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形にとらわれない

物事のラベルとか形にこだわっていると、自分が本当に求めている本質を見逃してしまうことがある。

たとえば、仕事を決める時。

仕事を探す時に、
「編集者になりたい」
「建築家になりたい」
と思って、自分のやりたいことを世間一般に流布している職種に当てはめて探すのは、じつはちょっと乱暴なやり方なのかもしれない。

”編集者”  ”建築家” というのはあくまでイメージであって、その言葉の字面だけでは自分が想像する仕事の表面をなぞっているに過ぎない。

本当に、自分のやりたいことは ”編集者” と名の付く職種でなければ出来ないことなのか?
自分が編集したいものは、書籍とか雑誌とかWEBとか、そういう媒体なのか?
あるいはなにかもっと別のものでも良いのではないか?
例えば、何か新しい商品を開発することは ”商品を編集している” と言えるのではないだろうか?
例えば、地方創生の事業は ”地域を編集している” と言えるのではないだろうか?

……と、こんな風に自分の持っていることばのイメージを掘り下げてみて、概念みたいなところまで行き着いてみると、意外とどんな仕事でも ”やりたいこと” をするという気持ちは満たされるのかもしれない。
ものは考えようで、手段や形にこだわらなくてもなんらかの形で好きなことに携わっていけるような気がする。

形から入るのではなく、自分の興味のわく概念に向かって歩いていってみる。
大事なのは自分が本当に大切にしたい概念はどんなことなのかということ。
「人をよろこばせたい」
とか、
「いつもわくわくしていたい」
とか、
「ものの生まれる現場にいたい」
とか、こころのおどる瞬間は何なのかをしっかり見極められたらそれに向かっていきさえすれば大きく道をそれてしまう、ということは無くなるはずだ。

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