒壇廻りは120分待ちで今から並んでもバスの時間にギリギリ…。
しかもそれ以外はお練り大法要の規制でほぼ停止。善光寺の運営の方に質問したら「再開は午後3時」でバスの出発時間www
7年に1度の回向柱はこの時点で諦めました。残念。
とりあえず宿坊の方について説明をうけつつ、額へはんこを押して貰う「御印文頂戴」へ参加しました。これで極楽往生です。たぶん。
江戸時代はこの「御印文頂戴」がたいそう人気だったらしいです。今回は秘仏御開帳期間なので回向柱が大人気ですけれど。
そのまま本堂でお祈りして、一旦外にでます。
単純な参拝だけでも結構時間がかかりました。私の中では浅草の浅草寺の混み具合が今までで一番だったんですけど、善光寺ヤバいね…カオス…。
ご戒壇廻りの待機列も混ざってるから何が何だか…。
案内していただいてよかった。

その後宿坊に割り当てられたお部屋で秘仏の大きな写真を拝見して、必要な方は寄付やご祈祷の依頼をして注文していた御朱印を受け取り、最後に周辺の案内をしていただきながら、御開帳記念の御朱印の待機列まで連れて行ってもらいました。
ところがですね…すでにお練り大法要の規制が始まっていて、これでは並んだところで買えないかもしれない、という状態で、周辺も混乱しています。
宿坊の方も稀に見る状態だったらしく、慌てて団体扱いでまとめ買いに走ってくれました。
というわけで、なんとか限定御朱印、ゲットです。

最後に、善光寺の組織の話(天台宗の「大勧進」と浄土宗の「大本願」で、大本願のトップはご皇室ゆかりの女性)や、ロゴに居る鳩の話を聞いて解散となりました。
額がけっこう小さいためによくわからなかったんですけど、調べたところだとこういうことらしいです。

善光寺のロゴの鳩

さて、規制と人出でどうにもならなかったので、一旦仲見世に行くことにしました。お練り大法要に参加するらしい綺羅綺羅しいお坊様方を避けつつ進みます。
ほんとご衣装が綺羅綺羅しい…さすが全国代表。

事前情報のとおり、食事ができるところは長蛇の列でした。
御開帳の回向柱とは別の、常設の回向柱が大勧進(天台宗の寺院内)と仲見世にあるということだったので探すと、仲見世のは通りのちょうど真ん中ぐらい、善光寺を正面にみて右側のちょっとした路地を抜けたところにありました。
御開帳の回向柱と違って触り放題です。
仲見世ではすみっコぐらしのベビーカステラも買いたかったのですが、ここも10分待ちとか。人が多いからね…。

お昼ごはんは結局、おやきを買って食べました。味噌チーズうま!!!
人出は多かったですがお練り大法要に集中していたので、お土産を買ったり大勧進(天台宗)の回向柱に触ったり、「般若心経のなかから一文字だけ書く」というちょっと変わった「一字一願」という写経を納めたりしました。

山門は規制外らしいという情報を受けて境内にもどったのですが、もう完全にメインの通路がシャットアウトされていて、山門に登れるのは法要終了後の3時から。
バス出発しちゃうw

どうしようかとウロウロしていたらなんと、大本願上人様が目の前を通るとかで、さらに規制が始まりました。
高級そうな車から降りて真っ赤な和傘を日傘代わりに案内される大本願上人様。激レア。
傘を差し掛けている人のドヤ顔と、ご上人様の厳しい表情の違いが印象的でした。重要な法要前ですから厳しい表情にもなりますよね。
厳しい表情のまま、おそらく手を伸ばしたら裾辺りに届くであろう至近距離を本堂に向かって移動して行きました。
一緒に行った友人は「非常に珍しい方を間近で見られた」と、これだけでも大満足だったようです。
満足していただけてよかったけど、自分は回向柱で「一光三尊阿弥陀如来」さまとご結縁したかった…。
次は7年あとか…。

ご上人様が到着してまもなく、お練りが始まり、全員が本堂に入るとお経が読み上げられました。
数十人で読むお経、大迫力…外まで普通に聞こえてくるよ!

このあたりでバス出発まで30分を切ったので、経堂に参拝してマニ車的なのを回して1千回お経を唱えたことにしつつ、過去の回向柱に参拝してからバスに戻りました。
これも宿坊の方に聞いて知ったんですけど、回向柱は自然に土に還るまで境内に置いておくのだそうです。
今残っているもので一番古いのが60年前だとか。
それにしても、かなり等間隔にきれいに短くなっていっているんですけど、これどうなってるの…?
自然に朽ちるならもっとこう…うーん?

それはともかく、駐車場に行く途中に「経堂・古い回向柱・眼病に霊験があるという爪彫如来様」が近い位置で固まっていたので、追い込み参拝(←)が出来てラッキーでした。

お練り大法要自体はかなり前から決まっていたそうなんですが、何も知らずに選んだのがその日とか当たりがいいのか悪いのか…。
友人からは「あなたと一緒に行くと結婚式とか行事とか、たいていなにかのイベントに当たるよね」と不思議がられました。
結婚式は大きな寺社ならよほど日が悪くない限りやってるよね…。伊勢神宮なんか複数組いたし。

ご戒壇廻りは通年やっているものなので、御開帳のない時期の平日に行くのが楽かもしれないな、と思いました。
宿坊の方の説明もなかなか楽しかったので、宿坊で食事を予約してもよさそうです。

御開帳期間はあと少し。
どんどん混みそうなので、行ける方は平日のほうがいいかもです。
というわけで、初めての善光寺参りの一部始終でした。

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