いち令和ロマンファンによる第44回ABCお笑いグランプリ考察

だいぶ更新空いてしまいました。ぼちぼちやろうと思います。
先週、ABCお笑いグランプリがありましたね。
結果としてはダブルヒガシが優勝、令和ロマンが準優勝という形になりました。令和ロマンは最終ステージでダブルヒガシと同点というところまで迫ったのですが、同点の場合は1stステージの得点差で優勝者を決めるという大会の規定により、惜しくも優勝を逃しました。

私は最近もっぱら令和ロマンにはまっておりまして、ここで優勝してM1に向けて弾みを…と思っていたのですが、ダブルヒガシの優勝に関しては納得ですしラストイヤーの彼らが獲ることに意味があると思うので、結果に対する不満は特にありません。
そのうえで、ダブルヒガシの勝因は何だったのか?というテーマを中心に、大会を通じて印象に残ったことなどを書いてみようと思います。


ダブルヒガシの勝因

1stステージで票が集中した

直接的な要因はやはりこれです。前述したとおり、2ndステージで同点になった場合の大会規則上、1stステージで得点が高い方が優勝となります。得点というのは、ブロック内のすべてのネタが終わった後に審査員が各組を1~4位に評価し、1位が10点、2位が5点、3位が3点、4位が1点となります。
ダブルヒガシと令和ロマンの得票数がこちらになります。

  • ダブルヒガシ(Cブロック):1位 6人、3位 1人

  • 令和ロマン(Bブロック):1位 4人、2位 2人、3位 1人

こう見ると、ダブルヒガシの1位が6人というのは驚異的な数字です。Cブロックにはウケでいうとヨネダ2000もウケていましたし、オフローズのコントも設定に新しさがあって、そこを評価する審査員のコメントも多かったです。しかし、蓋を開けてみるとダブルヒガシの圧勝でした。ダブルヒガシの1本目のネタは、大阪の繁華街のキャッチをいじるというテーマで、会場となる大阪のお客さんにぶっ刺さるネタでした。その共感の笑いを、審査員も評価した結果の点数だと思います。関西芸人ならではの地の利を生かした勝ち方だったと言えます。

2本目で令和ロマンとの同点に持ち込んだ

最終決戦が終わった段階で、令和ロマンvsダブルヒガシという構図は審査員にも見ている視聴者にも明らかだったと思います。
令和ロマンの2本目の恋愛リアリティショーのコント漫才は展開の起伏が大きく、くるまの演技でもケムリのぼやくツッコミでも大爆笑を取っていて、賞レース用のネタとしても相当完成度が高かったと思います。
対するダブルヒガシのネタは、架空のラジオ番組をテーマにしたコント漫才。ラジオネームの大喜利はよくできていてかなりウケていましたが、ネタ全体としてみたときには令和ロマンの2本目の方がウケ量やストーリー性の部分で評価が上になる気がします(令和ロマンびいきと言われたらまあそうなんですが)
そこで、令和ロマンが2本目の得点でダブルヒガシを上回らなかったのはなぜかということを考えると、減点要素としてネタ時間オーバーということが審査員の頭にあったのかな、と思います。ネタ時間は本来4分ですが、令和ロマンの2本目は5分を超えていました。ダブルヒガシの2本目もややオーバー気味でしたが、令和ロマンほどではありません。そこと、1本目のネタの評価(ダブルヒガシの1本目は関西の客ならみんな共感できる、相当強いネタだった)を合わせて考慮して、相対的にダブルヒガシの2本目の点数が上がったのかな、と推察します。

その他雑感

  • ダウ90000:陣内にコント認定をもらって喜ぶくだりが面白かった。去年「お芝居」と言われたのがよっぽど悔しかったんだろうな、、と思うと微笑ましかった。

  • 友田オレ:芸歴1年目(大学在学中)でこの落ち着きはすごい。

  • ストレッチーズ:横軸で時間軸を表してそれに乗っかってボケるというシステムは今まで見たことなかった気がする。後半の畳みかけで盛り上がっていて面白かった。

  • ヨネダ2000:誠の細かい表情や言葉のリズム感が絶妙で面白い。途中から愛がのっかってリズムに乗るという流れはヨネダならでは。

  • オフローズ:展開がひと癖もふた癖もあって、相当練られたネタだった。どことなく去年のKOCのや団を彷彿とさせる雰囲気。

まとめ

2ndステージ同点という結果だけ見るときわどい接戦だったように思いますが、以上のように考えてみると、ダブルヒガシの優勝は納得できるような気がします。
個人的には、1本目のインパクトでいえば素敵じゃないかのフォーマットが目新しくてすごいな、と思いました。令和ロマン、ヨネダ2000と同じ神保町勢として大健闘の結果だったと思います。
令和ロマン本人たちはというと、優勝後の特番でもくるまはずっと楽しそうだったし、ケムリは金持ち特有の余裕があふれているし、さっきまでの激闘がうそのようないつも通りのご様子でした。
去年に続き2年連続準優勝(& ABEMA賞受賞)となった令和ロマン。来年こそは優勝してほしいところです。ということで以上考察でした。ではでは。


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