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アジアのUX:その1〜旅行の目的と空の旅のライフハックなど

5月末から2週間ほどアジアを一人で旅行してきました!

僕は観光名所をまわる旅行よりも、都市部の状況や現地の人たちの暮らしを知る旅行のスタイルが好きです。ただ、ずっと1人は寂しいので色々な場所にいったり人に会ったりしていたら、結果的にビジネスとデザインの接点で多くのヒントを発見することができました。

今回から5回に分けてレポートをまとめてみたいと思います。

1.旅行の目的と空の旅のライフハック
2.リテールテイメントのUX
3.交通のUX
4.人が集まる空間のUX
5.共感がビジネスをつくるUX

まずはじめは、全体スケジュールと合わせて旅行全般のことについて。

旅の目的

最も人口が多く経済成長率が高いアジア。加えてデジタルテクノロジーが普及するなかで、アメリカのグローバル展開とは違った、その国や地域特有のサービスが多く出てきているのもアジア。そこで「今のアジアを知りたい」というコンセプトで、アジア4都市を各3日間ずつ訪問してきました。4つの都市は次のとおり。

まず上海は、前にもnoteで紹介した『アフターデジタル』を読んで、これは急成長している中国のデジタルサービスを体感しておかねば、と思ったからです。中国だと深圳も気になるところですが、友人が上海に2人もいるのでこちらに決めました。僕は中国語はまったくダメだし中国のサービスも使えないので、現地に住んでいる人がいるというのは心強いです。

バンコクはWORKMILLのイベントで知り合った経緯から、タイのコワーキングスペースを教えてもらったことが大きくあります。ネットで調べてたらデジタルノマド的な人がバンコクを絶賛している記事が多かったので、そんな気分を味わいたくて(仕事はないけど)選んでみました。

シンガポールはここ数年、気になっていた場所です。僕はデザインという仕事柄、ヨーロッパやアメリカと接する機会はいくつかありましたが、接していくほどに、グローバルを意識するときは欧米よりも親和性があるアジアに目をむけて、その中でハブとなっているシンガポールに注目すべきではと考えていたので、ぜひ現地に行って体感してみたいと思いました。

最後のダナンは…ただ、バケーション目的です。海もあるしのんびりできるかな、と。実際にはそんな風にならなかったのですが。ダナンはベトナム3番目の都市なので、他と比べると街の規模は少し小さめですが、比較することで気づけたこともいろいろありました。

デジタルを駆使する旅

今回の旅行は、なるべく現地で使われているサービスやアプリなどを体験してみようと思いました。そこでこれを機にデジタル機器を一新して旅行にのぞみました。持っていったものはこれらで、荷物は最小限におさえました。紙類のものはすべて写メです。

・スマホ:Google Pixel 3a(はじめてiOSからの脱脚)
・iPad Pro:旅先でマンガを描いたり、プレゼンしたり、映画みたりと
・Beatsヘッドフォン:ノイズキャンセリングで快適な空の旅と眠りを
・モバイルWiFi、充電バッテリーなど

いちおう旅行前に旅先の本を読んだりはしましたが、デジタル系のことってほとんど書かれてないんですよね。なのでそれらの情報はネットで仕入れました。いまどきの旅のスタイルがまとまっている情報って分散しているなと思ったので、このレポートがお役に立てればうれしいです。

賢く安く旅をする

仕事で行くわけでもないのに意識だけ高い系の旅行計画ですが、予算は意識低いです。というかかなり切り詰めているので、ある意味で意識高いかもですが。

飛行機はすべてLCCを使ってます。全部の航空券代で85,000円くらい+保険料です。深夜便なども使って宿泊費も抑えてます。(年齢と体力的にきびしかったですが)検索はSkyScannerを使って日程の中から最安のものを選び、予約はkiwiで行いました。kiwiは旅行中もアプリを使って、当日のターミナル場所や予約番号の確認に役立ちました。飛行機は全部違う航空会社だったおかげで、6社分のLCCの比較ができました。

滞在先はほぼ全てホステル系のところに泊まったので、宿泊費はトータルで20,000円くらいだったかと思います。1人旅ならではの選択肢ともいえますが、最近のホステルは寝る場所のプライバシーが確保されているうえ、共有スペースがとても快適なので、個人的にはホテルに泊まるよりむしろリッチな体験ができてお得です。(この発見は今年のマイブームなので、またどこかでくわしく紹介したいと思ってます)

宿泊予約はBooking.comを使いました。海外のホテルの予約系サイトはいくつか他のも使ったことはありますが、Booking.comのアプリはホテル側と気軽にチャット形式でやりとりできるのが便利でした。到着時間や備品の確認など、ちょっと連絡したいことって意外と多くあったので。

WiFiは空港で借りましたが、12日間で7,000円とリーズナブルなものを選びました。安いぶん通信量は限られるので、現地ではオン・オフを繰り返すケチケチな使い方をしていました。(特に地図系アプリは消耗が激しいです)ちなみに現地で電話はほとんどしないので、simは使わない主義です。

アプリは共通で使うものと各国毎に使う予定のものをいくつかダウンロードしておきましたが、現地で知って入れたものもいくつかあります。

LCC攻略のライフハック

さて、LCCでの空の旅は、安い反面いろんな不便があります。

まずは荷物の追加料金。だいたいどの航空会社も手荷物持ち込みは7kg 以下でサイズも決まっています。ですが預け荷物になると結構料金がかかってお得感がなくなります。これらの問題を解消するには

7kg以下のバック1つに荷物を抑える

という何のひねりもない解決策です。僕もはじめは無理じゃね?と思ったのですが、やってみたら意外とできます。結果、いつも通勤で使っていたバックで収まりました。男だからできるんでしょ、と思うでしょうが、ネットで調べてみると結構女性で実践している人が多くいてビックリします。g単位で測ってみたらこんな感じです。

・着替えセット:400g×4セット+上着など400g=2kg
・化粧品類や薬:500g
・デジタル機器(デバイス、ケーブル、アダプター):2kg
・パスポートやお財布など:500g
・かばんそのものの重さ:500g

これで5.5kg、余裕です。マップとかも全部スマホの中です。(なので電源は文字通りライフラインです)カメラも持たずスマホで済ませます。今回の旅行先は都市部なので、かさばりそうなものは現地調達です。

もし重さが超えてしまいそうなときは、服をなるべくたくさん着込むという裏技があります。うまくいけばそれだけで1kg 減らせます。本田宗一郎は、かつて調査で欧州から帰国するとき12単衣ばりに着込んで重量制限をクリアしたという逸話があります。この本面白いのでオススメですよ。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E5%AE%97%E4%B8%80%E9%83%8E%E5%A4%A2%E3%82%92%E5%8A%9B%E3%81%AB%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E4%BA%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%AC%E7%94%B0-%E5%AE%97%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/453219069X


服について、今回は熱い地域なので衣類が軽くて済みましたが、そのぶん汗をかくので、しょっちゅう着替える必要があります。僕は1セットを1枚の圧縮袋にまとめて、それを4つ分に分けています。3セット目を使い終わったら滞在先の洗濯機を借りて一気に洗ってしまいます。

ただ熱い場所でもエアコンは強かったりするので、長袖は必要です。飛行機の中も結構寒かったりするし、LCCは当然のこと毛布はないのでTシャツ短パンだとちょっと辛いです。

そこで僕がひとからオススメされたのはスポーツタイツです。短パンの下に履けば寒くないし、座席間の狭いLCCは足がむくみがちで疲れやすい状況にも効果的です。ジャージのだらしない感じもないので、周りと比べてちょっとイケてる感も出せます。

あと、飛行機の中ではノイズキャンセリングを使ってありがたみを痛感しました。耳栓をしたうえにノイズキャンセリングをオンにしたヘッドフォンをつけると、すごーく静かです。ホステルの中で他人のイビキに悩まされることは今回なかったですが、そういった場面の対策にもおススメです。

・・・・・

という感じで、今回は飛行機を使った旅行計画全般のことについて書いてみましたが、ほとんどがライフハック的な小ネタがメインになってしまったので、次回からはもうちょっとUXやデザインストラテジー的な観点で、現地のサービスを体験して考察したことを紹介したいと思います。

デザインとビジネスをつなぐストラテジーをお絵描きしながら楽しく勉強していきたいと思っています。興味もっていただいてとても嬉しく思っています。