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【火山観測】山を透視する「ミューオン」観測

大学院生時代の友達から、論文掲載の連絡がきた。

新型コロナの影響で、なかなか投稿できず、苦しんでるとは聞いてたので、無事に投稿の報告が来て嬉しいな〜

投稿された雑誌は「Bulletin of Volcanology」という火山学の論文だ。
私も大学では火山学を研究していたので、非常に馴染み深い雑誌でもあるね。(学生時代はブルって呼んでたな〜)

論文は無料公開されていて、全文を無料で読むことができる。

1. 火山を透視するミューオン観測

友達の取り組んでいる研究は、「火山の中身を透視」する研究だ。

宇宙線の一種であるミューオン」と呼ばれる粒子を使った観測手法で、非破壊で構造物の内部構造を調べることができる観測手法だ。

論文では、静岡県伊東市にある大室山の透視に挑戦している。

「ミューオン」の火山観測は、これまで2次元での観測実績しかなかったが、この研究では全方向からの「ミューオン」観測を実施し、立体的な火山の内部構造を明らかにした

ずっと試行錯誤を続けていた姿を見ていたので、この研究が一つの形となったのは非常に嬉しいね。

2. この社会状況での研究は、本当にキツそうだった。。。

友達がこの研究で試行錯誤し続ける姿は、大学院生の頃からずっと見ていた。私自身も研究につきあって、大室山へ観測機器の点検に行ったこともある。

大室山の山頂。
研究のつき合いで友達と観測機器の点検に行ったな〜

私自身は大学院で社会に出てしまったけど、友達は博士課程に進み、研究を続け、昨年博士号を取得した。

でも、この研究の論文はなかなか投稿できずに苦しんでいた

一番大きな理由は、「新型コロナの流行によって、観測作業がストップ」してしまったことだ。

まだまだ「ミューオン」観測はまだまだ発展途上の解析技術であり、「時間や場所」の制約や「手作業な部分」も多い。新型コロナの流行は、本当にキツそうだったね。


そんな逆境の中でも、論文を書き上げて投稿したことは、本当にカッコイイし尊敬するな〜

将来は大教授として有名になる姿が楽しみだ!



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