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フォロワー数も自己紹介もない、情報だけを楽しむ場所

“「みてみて!これ素敵でしょ!」と、見知らぬ幼い少女が目を輝かせ、私に話しかけてきた。”

先日、私は「DESIGNMEMO Café」というSlackのスペースを作りました。

当初は「集まるの10人ぐらいかな?」なんて思ってたのですが、予想以上に反響があり、2月24日12:00時点で310人を超えました・・。もうほんとビックリです。

Slackのスペースを作った経緯

Slackで情報共有するというのは、今まで2社ほど、社内Slackでやっていました。社員同士で何か面白い記事や話題を見つけたらシェアするチャンネルです。

何のリアクションもらえなくても、ずっと一人でチャンネルに投稿し続けてたこともあります。何故そんなこと出来てたのかというと、私がそもそもTwitterのブログ用アカウント(@designmemo_jp)で慣れていたのが大きいかもしれません。

とりあえずフォロワーがいる(=チャンネル参加している人がいる)ので、読んではくれているんだろうなと思いつつ、自分用のメモとして・発信練習としても使っていました。発信する場所があると、情報収集しなきゃって感じにもなりますしね。

でも、これを社外でやったら、もっといろんな人がいるから、
SNSでの発信慣れている人も参加してくれたら、もっと投稿してくれそうだ・・!
何より、自分が知り得ない面白い情報がもっと集まるんじゃないか・・?という、完全に俺得な感じで思いついて、その日のうちに作りました(笑)

いざやってみて感じたこと

“お絵かき掲示板みたいだ”
”昔の同盟みたいだ”

そう、今やTwitterだと「#インターネット老人会」入りしそうな、感想をいただきました。

昔はね、TwitterなんてなかったしPixivもなかったし、創作している人たちは頑張ってジオシティーズとかで自分のホームページを見よう見まねで作って、自分でBBSやお絵かき掲示板を置いたり、バナーを貼りあって相互リンクしたりね・・すごーく地道なことをやってたんですよ。

とにかく今みたいな便利なSNSなんてないから、つながりを持つために、創作系の検索サイトに登録したり、同盟掲示板というところに参加表明して同盟バナーたくさん自分のサイトに貼ったりね。あとは、相手のお絵かき掲示板に絵を描いてコメントして、やっと相互リンクを貼ってもらえたり・・。

今当時のことを思うとすごく大変そうですよね?それを中学生や高校生がやってたんですよ。まだパソコンの学校教育だって充実してない時代に。

でも、だからこそ、自分が素敵!好き!と思う絵や小説を書く人のサイトに出会った時は本当に興奮して、今以上に特別な体験だったんです。

その頃と比べると、私たちは本当に情報を持ち過ぎてしまっている。自分から求めなくたって、どんどん情報が飛び込んできます。
何が欲しくて何を求めてSNSをやっているのかわからなくって麻痺して・・。

そんな疲れた人たちが集まってきたのではないか・・?と私は思っています。

あの頃、私が感じてた体験を味わって欲しい

Slackのスペースはゆるっと作ったので、私の中でハッキリしたコンセプトやルールは正直あまり明確にしていなかったのですが、
「カフェみたいな場」でありたいのと、「自己紹介や宣伝はお控えください」だけは最初に示しました。

これだけ人数が集まると、「採用やお仕事につなげたいな」という声を多く頂きます。でも、私の想いは、純粋に自分が見つけた宝物をシェアして欲しいし、そして、このSlackで自分が好きだと思う宝物に出会って欲しいのです。

あの頃、私が感じた体験を味わって欲しい。

ネットにある情報って本当は一つ一つとっても楽しくてキラキラしているものなのです。毎日なんとなく流してしまうなんて本当に勿体無い。

私が作ったSlackのスペースは、昔の同盟であり創作サイトの検索サイトでありお絵かき掲示板であり、どんな人でも参加できてオープンな場。なのかも、まだよくわかりません(笑)

これからどうなっていくのか、最初から予想外のことが起きているので、まだまだ未知数ですが、より良い場所を日々プロトタイピングしながら皆さんと楽しく作っていきたいな、と思っています。



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