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毎日、進化論。

梅の花が咲いていた。
小さいピンクの蕾がまるまると膨らんで、今にもはらりと開きそう。
その隣で、小さい花びらを大きく広げて咲いている梅の花。

コンビニにいちごのお菓子が並び始めた。
競うようにいちご感を全面に押し出すパッケージ。
お菓子の棚が赤やピンクに染まる。

日に日に春を身近に感じられるようになっている。
その光景は日常のあちこちに散らばっている。

外を見ると、花や緑や日を追うごとに力を増していき、お店でも、季節の行事に関するものや旬のものが少しずつ変わり、棚の景色を春に近づけていく。

こうやって、あったかくなって、また春が来る。

一年前と同じように、だんだんと過ごしやすい陽気になって、なんとなくうきうきそわそわして、また春が来る。

一年前と変わらないけれど、決して一年前と同じではない。

今年は今年の春が来て、今年は今年の私で春を迎える。

変わっていないようで、どこか少しだけ変わっている。

そういうふうに日を過ごして、少しずつ大人になって、少しずつ年をとっていく。

今年の春は何をしようか。
去年と同じようにピンクの花をたくさん付けた梅を見て、考えてみるのもいい。

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