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Yutaponを語りたい!(Yutaponファンボスタッフより)

Mid-Season Invitational 2021(以下MSI2021)が熱い!!
DetonatioN Gamingの『League of Legends』(以下LoL)部門であるDetonatioN FocusMe(以下DFM)としては1年半ぶりの国際戦です。

その前にLoLについて少しだけ触れておきます。
LoLとはRiot Games社が開発した5vs5の戦略アクションゲームで、ワールドワイドな人気を誇るゲームです。
プレイヤー人口はアクティブで1億人を超える世界中でプレイされているゲームタイトルで、2020年度のeスポーツタイトル総視聴時間数ランキングでは、並み居る強豪タイトルを抑え堂々の1位を誇り、世界一人気のゲームと言っても過言では無いでしょう。

https://www.riftherald.com/2016/9/13/12865314/monthly-lol-players-2016-active-worldwide
https://escharts.com/ja/blog/most-popular-esports-games-2020

その世界一人気のゲームの世界大会が、現在開催中のMSI2021です。

DFMは期待されていた初戦こそ落としてしまったものの、強豪であり因縁もある北米代表「Cloud 9」(以下C9)を相手に約3年ぶりにリベンジを果たしたのは記憶に新しく、加えて、世界最強の言われもあり、優勝候補筆頭である韓国代表「Damwon Gaming KIA」(以下DK)をあわや敗北というところまで追い詰めました。

DFMが所属するグループCの下馬評は「DKが1位抜け、C9が2位抜け」とも言われており、弱小地域と言われがちな日本代表への期待はさほど高くありませんでした。

勝てると考えられていた初戦の内容から「日本代表DFMはどうせ最下位だ」と、期待を捨て確信を得た人も少なくはなかったことでしょう。
ところが2日目にその確信は完全に裏切られます。DFMはC9を相手に序盤からアドバンテージを確保していくと、JGを担当するSteal選手を起点にゲームを動かしていきます。的確にゲームコントロールを行い、最後の集団戦ではメンバー全員がパーフェクトに役割を全うし、メジャーリージョン1位を相手に日本代表として初となる勝利を収めました。

DK戦についても語りたいのですが、この記事の主眼とズレかねないのでLoLオタクの語りはこれくらいにしておきます。

そしてそのC9戦で、誰も真似することのできないプレイングで勝利に貢献したのがYutapon選手です。

見ていない方はぜひこの動画を御覧ください。火力を有するも、反面に脆弱な身体を持つ役割であるADCで、敵の懐に飛び込む非常にリスクのあるプレイ。Yutaponはリスクをハンドスキルで完璧にマネージメントし、持ちうる全てのダメージを出し切りました。

本当にYutaponってすごいんです。
そして、Yutaponをご存じない方のためにも、簡単なプロフィールをご紹介します。

Yutapon (@yutapongo
本名: 杉浦 悠太
所属: DetonatioN FocusMe(DetonatioN Gaming LoL部門)
ポジション: ADC
デビュー: LJL 2014 Winter
プロフィールページ:http://team-detonation.net/team/member/dfm_Yutapon
年齢: 24歳
誕生日: 1996/9/10
出身: 愛知県
好きな食べ物: うなぎ

現在は24歳でプロデビューからは実に7年、LoL日本国内のプロリーグであるLeague of Legends Japan League (LJL) 選手の中でもベテラン選手です。
特筆すべきはLJL 2014 Winterがデビューであるということ。
これはLJLの記念すべき第一回大会で、LoLの日本サーバーが存在しなかった頃になります。

この第一回大会に出場した選手で、現在もプロゲーマーとして活動を続けている選手は僅か4人になります。
(選手としてではなく、ストリーマーや試合の解説として今なお活躍されている方もいらっしゃいます)

7年の月日を重ねてきたLJLで、ほんの一時であってもチームに所属した選手は、おそらく200名を超えるでしょう。そうした数多の選手を跳ね除けて、目まぐるしく変わるメタ(ゲーム環境の変化)に適応しながら、今なお現役を維持(しかも強豪チームを相手に大活躍)していることがどれだけスゴイことかお分かりいただけるでしょうか。

S3チャレンジャー

チャレンジャーというLoLのランクがあります。競技人口1億人を超えるLoLにおいて、上位約0.01%を示す、強者の証明です。連日チャレンジャーの座を手に入れるため上位者同士がしのぎを削り、その結果に一喜一憂します。

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(引用元: https://www.op.gg/statistics/tier/

ところでチャレンジャーは”Top 300人(北米サーバー)”が対象になりますが、シーズン3(2013年シーズン)までは”Top 50人”という更に狭き門であったことはご存知でしょうか?

その50人に名を連ねるのがYutaponなのです。
それに加えて、これは北米サーバーでの話です。

LoLの日本サーバーが開設されたのは2016年。それまで日本人は、ping(ゲーム内の応答速度)の面で不利となる海外のサーバーでプレイしていたのです。
そしてチャレンジャーを争う相手は、当然、日本人だけではありません。アメリカは元より、地理的に近いカナダや南米からも、多くのプレイヤーが集まる中でのチャレンジャー到達。

やばくない?

それからも各シーズンで抜群の戦績を残しており、7年間、名実ともに日本のトッププレイヤーと認められるだけに足る実績を刻み続けています。

他のゲームでもスゴイぞYutapon

Yutaponがスゴイ点はこれだけではありません。
今まではLoLに絞ってお話を続けてきましたが、今度は異なるゲームジャンルである一人称視点のシューティングゲーム(以下、FPS)の話をしましょう。

同じ Riot Games社より提供されているFPSタイトル、『VALORANT』にもランクゲームがあります。その最上位ランクはレディアントですが、Yutaponはなんと昨年の9月にレディアントになっています。

その当時のレディアントには人数制限こそありませんでしたが、それでも非常に高い技術力を求められていたのは間違いありません。

ではそれが偶然なのか?
そんなことはありません。

VALORANTと同ジャンルのeスポーツタイトルに、Counter-Strike: Global Offensive(CSGO)というゲームがあります。LoLと比肩しうる人気を誇るこのゲームの最上位ランク(現在は約上位0.75%)がグローバルエリートなのですが、そちらでもYutaponは過去にグローバルエリートになっています。

聡い読者の皆さんは、一つツッコミどころを見つけたかもしれません。

"CSGOとVALORANTはゲーム性がめちゃくちゃ似てるんだから、
CSGOが上手かったらVALORANTが上手いのも当然では?"

ではここでもう一つの実績を加えておきましょう。
Yutaponは、またもや別FPSタイトルであるOverwatchでもランクTop 500リーダーボードに名前を載せたことがあります。そしてその時のレーティングは日本人一位だったというから驚きです。

同じFPSとはいえ全く異なるゲーム性を持つOverwatchでもこれだけの実績を叩き出すのだから、常人とは異なり、類まれなるゲームセンスという他ありません。

まとめ

・LoLはNAでS3チャレンジャー
・それからもずっとチャレンジャー
・VALORANTはレディアント
・CSGOはグローバルエリート
・Overwatchはレーティング日本一位

あとがたり

筆者が初めてYutaponと出会ったのは彼が小学5年生のとき。プロゲーマーになる遥か遥か以前です。思い返してみれば、彼は出会ったときからどんなゲームをやらせても上手かったです。一緒にMMORPGをやれば彼は一日中ゲームにのめり込み、気がつけば圧倒的なレベル差が生まれていたこともあります。

前述したCSGOでは、Aim(敵を狙う精度)が良いのは前提として、動画等を見ながらグレネードの投げ方を研究していた姿を見たこともあります。

天才肌のプレイヤーでありながら、ゲームにしっかりと時間を当て、研究も怠ることはない彼のゲームに対する姿勢を鑑みれば、今なお超一線で活躍できる理由に納得がいきます。

ゆたせろ動画を見てくださっている方は想像が難しいかと思いますが、飄々とゲームをやっているように見えながら、その実、非常に負けず嫌いなところも彼の特徴です。その負けず嫌いが高じるあまり、過去にNAのプロプレイヤーと散々口論を交わしたことも事実です。プロとしての言動が板に付いた今のYutaponを見ると、なかなか信じられませんよね。

好きな食べ物として挙げたうなぎは彼を象徴する食べ物で、プロデビューして間もない時期には、うなぎを食べすぎてしまい通帳残高が空になったという偉業を成し遂げています。

そしてグループステージ後半戦へ

そんな数々の実績を残すYutaponが所属するDFMは、

LoL最強の地である韓国でも高く評価され、チームのエースであるTop Evi選手、
日韓バイリンガルで的確なショットコールを行う頭脳派Jungle Steal選手、
多様なチャンピオンを高い技量で使いこなし、チームの戦術の幅を大きく広げるAria選手、
Yutaponの竹馬の友と言われ、過去の国際戦で何度も活躍、今なお全選手のメンタルを支えるCeros選手、
コーチから現役復帰し今なお才覚を放つSupport Kazu選手、

と共にMSI2021に挑戦しています。

MSI2021 Group Stageの前半戦を終え、戦績は以下のようになっています。

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上位2位までが次のステージに進むことになります。
戦績だけを見ると、グループステージ突破を不安視される方もいるかもしれませんが、グループCの全試合を見た方であればDFMが最有力と考えるでしょう。

本日22:00~始まるMSI2021 Group Stage Day6でのDFMの試合は 
23:00~ vs Infinity Esports
24:00~ vs Cloud9
26:00~ vs DAMWON Gaming KIA
となっています。


日本チーム初のグループステージ突破を願い、みんなで一緒に応援しましょう!
全力で応援よろしくお願いします!

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