見出し画像

標準語を10日でマスターしたのが私だ

・ばげだばねねばまねデャ
・せばだばまいねビョン
・わらはんどさすねくてきまがれでらろ
・しゃべればしゃべったってしゃべられるししゃべねばしゃべんねってしゃべられるし


これは味方のHPを回復させる呪文やプロトタイプのAIに打たせた平仮名の羅列ではない。最近のAIをナメてはいけない。

これは津軽弁と言われる
私の出身、つまり北半球のGhettoと呼ばれる地域の言語だ。あそこの民族はこのような訳の分からない独特な訛り言葉を遺憾なく発揮しているのだ。もちろん今この瞬間も発揮している。

赤裸々に告白すると私も津軽弁をバリバリ使っていた。今でも稀にふと出てしまう。
野球部出身の人が不意に素振りの仕草をしてしまうのと何ら変わりない。
そのくらい染み付いているのだ。
試しにハイターに漬けてみたが全然取れない。
津軽弁に塩素のフレーバーがトッピングされただけだ。

そんなオープンしたての市民プールみたいな香りを放つ情けない私も母国(青森)を捨て、離れたのはもう7年前になる。

以前記事にも書いた通り今は仙台に住んでいるが、
これでもかと言うほど標準語を使いこなしている。
そして相手が津軽弁を聴きたいと所望するなら即座に津軽弁も出せる。
ほぼ帰国子女に等しい。要するにバイリンガルだ。

青森県出身で標準語を使うというのは思ったより難しい。私の知り合いでも何人かは挫折をし、諦めて
元の訛りよりさらに訛りが加わった人がいる。

ただでさえ訛っていたのに変なチャレンジをしたせいで変な加工を津軽弁に加えてしまった愚かな人もいるだろう。
例えるなら蒙古タンメンにチーズと牛乳を入れ、そこにキャロライナリーパーを加えたようなものだ。結局辛いままだろ。見てられない。目に染みる。

キャロライナリーパーさん
恐ろしすぎて思わず毎回「さん」付けしてしまう


この訛りという縛りを生まれた瞬間から擦り付けられている環境が背景にあるからこそ
青森をはじめ、各地方の訛りが染みついた人間はプライドを守るために一生を地元で過ごす人が比較的に多いと私は思う。違ったらごめん。

その縛りを自慢の背筋力とネガティブさで払い除け
命からがら地元を脱出した私はなかなかの勇者だ。
本州最北端からの脱出。これが本当の脱北だと私は思う。いい意味で。

私がレペゼンしてるGhetto。
こうやって見ると津軽地方が1番デカいのか。恐ろしい。

さて、本題に入るが
結論を言うと私は18歳で社会人になって10日ほどで津軽弁から標準語に鞍替えした。というか出来た。出来てしまったのだ。きっと若かったからだろう。

この記事を閲覧してくれてる人の9割は標準語を10日でマスターしたい人だと思うので私が何を実践したか記そうと思う。参考にしてくれたら滅多に出さない嬉し涙を私は出すだろう。



その方法というのは大きく分けると4パターン、
小さく分けると2,500パターンぐらいになる。

流石に2,500パターンは私の指紋が無くなるので4パターンで許してほしい。

①テレビに映ったのアナウンサーのマネをする

②独り言で会話をしてみる

③近くのコンビニに行って漫画を立ち読みするフリをして店員さんの接客をヒアリング

④店員さん相手に使ってみる





それぞれを解説していこう。
飽きてきたならブラウザバックしてシベリアンハスキーの動画でも見に行ってくれ。

①アナウンサーのモノマネをする
これに関しては1番手っ取り早く家の中でできる。
私は新人研修時代はレオパレスに収監されていたので隣人の笑い声と上の階の人の足音が響きわたる中で
これをまず実践してみた。
当時は夕方のニュースを
(  ' -' )ボーっと見るのではなくアナウンサーの話口や音程に加え、そのニュースでしか見ないコメンテーターに話を振る時の感じも意識しながら見た。

この光景は他人からすると物凄い熱量で情報収集をしている人か将来アナウンサーになりたい人のどちらかに写るはずだ。無論私はどちらでもない。標準語を学んでいるのだ。

②独り言で会話をしてみる
さっきのニュースを見た後がオススメだが
1人でボソッと標準語を使ってみる。
例えば
マックのドライブスルーをイメージして
「ダブルチーズバーガーのセット1つ。ドリンクは野菜生活の氷抜きでお願いします。」
だとかそういうので構わない。
関係ないが野菜生活は言うほど野菜生活感はない。
あんなの庶民派のミックスフルーツジュースだろ。

それでも無意識に訛ってしまうなら
まだ外では使うには時期尚早だ。
鉄は熱いうちに打つが標準語は冷めてから打とう。

ちなみに、これこそ他人に見られたら終わりだ。
何がなんでも1人の空間で試してほしい。
バレたが最後。最悪病院送りだ。


③ コンビニ店員の接客をヒアリングする

これが1番効果があった。

もはやコレだけでいいと言う人間もいるだろう。
簡単に言うとスピードラーニングだ。
聞き流すだけで最初は良い。
慣れてきたら自身が標準語を使うのを想像しながら聞き流す。これをしていると不思議と脳みその奥側に母国の訛りが隠れていくのが分かる。

ぜひ試してみてほしいが注意点としては
あまりにも居座り続けたり、何も買わないで出ていくと何か申し訳ないのでほどほどにしよう。
私は使用料として毎回モンスターエナジーを買っていた。店員さんからはどの種類のモンスターを買うかでめちゃくちゃ長時間悩んでる中毒者だと思われていたのだろう。本当に申し訳ない。そしてありがとう。


④実際に店員さんに使ってみる
スピードラーニングをしていたコンビニでもいいし、
スーパーでも焼肉屋でもイエローハットでもどこでもいい。店員さんに標準語を使ってみよう。

いよいよラスボスの登場だ。
かなりの強敵。般若と言っても過言じゃない。

般若さん
般若と書いてラスボスと読んでも間違いではない。


だがここで拙いながらも
標準語を貫いて何か話せればそこがゴールだ。
ある意味でスタートラインでもあるが
一度標準語で話す事ができれば退化することはない。
後は毎回同じように話せば自然と板についてくる。

板に付きすぎて取れなくなる可能性も視野に入れてほしいが初心者のうちは付いてもいいだろう。きっとそのうち取れる。




間違ってもいい。
不意に訛りが出てしまってもいい。
それは罪ではないのだ。
胸を張って完璧な標準語を目指せ。
どうしても訛ってしまうなら好きな芸能人でもタレントでも何でもいい。話し方をマネしてみればいい。

私はサンドウィッチマンが昔から好きだったので
お2人の漫才中の話し方を意識していた。
何回か「ちょっと何言ってるか分からない」と言ってしまうところだったがギリギリ耐えた。危ない。

ちなみに「興奮してきたな」はたまに出てた。危ない。


サンドウィッチマンさん
たぶん銀河一おもしろい。



以上の事を踏まえて標準語を学ぶのも一興ではないかと私は思う。あくまで個人の感想のため過信はするものではない。過信していいのは猫の可愛さと炊きたてご飯の美味さくらいだ。興奮してきたな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?