あなたのポートフォリオは "ホワイトゴールド "ラッシュのためのポジションにありますか？

北米と米国では、電気自動車（EV）に使用されるバッテリーの重要な構成要素であるリチウムの採掘は、これまで他の数カ国の追随を許さない状況でした。その中には、他のすべての国の合計よりも多くの「ホワイトゴールド」を採掘しているオーストラリアや、リチウムの精製とリチウムイオン電池の生産の両方でリーダーである中国が含まれている。

しかし先週、ホワイトハウスがEV用電池とその材料となる鉱物の国内生産を拡大するために30億ドル近くを投入すると発表したことで、投資家は注目する時期に来ているのではないだろうか。
10月19日のプレスリリースでバイデン政権は、「電気自動車と電力網のための電池の国内生産を拡大する」ために、米国に拠点を置く20社もの企業に28億ドルの助成金を授与すると発表した。2021年11月に署名された1.2兆ドルの超党派インフラ法の一部であるこの投資の大部分は、リチウムを含む重要鉱物の生産に関わる3社に送られる予定です。
Talon Metalsには1億1400万ドル以上が確保されており、同社はこの助成金を活用してノースダコタ州での電池用鉱物加工施設の建設を支援する予定だ。ミネソタ州に拠点を置く同社は今年1月、ミネソタ州のタマラック・ニッケル・プロジェクトから7万5000トンのニッケル精鉱を供給する契約をテスラ社と締結した。
ピエモンテ・リチウムは、我々のお気に入りの業界プレイの1つで、1億4170万ドルを受け取ることが決定している。ノースカロライナ州に拠点を置く同社によると、この投資はテネシー州の新しいリチウムプロジェクトの建設に充てられ、年間最大3万トンの水酸化リチウムの供給を目指しているとのことです。

同じくノースカロライナ州のアルベマール社は、1億5,000万ドルの助成を受けることになった。同社によると、これはノースカロライナ州のキングスマウンテンにある新しいリチウム濃縮施設の建設を支援するものです。アルベマールは、最終的に「年間最大160万台のEVの国内生産を支援するために、年間10万トンの電池用リチウム」を生産する能力を持つことを望んでいると、同社はプレスリリースで述べている。
文脈としては、米国地質調査所（USGS）によると、2021年に世界のリチウム産業全体で10万トンを生産している。

先週のニュースでは、3社とも株価が大幅に上昇し、タロンメタルズはともに16％以上、アルベマールは13％、ピードモントリチウムは22％という驚異的な上昇を見せました。

中国産リチウム製品から米国を切り離す
この投資がいかに画期的か、これまで米国はネバダの塩水噴霧プロジェクト1件のみで、世界のリチウム市場において事実上ノープレイヤーであったことがわかる。オーストラリア、中国のほか、チリ、アルゼンチン、ジンバブエ、ブラジル、ポルトガルが主要な供給国となっている。
特に、米国が2030年までに乗用車の新車販売台数の半分を電気自動車にするという行政目標を達成するためには、国家安全保障上の問題がある。リチウムは、文字通り「新しいガソリン」になる可能性があるのだ。

電池の生産はアジアが圧倒的に多く、わずか10社で世界の供給量の92％を占めている。電池の5分の2近くは、中国のCATL（Contemporary Amperex Technology Co. Ltd.（以下、CATL）1社で生産されている。CATLは今年初め、中国のEVドライバーが専用ステーションで充電時間の数分の一で電池を交換できるシステム「EVOGO」を発表した。同社は現在、国際市場への進出を計画しています。
世界的な需要増に伴い、炭酸リチウムの価格は世界的に高騰している。しかし、人民元が対ドルで史上最低水準まで急落した中国では、現在1トンの炭酸リチウムが50万元以上、つまり約75,000ドルで取引されている。わずか2年で13倍にもなったのだ。
つまり、中国のインフレは、CATLがテスラやフォードなどの米国自動車メーカーに供給するバッテリーの現物と一緒に輸出されているのです。エンド・ツー・エンドの生産を米国で行うことは、国家の安全保障を強化するだけでなく、価格を安定させることにもつながります。また、投資家にとっても、より有利な法域でより良い投資の選択肢を得ることができるかもしれません。

テスラ、テキサスで自社リチウムを精製する計画を確認
先週水曜日のテスラの決算説明会で、イーロン・マスクCEOはリチウムの価格について「めちゃくちゃ高い」とコメントした。また、テスラ本社のあるオースティンから南に3時間のテキサス州コーパスクリスティ近郊に、バッテリーグレードの水酸化リチウム精製施設を自社で建設する計画を進めていることを確認しました。

私はしばしば、企業の投資とイノベーションが低排出ガスへの解決策を見出す主な原動力になるべきだと述べてきましたが、マスク氏にはそれを実現してほしいと願っています。

第3四半期のテスラ車の納車台数は、物流や輸送の停滞が主な原因で予想を下回ったが、マスク氏は "壮大な年末 "に自信を見せた。また、テスラの時価総額は、世界で最も価値のある企業であるアップルとサウジアラムコの時価総額の合計を超える日が来ると信じていると発言し、リスナーに衝撃を与えた。これを書いている時点で、テスラの評価額は約6610億ドル、アップルとサウジアラムコの評価額は4兆5000億ドルです。マスク氏に野心がないことを非難する人はいない。