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シャープさんはもう少し現実的な数値で書いて、煽らないで欲しい件

これはシャープの冷蔵庫を持っている身として、応援してる身として書いてます。 <追記あり>

シャープとしては前面に押し出したくて仕方ないプラズマクラスター、これで除菌をアピールしまくっているというのはそれはそれでいいと思います。私も冷蔵庫という食品を安全に保管できる装置に対しては、それなりに期待した(+COCORO KITCHEN/HOMEに興味がちょっとあった)というのもあります。うちの冷蔵庫(今年の夏に買い換えました)はこちらです。

で、最近出たプレスリリースはこちら。

で、このリリース中で出ていた部分を引用させていただきます。

実験1000万

容積3Lの空間内に1,000万個/cm^3のプラズマクラスターイオンを入れてウィルスの減少を確認したというものですが、それでは実際の製品はどうなのでしょうか? 件の冷蔵庫の仕様を確認してみましょう。こちらは最新モデルと思われるSJ-AF50G(うちのがFなので次ですね)から。該当部分を引用します。

5万個

数にすると1000万vs5万、200倍ですよ。効果が無いとはいいきれないものの、「6日かけて」除去となると、比較的頻繁に出し入れすることのある冷蔵庫としては案外微妙な気分もします。200倍だと6日ではなく43分(86400x6/200[秒])ぐらいで除菌されるというところでしょうか。これなら買ってきた・菜園で詰んできた野菜を冷蔵庫に入れて、夕方使う頃にはOKという感じになって現実的ですが、6日かけてとなるともう野菜が傷みだす(傷んでる)状況だと思います(我が家的には概ね食べきっている状況)。

閉鎖空間である冷蔵庫がこれですから、除湿機やエアコンだとどれぐらいなんでしょうね。ざっくり見た範囲では除湿機は「7日かけて部屋を除菌」的な記載があったため、7日連続稼働+7日間閉鎖空間(出入り無し)でないと実質効果が期待できないということになりませんかね。

まあ、そんなに無菌空間がいいのか?という話にもなりますけどね(いろいろぶち壊し)。未来的にはそれぐらいのクラスター散布力を家電に身につけられることでも考えてるのか、どうなんでしょう。これからの発展に乞うご期待な気分です。

-------------------- 追記のようなもの 9/8 5:45

この件については、長崎大学感染症共同研究拠点教授の安田二朗さんがコメントをつけてまして、

プラズマクラスター技術が空気中に浮遊した状態の新型コロナウイルスを不活化することが実証されたことは、一般家庭だけでなく医療機関などの実空間で抗ウイルス効果を発揮する可能性があると期待されます。

ということで、あくまで技術検証にすぎないわけですが、プラズマクラスターだけで煽って、いたる商品に機能を付けて売っている現状からすれば素人には煽り記事(リリース)に見えて仕方ありません(実際株価的にイナゴが入ってきてるようですし)。

というか医療機関向けの除菌ということであれば、さらなる発生能力をもとに一気呵成で室内のウィルスを殲滅するぐらいまでいかないととか思ったりもします(言い過ぎ)。


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