落石のおそれあり

標識「落石のおそれあり」を見てどう対処?

 大変多くの方に『フォロー』して頂き、また各記事に多数の『スキ』を頂いていますこと、とても喜ばしく思い、感激しています😍
 その中の多くの方が、自らも日々寄稿をされていて、私に色んなnoteを見せて頂いていることにも感謝しています。同じくらい、主旨が届いていればいいのになぁと願っています。
 これからも「なるほど!そういう見方があったか👍」と感じて頂けるよう、”気付き”の提起に日々精進して参ります。末永くお付き合い願います🙇

 さて、このnoteの表題にもなっていますが、【何故、アイコン画像にこの標識が選ばれたのか】について、きちんとお伝えする機会がこれまでありませんでしたので、本稿で申し上げます。
 『デザイン思考と本質追究を楽しもう♫』のコンセプトに合致した、うってつけの〔思考題材〕なのです💡

 

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 道路標識の一つに『落石のおそれあり』というものがあり、主に山道を車で走っていると時々見掛けます。この標識は「注意を促す」ものですが、私たちは

いったい何に注意すればよいのでしょうか?

 

 尋ねてみると、どうやらほとんどの人が、ある共通の認識をもっているようです。まぁ一致していて当たり前なのですけどね。
 でももしそれが、皆の先入観や思い込みによるものでしかないとしたら…。

 

 さて

「何に注意すべきか」
「どう行動すべきか」、

わかりますか?

画像1

 

《多くの人が誤認識している》

 「崖上から岩が落ちてくるかもしれないから、ここに留まらずに注意してすばやく通り過ぎなさい」といった意味だと解釈しているようです。でも元々は、「落ちてきた石が道路に散乱している可能性があるので、道路に落ちている石に注意しながら運転しなさい」。
 とすれば、多くの人が「解釈違い」をしており、当初標識を設定した側の目的とは(厳密には)一致していない効果をもたらしている、ということになります。

 「じゃあ、(これまで通り、落ちてこないか崖の方に注意しつつ、)路上の石にも注意するようにすればよいのだな」と受け止めたらいいのか…

 でもこの事例ではそう簡単には片付けられそうにはありません。
 それは以下のような理由によります。

 
 
 まず、多くの人が認識している(実は誤認)①「崖上から落ちてくる岩に注意」のケースについて、その意味を深く考えてみましょう。

 すなわちこれは、

・注意を配る目線の先は崖
・危険な場所なので駐停車などもってのほか。素早く通り過ぎる

ということになります。

 一方で、②「道路に落ちている石に注意」という正しい方の場合の意味はすなわち

・注意を配るのは目先の路上
・乗り上げたりしないよう徐行して通過

ということになります。

 

では、実際にどのような注意行動をとるのがよいか


 それぞれ1つ目については、前述したように”注意の対象”を増やせばよい、と判断できます。
 標識本来の意味が「路上の石に注意」であり崖側に対する注意を喚起しているものではない、としても、ちょうど落ちてくる可能性もあるのだから、従来からの「崖上から落ちてくる岩に注意」をやめる必要はないでしょう。『広義の解釈』をすることによる不都合は生じないように思われます。

 それぞれ2つ目に挙げた事項についてはどうでしょう。
 「早く」通り過ぎるべきか「ゆっくり」通り過ぎるべきか、については、1つ目のような「双方に注意」のような連立が不可能な、相反する2つの事象です。標識の指示と逆の行動を起こす、ということは極めて危険であることは言うまでもありません。

 私達はそれらの点を踏まえて、適切で最も安全な行動をとらないといけません。
 「徹底」ではなく「バランス」が要求される、あいまいな時代なのかもしれません。

 

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 上辺だけの情報や知識で”へぇ~”と言って終わり、にはしないぞ!、というのが注目ポイントです☝

 インターネットで探ってみると、同標識を採り上げているページが色々あるようですが、どれも概ね「誤認していた」止まりです。本記事のように、『アンチノミー』(=ここでは、複数の”注意”を連立させることなんて無理ちゃうん?)であるとの追及は、独特なのかなぁと思います。

 

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