バンコクでインディーズ音源を扱っているCDショップまとめ

世界的な潮流として、CDが以前よりも売れなくなってきているようですが、タイでも御多分に漏れず、CDが売れなくなってきていると聞きます。

そんななか、タイのインディーズシーンはというと、依然としてCDフォーマットでのリリースも盛んです。近年はiTuneなどでデジタルフォーマットで併売することも増えてきました。
タイの音楽フェスなんかでは、「一日で1,000枚以上売れた」なんていうバンドもいるくらい、インディーズシーンではまだ根強いリリース形態なのかと思われます。

そんなタイインディーズのCDですが、日本から旅行でタイに訪れた際にチェックしようとしても、どこで売っているのか、なかなか情報がはいってこないかと思います。なので、ちょこっとまとめてみました。

名物店長がガンガン視聴させてくれる老舗ショップ
「Nong Taprachan」

タイ最大の河川であるチャオプラヤー川沿いにあるこちらのお店。自分の好みのジャンルを名物店長のノックさんに伝えると、これでもか、ってくらい視聴させてくれます。

品揃えもバラエティーに富んでいて、メジャーからインディーズ、ジャズからハードコア、CDからレコード、と、選り取り見取りです。特に、タイインディーズ老舗レーベルの「Panda Records」関係の音源は旧譜から新作まで網羅されていたり、まだ名の知られていない駆け出しの若手インディーズ系の音源も取り扱っていたり、ここにいけばだいたい欲しいものが揃います。また、トートバッグやTシャツなどのグッズも取り扱っており、なかなか手に入りにくいグッズもここにあったりします。

音源やグッズ販売の他にも、インストアライブを企画したり、イベントを手掛けたり、と、タイのインディーズシーンを陰日向に支えているお店です。

お店はチャオプラヤー川沿いにありまして、「Tha Prachan(タープラジャン)」という船着き場に位置しています。BTSも地下鉄も通ってない場所なので、ボクはだいたいタクシーでいくことが多いです。
船着き場に向かう両脇に、コーヒー屋や服屋など、いくつかお店がありまして、その一角にあります。
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大都会のど真ん中にあるこじんまりしたショップ
「DJ SIAM」

年がら年中、多くの人で賑わう都心中の都心であるサイアム。BTSを境に、北はデパートが居並び、南は数多くの商店が軒を連ねる「サイアムスクエア」。その「サイアムスクエア」の一角にちょこんとあるプレハブ小屋が、この「DJ SIAM」です。

上記の「Nong」と同じく、取り扱っているジャンルは多種多様で、メタル、ハードコア、ポストロック、シューゲーザーなどのバンド系もあれば、テクノなどの打ち込み系もあります。また、こちらも視聴し放題で、店長のバードさんに好みのジャンルを伝えると、ごそごそと探し出して視聴させてくれます。

場所はサイアムスクエア内のHard Rock Cafeの近く。Hard Rock Cafeを背中にして真っ直ぐ歩くとKasikorn Bankという緑色の看板の銀行にぶつかりまして、そのすぐ手前のプレハブ小屋になります。
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美術館のなかにある雑貨屋
「happening shop」

タイで今起こっているアートなムーブメントを伝える雑誌「happening mag」が運営する雑貨屋である「happening shop」。
CDショップというよりも雑貨屋といったいでたちで、運営元が発行している雑誌「happening mag」はもちろんのこと、本やハンドクラフト、文房具、時計、洋服、カバン、アクセサリー、その他雑雑と、タイの尖った感覚を持ったクリエイターの作品が所狭しと並んでいます。

その一角にCDを取り扱っているコーナーがあり、ここにインディーズのCDがわんさかあります。上記2店舗のように、純粋なCDショップではないので、取り扱い種目は限られてはいますが、ポストロック、シューゲーザー、ポップス、ロックといったジャンルについてはしっかり押さえてある品揃えです。
インディーズをチェックしつつ、タイ人クリエイターの作品も先取りして、タイミング良ければ先鋭的なタイの美術にも触れてきてください。

場所は、上記「DJ SIAM」と同じエリアのサイアム地区にある美術館「bacc(Bangkok Art and Culture Centre)」の3階に位置しています。開館時間は10:00~21:00で月曜休館。
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オサレ地区代表トンローにあるレコードショップ
「1979 vinyl and unknown pleasures」

タイのオサレ地区代表トンローのなかに、これまたオサレショップが入居しているビルがあります。一階にはレトロな風合いのバーバーショップ、二階にはオリジナルハンドメイドのアクセサリーショップ、そして、そこの屋上に半屋内・半屋外で居を構えるのがこの「1979 vinyl and unknown pleasures」です。

こちらは、基本的にはレコードショップとして経営しており、レコードのほうがCDよりも圧倒的に取り扱いが多いです。なので、レコード探しに来るついでに、インディーズの音源もついでにチェックする、という使い方がいいかもしれません。

このお店は、定期的にインディーズバンドを集めてインストアライブを企画するなど、音源の取り扱いのみでなく、総合的にインディーズシーンをサポートしてくれており、インディーズがライブできる場所が少ない環境の中で、多大なる支援をしてくれています。
※超余談ですが、ここのインストアライブに出演すると、とても美味しいパンをなぜかくれます。

場所は、トンロー通りのソイ5と7の間の細い路地にはいり、右手すぐのビル(一階がレトロな風合いのバーバーショップ)を屋上まであがってください。
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余談

せっかくCDショップを紹介したので、今現在でお勧めのCDを。
タイの老舗インディーズレーベル「Panda Records」より、設立16周年を記念して制作されたコンピレーションCD「Panda 16th Anniversary Compilation」が発売されています。タイインディーズの入門書として最適な内容となっています。

こちら、詳しくは、タイのカリスマブロガーfukuさんの「サイアム系で行こう!」にて紹介されています。

今絶対買いの一枚はこれ! V.A.「Panda 16th Anniversary Compilation」

先々週末、ずっと欲しかったCDをようやく購入することができました。それは「Panda 16th Anniversary Compilation」。

タイの老舗インディーズ・レーベルの一つである「Panda Records」が昨年創設16周年を迎えたわけですが、それを記念して昨年12月に所属アーティストが全員参加した2枚組、計29曲入りのコンピレーション・アルバムをリリースしました。値段は確か350B。

もし仮に「いま買っておかなきゃいけないCDは?」って利かれたとしたら、確実にこのCDを挙げますね。

fukuさんは、バンコクで某情報誌の編集長を務めている方で、タイのカルチャーにも造詣が深く、メジャーどころからインディーどころまで網羅されています。
とても読み応えのあるブログなので、こちらもチェックしてみてください。

Ginn



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