なにかを買うということ
最近、あまりものを買わなくなった。
都会で仕事をして一人暮らしをしていた頃は、土日のお休みの度に特に何もすることがなければ買い物に行き、服とか靴とかバックとかよく買いに行ってたのに。
仕事が忙しいストレスとか、まちの便利さとか、色々な要因があったのだろうけれど、今振り返ると「よくもまぁ、あんなに飽きずに買い物に行っていたものだ」と思う。
しかも頻繁に買い物に出掛けていたのに、街に出ると不思議と次から次へと欲しいものが出てくる。
何なのだろう、あれ。
都会の消費への誘惑なんだろうか。
でもよくよく冷静になって考えてみると、買ったものたちはそこまでその時の私に必要ないものだった気がする。
服はよく買い物に行っていたのでたくさんあったし、それでもまた新しく買い足していた。
物質的な豊かさで、なにかを埋めようとしていたのか。
田舎に帰ってきて、買い物しようと街まで出掛けようと思ったら時間がかかるし、不便極まりないのだけれど、あの ”街” というものから少し離れて住んだことで物欲がすーっと無くなっていった。
「そんなにモノ無くても、生きていけるじゃん」
と気づいた。
もちろん今でも「欲しいな」と思うものはある。
でもきちんと「欲しいな」と自分が思うものを買うようになった。
消費する時に「なんとなく欲しいから買う」でなくて、ちゃんと自分の感情を確かめて買う、という瞬間が増えたように思う。
上手く表現できないのだけれど、
消費するにも自分で選んで決める。
ひとつひとつの消費にちゃんと気持ちを込める。
そんなふうな流れが自分の中にだんだんと出来てきて、それはきっと良い流れなんだろうと思っているところ。
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