トンネル

トンネル内の照明の工夫

 さて、「さり気無い工夫」の話です。殆どの人が意識することなく通り過ぎているのですが、実は深い配慮が施されているのです☝

 トンネル内の電灯(照明)の設置数は入口から出口に至るまでの間、一律均等ではないことが多いです。どのような特色があるでしょうか?ここでは、昼間に車で走行、を想定してください。
 ヒントは、交通情報でよく耳にする『○○トンネルを先頭に渋滞△△キロ――』。もしこの工夫が無いと、もっと長くなるかもしれないのです💦


《答え:入口付近において多めに点けられ明るくされている》

 明るい外から暗いトンネルに進入した際に、人の目は見えにくくなります。無意識にスピードが落ちてしまいます。高速道路ではこの各車の減速が渋滞のきっかけとなることがしばしばあるくらいです。ですので、外の明るさとトンネル内の暗さのギャップ(格差)を軽減するために電灯を多くして明るめにする、という工夫が施されていることがよくあります。
 
 同様に考えると、逆にトンネルから出る時に急に明るくなると目が眩みそうになります。それを軽減するために出口付近では明るくして慣れさせようとする、ということも有効と言えそうです。

 でも、実際のところはこちらの方はそれほど重要視されていないようです。というのは、対面通行の道路であれば、手前側からの”出口付近”とは、視点を変えるとつまり、向こう側からの”入口付近”とイコールとなりますので、向こう側からトンネルに進入する自動車のために同様に明るくしていますが、高速道路などの片側通行の所では、単に”出口付近”の意味合いでしかないから、という判断なのでしょうか、入口のようには特に明るくしていないことがしばしばある、という実態から窺い知ることができます。
 
 鋭い考察ができる人はきっと次のことを指摘するのではないでしょうか。「じゃあ夜はどうなのか?外が暗いと事情が違うのでは?」と。

 前述の説明における想定は、「昼間に走行すると、トンネルに入って急に暗くなって見えにくくなるから」でした。夜はトンネルの外よりも照明が多いトンネル内の方が明るい、という逆転現象が起きることになります。
 つまり、「トンネルの外と中の暗さの格差軽減」を目的とした点灯照明数の工夫が意味をなさなくなります。このことを考慮し、夜になると均一な点灯設定に切り替わる、という、さらなる工夫が施されているところもあります。
 それならいっそのこと、トンネル全体を、あるいは一日中ずっと明るくしたらどうか・・と? 電気代がもったいないですね。

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