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くりいむレモン特別試写会

それまで閲覧できるエロ媒体といえば紙媒体しかなかった。

「くりいむレモン」というオリジナルビデオアニメが登場したのが俺が中学生時代の1984年、媒体はVHSだった。30分近くの収録時間なのに価格が9,800円というスパルタ価格。そして一番の問題がビデオデッキを持ってる家庭は一部富裕層だけだった。例でいうと父親が新聞社に勤めてた坂本くんの家とか、父親がTOTOに勤めてた原田くんの家、父親が宮司だった金田くんの家とか。ビデオデッキを貸し出してるレンタルビデオ屋さんも存在したけど永久会員が10,000円、レンタル費って収録時間に比例して30分モノでも1,000円近かったというスパルタ価格。俺自身どうひっくり返っても「くりいむレモン」を視聴できる体制が整ってなかった。

そして男子校に入学し、2年生の学園祭のこと。
男ばっかりの学園祭ってサバトだよね。
おれは部活に入ってなかったけど、アニメ研究会でオリジナルビデオアニメを放映する(まあ放映って言っても教室内でビデオデッキ+テレビモニターだけどね)企画があって。何見たんだろ?全く覚えてないんだけど、アニメ研究会の3年生が来てるお客さん(男子高生たち)に小声で言った。

3年生「くりいむレモン、あるけど、見る?」

男子高生たち「!!!!!(マジか?)」

教室の入り口のカギを閉める3年生。
突如始まったくりいむレモン特別試写会 at 男子校
「くりいむレモン」のどの作品を見たのかも忘れたけど、男子校時代の一番良い想い出だった気がするね。

コミックボックスJrに掲載されてた当時の広告。
パート1~5まで集めたら49,000円...。ポスターとか豪華記録写真集まで集めたら...って考えたら当時のオタクの出費はかなりのモンだったんだろうなあ...。って今も一緒か?!