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やりたいことと出来ることと求められること

お友達との会話で、
読んでいた本で、
立て続けに似たような表現に出会った。
仕事の話。

やりたいこと
できること
求められること。

それら3つが重なり合わさったものがきっと天職だよね、と。

”やりたいこと” と "求められること" が重なってたら、それはきっとすごくすごく幸せなことなんだよね、というのがお友達との雑談の中で、共通の答えだった。

その後読んでいた『生きるように働く』で、こんな言葉に出会った。

仕事にすべきことは、やりたいこと、できること、そして求められることが重なる部分だ、という話を聞いたことがある。でもこのなかの「できること」は、そんなに重要じゃないと思う。なぜなら誰もがはじめはできないものだから。やりながら学べばいいと思うし、十分な経験ができてからはじめようと思ったら、いつまで経ってもはじめることができない。


やりたいことをやる、ってすごく良い言葉に聞こえるけれど、その ”やりたいこと” が形になるまでは結構時間がかかったり、回り道を通ったりする。
人から「好きなことばっかりやってていいね」とか嫌味を言われたりすることもあるだろうし、「このまま自分はやっていけるのだろうか」とふと不安になる夜もある。
そのもやもやの多くは、 ”やりたいこと” と 今の自分に "できること" の間に溝があるから発生するものだ。
やりたいことをやるために、生きていくために、本当は心の底からはやりたいとは思っていないようなこともやらないといけない。
そんなこともあるだろう。

でも、やりたいんだ。
やってみたいと思っているんだ。

やってみたい、やりたい、と思う熱こそが人を動かすエネルギーだし、たぶんその気持ちがない仕事は抜け殻みたいになってしまう。

自分の ”やりたい” だけではなくて、そこにちょっとでも他者から求められる要素がないか探してみる。
自分の ”やりたい” だけ追求していくのも難しい。
それが周りから求められるものと上手く合致していれば幸せだけれど、そうでないこともたくさんある。
それだとただの自己満足の領域から抜け出せない。

自分に求められているもの、自分の中で周囲から評価されている部分、そこに目を向けて ”やりたいこと” に向けて一歩ずつ近づくようにしてみる。
それが ”やりたいこと” の実現のために ”できること” を増やすとっても早い近道だ。
"できること" が増えると、単純に自信になる。
その自信は ”やりたいこと” に突き進むエネルギーになる。

その繰り返しで、いつか、
やりたいことと
できることと
求められること
が重なる日が来るのかもしれない。



引用:
ナカムラケンタ『生きるように働く』株式会社ミシマ社、2018年、60頁。

https://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E5%83%8D%E3%81%8F-%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%BF/dp/4909394133

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