補綴治療の効率化

支台歯形成については、前に効率化の記事を書いてみたのですけど、補綴治療そのものの効率化についても書いてみたいと思います。

①歯冠補綴治療を行う、ということを考える

補綴治療、ということはつまり歯牙が破壊されている(歯冠破折やカリエスなど)ここで、私は歯牙をもっとも効率的に破壊するものは口腔内に発生する「力」だと考える立場です。ですから破壊の陰には力の問題があると考えます

②歯牙に生じる反応を予測する

力による破壊を受けた歯は、形成を行うということにより対合歯との咬合接触は一時的に失われ、生体防御反応としての「歯の移動」が生じうると考えます。主に歯牙の挺出ですね

③補綴治療に応用する

補綴物セットまでの間に、歯牙挺出を想定しておきます。補綴物に付与する咬合についても挺出した歯牙にセットさせるわけですから、どのような咬合がよいか、おのずと見えてきます、

以上私見です。

私は、挺出のすごさを何度か経験しています。必要十分なクリアランスを確保した形成を行ったつもりであるにも関わらず、セット当日に支台歯と対合歯とが接触しているケースすらありました。当然再製作、ですね。。。

そして、そのような反応を見せる歯牙、が補綴物のセット後に即時安定化するのか、とも疑問視します。

やはり挺出反応は続くと考えられますので、適宜咬合の確認は必要ではないでしょうか。



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