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色んな縁があってゲムマ2018秋に参加したら自信に繋がった話

すごい2ちゃんねるのスレタイみたいな記事の名前になってしまった。ゲームマーケット2018秋、おつかれさまでした。gemütlich(ゲミュートリッヒ)のよしはらです。

今回ゲムマに角刈書店として初出展し、新作、花と吹雪のアートワークを担当しました。

ふわふわさんのnoteを読んだ方はわかると思いますが、まぁ〜〜〜〜………………いろいろありました。

この記事では、アートワークを担当するに至った経緯とか、アートワークを担当しての感想とか、ドがつくほどネガティブな私がポジティブになった話(?)とか、そういったものをなるべく細かく書いていこうと思います。

拙い文章ですが最後までお付き合い頂ければと思います。


1. 全ての始まり:インサイダー・ゲームのインスト漫画

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私、よしはらは「gemütlich(ゲミュートリッヒ)」というボドゲ用のツイッターアカウントを持っていて、そこでボドゲ実録漫画を上げたり、関ジャニ∞がボードゲームをする番組を紹介したりしています。

(実際、私が気になるものを呟いたりするだけのアカウントと化しているけど)

一応アカウントは友人もりもとと二人で動かしてるけどほぼ私が呟いてます。最高に適当なアカウントです。そんなんなので2017年4月、アカウントを作ったはいいけど特に呟くことがない感じでした。アカウントらしい呟き……うーん……あっ

そういえばインサイダー・ゲームを身内に紹介する為だけに描いた漫画があった。

もりもと「それ呟けばいいじゃん」

よしはら「えー……友達に見せる為だけに描いたやつだし……めっちゃ雑だし……他の人も描いてたし……」

もりもと「超わかりやすかったし絶対上げたほうがいいって。インサイダー、もっと広まってほしいんでしょ?

よしはら「えっ〜〜〜〜確かに……じゃあ、まぁ、上げてみようかな………」

もりもとに促され、いろいろ考えた挙げ句投稿する、すると予想以上の反応。当時フォロワーが20人いるかいないかだったアカウントでしたがめちゃくちゃ伸びる

ちょっと最初にも触れましたが、私よしはらはドが付くほどのネガティブです。アップするまで「説明に抜けがあるんじゃないか」「他の人も描いてたし二番煎じじゃないか」とマイナスなことばかり考えていました。しかし上げてみるとフォロワーは増えるし、リプライも来るし、嬉しいことしかありませんでしたね。何を躊躇っていたんですかね。

そしてここで一つの事件が起こりました……。

インサイダー・ゲームの作者、イトオさんにリツイートされたのです。

エッ、作者公認??どうしよう??やばくない??あのときは本気で焦りました。

インサイダー・ゲームは私がボードゲームにハマる前から気になっていたゲームでしたし、何より今では一番好きなゲームです。もう確実に2017年のよしはら的ビッグニュース5本指入りました。

ここから1年後、さらに事件は起こります……。


2. 角刈書店・ふわふわさんからのDM

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そんなこともありましたが、気付くと2018年。
7月中旬、バイト先のことを描いた漫画がバズる中、一つのダイレクトメッセージが届きました。

角刈書店のふわふわです。角刈書店はゲムマ秋に向けてイトオさんとゲームを作っています。
アートワークをお願いできる方を探しているのですが、興味はありますでしょうか?

すごいざっくりですがこんな感じのDMでした。
このとき授業を終え、もりもととカラオケに来ていましたがもちろん混乱していました。

よしはら「えっ、もりもと、これ見て」

もりもと「お〜〜、いいじゃん、引き受けなよ」

よしはら「いや、ん〜〜……、荷が重すぎる………断ろうかな………」

もりもと「いや、やっときなよ、こんな機会滅多にないし、とりあえず話聞いてみてから考えなって

よしはら「う〜ん、まぁ、確かに……そうしてみる〜」

そうして私はまず話を聞いてみることにしました。

皆さんお気づきだと思いますが、私が今回アートワークを担当するに至れたのはほぼ全部もりもとのお陰です。

これは後にわかったのですが、イトオさんが「あっそういえばインサイダーの漫画描いてくれたよしはらさんって人いるんですけど!」とふわふわさんに推薦して下さったのです……。(ありがとうございます)

つまり、インサイダーの漫画をツイッターにアップしてなかったらこんなお声は一生かからなかったってことなんですよ。

恥ずかしくて本人にはあまり直接言えてないんですけど本当に感謝してます。ありがとう……。この記事見た人、今度よしはらと会う機会があったら「直接言わんかい」と喝を入れて下さい。
写真は我が家のアイドルです。かわいい。

3. 角刈書店の一員に

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ふわふわさんと何回かDMでやり取りをし、実際に会うことに。

DMでもうっすら聞いてはいたのですが、「花と吹雪」の世界観、予算、締切、データの入稿方法、ルール等について丁寧に説明してくれました。

一通り話を聞いた私は、この仕事を引き受けることに決めました。

余談ですが、初めて会う人だと思って行ったら、普通に一度会ったことがある人がやってきたのでボードゲーム界隈の狭さを感じました。お互い苦笑いしてました。ワハハ。怖すぎる。


そんなこんなで角刈書店の一員になりました。角刈の仲間入り。ちょっと字面が嫌ですね。

それからイトオさん、ふわふわさん、私の3人のLINEグループ「角刈書店グループ」で作品完成に向けて意見を出し合う日々が始まりました。

正直最初は「堅苦しいLINEしんどいな〜〜」と考えていましたが、みんな適当な感じなので楽でした。(いい意味で)

「こんなんどうです?」「一番右のやつ好き」「わかる」「じゃあ一番右のやつをいい感じにしていきま〜〜す」「いえーい」

みたいな。ゆるゆるですよ。

でもお世辞とかでもなんでもなく本当に居心地のいいグループなんです。言いたいことはちゃんと言えるし、超関係ない雑談(ジョジョの話とか)で盛り上がったり出来るし。

「ありがとうございます。一番右の案が個人的には好きです。」「ありがとうございます。素敵なラフですね。私も一番右の案がいいと思うのでそれでお願いします。」「かしこまりました。こちらのラフ画をブラッシュアップさせていきますね。」

みたいなグループだったら絶対こんなに楽しくやってこれなかったと思います。絵描くより返信するのに神経使いますよこれ。

というわけで、ゆるい感じでの依頼なら大歓迎です。ジョジョとか幽☆遊☆白書の話をしましょう。

写真はマタタビに夢中になる猫です。


4. 締め切りオブザデッド

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なんやかんや合って締切当日。データの準備は完璧でした。

嘘です。

説明書のデータが丸々出来ていませんでした。
というか他のデータも不備が多すぎて印刷所からの修正依頼が何度も来ました。

作品を作ってるとき、一番キツかった時期は?と聞かれたら、間違いなく答えられます。ここです。9月上旬です。

最終的に印刷所様の厚意に甘えまくってなんとかなりましたが、アレはなるべく思い出したくないですね。多分ふわふわさんもイトオさんも同じだと思います。

余談なんですが、なんとか地獄の入稿を終え、9月某日、関ジャニ∞のライブにもりもとと行ってきたんですけど、気持ちが300倍楽になったのでアイドルは偉大ですね。しんどい時はアイドルですよ。皆さん。

あとこれは懺悔なんですけど、ふわふわさんとの初めての打ち合わせの時「PhotoshopやIllustratorは使えますか?」と訊かれ、「はい!できます!」とか抜かしたんですけど、実際ロゴとか作るときくらいしか使ってなくて、PhotoshopやIllustratorで入稿したことはなかったんですよ。この適当な発言のせいでデータ作成の時にめちゃくちゃ迷惑をかけました。「えっよしはらさんイラレとフォトショ使えるんじゃなかったの???え???」って思われてましたね多分。本当にすみませんでした。とりあえずサルでもわかるフォトショ入門書買いました。


5. 宣伝って難しい

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いきなりですが私、花と吹雪が大好きなんです。入稿を終えたときに実感しました。本当に大好きなんだなぁって。自分の好きなインサイダー・ゲームを作ったイトオさんがゲームデザインをしたことを抜きにしても大好きなんです。他のどんなボードゲームのアートワークを担当する人よりも、私は自分がアートワークを担当した作品が好きな自信があります。この大好きな作品をみんなに知ってほしい。そればかり考えていました。

ツイッターのメディア欄を見てもらえればわかると思うんですけど、本当にこの6匹のキャラクターに愛着が湧いています。最初はプレイヤートークンに絵はつけない予定だったのですが、6匹ラフを描いて送ったらイトオさんにもふわふわさんにも好評だったのでそのままそのテイストで進みました。
その話はまた別の機会にでも。話すと止まらなくなってしまいそう。

そんな感じで花と吹雪が好きで、いろんな人に知ってほしくて、でもどうすればいいのか。自分にできることってなんだろう。

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書き溜めていた花と吹雪の絵をアップしたり、インスト漫画を描いたり…。インスト漫画は絶対に前々から描きたいと思っていて、イトオさんに監修をお願いし、私のわがまま100%で描きました。

なぜインスト漫画にこだわったかというと、正直花と吹雪のルールは口頭だと伝わりにくいと思ったから。そして私自身が花と吹雪のインストが極端に苦手だったからです。後者の方が大きいかも…。

基本的に今までイトオさんやふわふわさんに頼りっぱなしだったので私にしか出来ない宣伝方法で花と吹雪をいろんな人に知ってもらおうと出来る限り努力をしました。

6. ゲムマ当日

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ゲムマ当日、私もブースに立ち、花と吹雪を販売しました。
自分の描いた絵の缶バッジ……自分の描いたチラシ……この時点で感動しすぎてゲムマ始まってないのに泣きそうでした。

開幕直後から結構の間、人が絶えず来てくれてすごく嬉しかったです。
(その分対応しきれなかった人もいると思うと悲しくなりますが…。)

描いたはいいけど当日役に立たなかったらどうしようと心配していた漫画ですが、並んでいる人やブースに近づいてくれた人に渡すと「かわいいですね!」と言って貰えたり、「すみません、ひとつ下さい」と読み終えてから購入してくれる人もいたり。ゲムマ中何回も泣きそうになりました。

漫画だけでなく、パッケージやコンポーネントを見て「すごく綺麗なパッケージですね」「動物の缶バッジかわいいですね!」と言ってくれる人がいてくれたのも本当に嬉しかったです。自分では綺麗でかわいく仕上がったと思っていましたが、なんだかんだでずっと不安でした。ネガティブゆえ…。自分の友人らからは「動物本当にかわいい、パッケージも綺麗」と大絶賛でしたが、実際ボードゲーマーの皆様の心に刺さるのか常に心配でした。本当、もっと自分に自信持った方がいいですね。

ちなみにゲムマ2日間終わる頃には色んな人に持ち上げられすぎて「私の描いた動物かわいい!パッケージ綺麗!最高!」という具合にハイパーポジティブに成り果てていました。ゲムマ終わって2週間、今でも私はポジティブです。

7. まとめ

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まとめ方とか何にも考えてなかったし、そもそも話にまとまりがなかった。画像は当日限定配布したチラシの中身です。結構気に入ってます。
私の感想もほぼふわふわさんと同じです。

これは辛さとか、諸々の大変さを含めてもやっぱり楽しかったですね。
どうなるか分からなかったゲームでしたが「花と吹雪」が大好きです。

これですね。楽しかったし、花と吹雪が大好き。これに尽きます。これからも長く付き合っていきたいと思います。

実のところ、今まで結構こういったイラストの依頼が来ても断ることが多かったのですが、今回花と吹雪のアートワークを担当したことでかなり自信に繋がりました。

本当に根っからのネガティブだったのでそもそも「自分の絵はお金にならない」とまで考えていました。私の絵に需要はある、もっと自信を持って堂々と「挿絵やイラストのお仕事募集してま~す!」って叫んでもいいんですね。おっしゃ叫んじゃうぞ~~!!インスト漫画とか描いちゃうぞ〜!!

今回私を推薦してくれたイトオさん、入稿だけでなく色んな面でサポートしてくれたふわふわさん、私の背中を押してくれた(そして関ジャニのライブに誘ってくれた)もりもと、試遊に付き合ってくださった友人、ちょいちょいアドバイスをくれた母様、挙げ始めたらキリがない!皆さん本当にありがとうございました。これからもよしはらは頑張ります。

予想の10倍長くなったし、まとまりも何も無かったけど、最後まで読んで頂きありがとうございました!