SSAADN サーダン

遠くへ行くこと、飛び上がること、回ること、つながること、動くものが好きです。音楽、空間…

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遠くへ行くこと、飛び上がること、回ること、つながること、動くものが好きです。音楽、空間、ラップ、CG、文章、ダンスなどで自分を表現します。

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「育ちの良さ」コンプレックス

人には、いろいろなコンプレックスがある。 どんなに美しく見える人や、強く見える人や、恵まれて見える人にも、必ず何かが欠損している、何かが足りない、という思いを抱える時期があると思う。 僕の場合、それは「育ちの良さ」と、「優しさ」と、「真面目さ」だ。 普通にしていたら不景気のこの世の中で、それを微塵も感じさせないように必死に自分を守りながら、暖かい家庭を維持してくれていた両親 その両親の善意と愛、つまり「育ちの良さ」に自分はコンプレックスを感じる時がある。 育ちがよい故に、「

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    • 退屈や虚無感をなくすゲームでしかない

      とりあえず、退屈とどう向き合うか、なんだな、と思う 退屈すぎて、お金を紛らわすために使うから、なくなる 部屋にいても 面白いとも思えないYouTubeやSNSを見てるだけだから そうじゃない世界を見るために、お金を使う 少し前は、それが行きすぎて、金が無くなった ふつうの生活を、ふつうに楽しめてたら 毎日ご飯を食べて、仕事するだけでいい 自分は、それを耐えられないくらい退屈に感じてしまうから、そうじゃない方に行こうとしていて、ある意味で病だな、と思う。 だから、

      • クリエイターとして、どう現実と向き合うか

        人の親指を動かして スマホの上の自分のやっていることのリンクをタップしてもらうのは、簡単じゃない そこから、実際に自分のライブの場所を調べて、電車に乗って、ライブまで来てもらって、お金を払ってもらうのは、もっと簡単じゃない メタバース業界で働いてたとき そのワンタップをしてもらうために、優秀な人が何人も苦労して ボタンの配置や、メッセージや、画像を工夫してた なんてくだらないことに時間を使ってるんだ、と思うけど いまの世の中で、自分の作っているものを広い人に広げて、そ

        • 境に立ち、諍いを断つ

          少しずつ、自分の役割がはっきりしてきたことについて書く。 幼稚園のときの、2回の転園 中学校での転校 自分で選んで行った、海外への2回の留学 フットボーラー、建築学科から、IT業界への鞍替え そして、ラッパーへ 何をしてきたのか。 なんのために、こんなに全てを転々としているのか なぜ、何度も自分の居場所を、自ら壊したり、離れたりしてきたのか わたしは、境界人であり続けたいのかな、と思う 村人、旅人、観光客 そのどれでもない、マレビト ある系において発生している

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        「育ちの良さ」コンプレックス

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        • 自分との向き合いかた
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        • 世界にシェアしたい生き様
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          2本
        • 都市に対するエッセイ
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          自分の中の戦争を終わらせる

          半年前はミャンマー 2ヶ月前はウクライナ 今月はパレスチナ コロコロ変わる話題 スクリーンの上の戦争 何も知らぬまま動員されている兵士たちの血は、心 叫ぶことで止まるのか 塗り重ねられる言葉に言葉 本当に止めるには、何をするべきか まず、自分の中の戦争を、終わらせることだ 自分の中にある、過去の記憶と紐づいた嫌悪や境界線 それらを、全部真っ直ぐに見て、受け止めて、どうやって乗り越えていくか それが、大事だ 一番遠回りに見えるけど、それが近道だ

          自分の中の戦争を終わらせる

          強さについて

          弱虫、泣き虫、優しすぎ そのせいで、やりたいこともできなかった 言いたいことも言えなかった 好きな人に話しかけることもできなかった 周りに負けて、ありたい自分であることができなかった 人から、「かわいい」や「優しい」という言葉を受けても、そのせいで俺は苦労してるんだよ、と、怒りしか湧かなかった ある時、もうそれが嫌になった 学歴を身につけて、身体を鍛えて、高い給料の仕事に就いて 強くなってみた その強さは、どうやら本当の強さではなかった 分かっていたけど、それ

          鍋奉行な前職の上司とご飯に行った話

          前職の時に、部長とエンジニアという関係性でお世話になった人に、久しぶりに会って飯を食った。 彼は、自分が退職するより少し前に転職して、今は外資系のIT企業で、トップセールスの営業マンをやっている。 現行の社会にしっかり向き合って、社会的に評価される結果を出し続け、奥さんや子供をしっかり養っている人だ。 彼は、「サラリーマンとして、やれるところまでやり切った」と言っていて、本当にそうなのだろうな、と思った。 もう、お金や色々な心配がほとんどなくなったフェーズの彼が、次に目指

          鍋奉行な前職の上司とご飯に行った話

          「普通」との距離感、制作について、あちらとこちら

          「普通の人」との距離感、関係性の結び方に苦労する 「普通の人」なんていないはずだけど 彼らと自分のあいだの、スイートスポットを探す 自分に親切にしてくれたあの人、自分を助けてくれたあの人 そういう、具体的な人の顔を思い浮かべながら作ることはできる こういうスタンスで作ったものは、人の反応もいい 同時に、その顔たちを頭の中から一旦消して、ただひとりで作ることも重要に感じている その孤独な探検によって見つかるものは、あとで「あの人」たちの価値になる 発見したものを

          「普通」との距離感、制作について、あちらとこちら

          INORI pt.1

          一緒に新大久保で潰れるまで酒を飲み 新島でも潰れるまで酒を飲んだジョンが 元気であることを祈る メキシコシティの渋滞を 俺はメキシコの大統領になる、と言いながら運転していたマヌエルが 自分の道を突き進み続けることを祈る ワイマールのアパートで オシャレしてパプリカの肉詰めを作ってくれたオルガが 楽しく生きていることを祈る 僕のブレイクダンスに、ビートボックスで乗ってくれた モハメッドが ビートボックスを続けていることを祈る 紳士たるは何かを その身振りと態度で教えてく

          龍の道

          割れている 割れた穴から 何かがずっと流れ出ている ふさぐのは 自分しかいない 身体を取り戻すところからなのだろう 我慢することをやめるところからなのだろう 喜びに触れるところからなのだろう 無理だ 無理だのエコー とりあえず ひびかせておく とりあえず その声を聞く 本当の意味で聞けるのもまた 自分しかいないから 狂ってからが勝負 俺は生きる 自分で選んで飛び込んだ穴 這い上がる力は 道を行くのに必要なもの 俺は生きる 高い塀の中の箱庭から 外の

          休んでます

          最近考えてることを、つらつらと書きます。 自分のやっていることを、ちゃんとプロダクト化していかないと 他人に、自分が培った経験や技術をタダで提供することになる その分のリターンがなくても でるお金をちゃんとコントロールしていけばいい お金以上の価値があるんだ そんなことを考えながら、色々やってましたが 忙しくしている中で 段々とそのコントロールに割く頭のリソースがなくなっていき、疲れてしまったみたいです どこかに行くのにはクルマが必要で メシを食うのにも 東京に住ん

          価値を届けることについて

          自分のやっていることに、人が価値を感じてくれているかは、その人たちの言動ではなく、行動に出る。 人の行動を観察するに、僕のやっていることは、世の中の多くの人は現状価値を感じてはいない。 応援してくれている人はもちろんいて、彼らの言葉にはいつも本当に助けられている。 SNSでフォローしてくれている人の、約5%が「自分の作っているもの」に価値を感じてくれて、 忙しい日々の生活のなか、都合をつけて、都心や野外フェスの現場まで実際ライブに赴いたりしてくれるのは、そのうちの半分、い

          価値を届けることについて

          一貫性について

          私は、昔から一貫性を保つことが苦手だった。 檻の中に閉じ込められているような、あるいはロープで縛られているような気分だった。 申し込んでいないマラソンを走るような、気の遠くなるような感じもした。 毎日部屋を掃除する。 毎日仕事に行く。 毎日同じテーマで何かを作る。 特定の誰かと一生一緒にいる。 すべてが牢獄のように感じられた。 私は、できるだけランダムに、できるだけのびのびと、できるだけ「自由」になろうと決めた。 最初は、解放感があって気持ちよかった。 好きなときに起

          一貫性について

          仲間、友人、ファン、クライアント

          ここ数年、「仲間」と、「友人」と、「ファン」と、「クライアント」の区別をつけていなかったのが、自分の人間関係のストレスの原因だった気がしてる。 「仲間」の定義は、「共通の目標に向かって、お互いに身銭を切りながら進んでいく人」 「友人」の定義は、「目標は違うが、人間として好きで、一緒に遊びたい、定期的に会いたいと思える人」 「ファン」の定義は、「自分の活動に興味を持ってくれて、応援してくれる人」 「クライアント」の定義は、「自分の活動に価値を感じて、対価・報酬を支払って

          仲間、友人、ファン、クライアント

          ブロック以上のものを作る

          レゴで街を作るとしよう。 最初のレンガを置くと、なにか重要な約束を果たしたように感じる。 しかし、作り続けるには食べる必要がある。 そこであなたは、レゴブロックの積み方を人々に教え始める。 やがてそれは退屈になる。同じことの繰り返しだ。 オンラインコンテンツを作り、それで生計を立てることについて、私はそう感じている。 みんながレゴブロックの積み方を教えているのに、誰も街を作らないのと同じだ。 確かに、初心者向けのものは、90%の人がどんな分野でも初心者だから、お金にはな

          ブロック以上のものを作る

          「キアヌリーブス」

          何にでもなれるので何にもならない なぜなら、近所の公園で最も美しい時間を過ごしたいから 焼き立てのパンを食べていたい 病めるときも健やかなときも孤独でも平気でいたい お気に入りの靴に穴が開くまで履いていたい わたしたちは、はじめからキアヌリーブスであった 世界線で弾幕を躱す、犬を愛す 仮想と此方は偏在し、目は開き、感覚は同じものを見る 太陽は温かいね、マヨネーズがあればたいてい美味しいね、ずっと着ている服は馴染むよね わたしたちはキアヌリーブス、あなたも、それぞれのリーブス

          「キアヌリーブス」