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世の中の固定観念に、個性や生き方を無理に合わせてほしくない -地方のベンチャー企業が学生に伝えたいこと-

「自分のやりたいことを実現する、その手段として教育がある」

徳島大学様より委嘱を受け、代表取締役社長の近藤洋祐が徳島大学客員教授に就任しました。
ベンチャー企業として地域交通の課題解決に最前線で取り組む電脳交通は、学生達に何を伝えることができるのか、近藤社長に話を聞きました。


-今回、徳島大学客員教授の就任依頼を受け感じたこと
「大きく2つの背景があると思っている。ひとつは、徳島の学生が地元に残って仕事をする場合、就職で目指す企業像が硬直していると感じていたこと。その硬直を少しでも緩和するため、スタートアップという選択肢を教育の中で伝えること。もうひとつは、国の予算も削減され大学も『自力で稼げるようになろう』というベンチャースピリットが少しずつ強くなってきたと感じること。その2つの背景があり、野地学長もスタートアップや起業家育成に力を入れ始めたことで声がかかり、受けることを決めた」

地方である程、地元就職の際の固定観念は強い傾向があるかもしれません。一部の地域の名だたる企業等に就職する“以外の選択肢”を、電脳交通というスタートアップの姿を伝えることで学生に見せてあげたかったと近藤社長は話します。

-学生たちにどのようなことを伝えたいか
「生まれ故郷である徳島で暮らす若い人たちが、どういう生き方をしていくか。『自分の足跡を残しながら生きていく』、そんな感覚を持てる機会が徳島には少ないと感じていた。そのひとつの手段として、仮に商売じゃなくても何でも良く、『自分で何かをする』というきっかけづくりに、徳島でコミットしたかった。
世の中の固定観念や選択肢に、自分の個性や生き様を当てはめてしまうということを、若い人にさせたくない。自分のやりたいことを実現するため、その手段として教育がある。『社会でこういう人が評価される』という固定観念に合わせて生きる人が多いと感じていたから、そうではなく、『自分でこういう生き方をしたい』『そのために何をすれば良いか』を考えられる人材をどう育てていくことができるか。これが自分の教育哲学そのものだと思う」

-電脳交通が伝えられること
「電脳交通が、まさにそれを具現化した組織だと思っている。個人として話しているが、ある意味で組織として話している感じ。シンクロしている状態だと思っている。ただ個人が哲学したことではなくて、組織としてできあがったものを個人から話すことで、学生により伝わるのではないか。
電脳交通のバリュー同じこと(※下記バリューカードの画像参照)。ああいうサイクルを自分の人生に持てるか。考えて、手足を動かして、やり切って、責任を持って向き合う。さらに自分たちの人生がどう満たされるかだけではなく、もっともっと社会のために、自分の生き様も大切にしながら生きて、社会に大きく還元する。そんなところまでできる若い人材が、どんどん生まれる地域になる一助となれれば」

電脳交通という組織だからこそ伝えられること。
電脳交通という会社そのものが、「やりたいことを実現する」会社であり、そんな想いを持つ個人が集まる組織であること。
だからこそ、他の教授より少し説得力を持って学生たちに、
「世の中の固定観念や選択肢に、個性や生き方を無理に合わせてほしくない」
「自分のやりたいことを実現する、その手段として教育がある」
という近藤社長のメッセージを響かせることができるかもしれません。

先日の電脳総会にて近藤社長は、
「日々の仕事を何のためにやっているかが分からないと、ひたすら消耗して人生が終わっていく感覚になると思う。なぜ魂を燃やして、命を削って仕事をしているのか、その裏側を見せたかった」
と語りました。Think&Act、Commit&Grit、Give&Gladを日々フルスロットルで回している電脳交通の生き様が、学生に新しい選択肢を生むきっかけとなってくれればと思います。

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