インド商人の町で感じたこと。
ムンバイからのフライトで約2時間。
かつてのインド商人の居住区にやってきた。
その土地の名は、Gerge town(ジョージタウン)である。
1911年に当時のイギリス国王である「ジョージ5世」が訪れたことから、この土地の名前になったわけだが、兎にも角にも活気がある。
ここでは眼鏡、紙製品、金物と商品ごとにバザールが連なっており、市井の人々のみならず、地方からも製品の買い付けに来ていると聞く。
その店の軒先ではバイクと人が行き交い、クラクションは鳴りっぱなし。
痩せこけた牛は、道端に積まれたゴミを食い漁っている。
稼げる人の街には、貧しい人もあり。
貧しい人の中には、食べることもままらない人もおり。
その中には「施し」を求める人もいる。
コインの入った缶を地面に叩きつけて、チャリンチャリンと街中を通る人の注目を引きつけようとしている。
この行動は生死をかけた日々の営みであり、恐らくは明日も同じように金属の缶を地面に叩きつけコインをチャリンチャリンと鳴らしているのだろう。
スコールにやられた直後だったが、気温は30度は超えていただろう。
正直、湿度は高くて三輪タクシー(オートリクシャー)での移動は体にしんどい。しかしながら、人々の暮らしの息遣いだったり、体温のようなものを感じることができるため、一人旅の時はタクシーではなく、オートリクシャーに乗る。
そして、僕は今回の旅の目的地の一つである「要塞博物館」に足を運ぶのだった。
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