見出し画像

口腔機能の回復を願って

 今日、矯正装置が入った。担当してくださった衛生士さんが矯正中で、矯正あるあるをいろいろと教えてくれた。

「終わって1〜2時間が勝負。その間は痛くないですから急いで食べてください。」

既に食べられる気がしなかったけれど、どうせならなるべくヘルシーに…と思いついたお店があったが、うろ覚えで方向を誤った。やむを得ず、移動しているうちに身体に良さげな売り文句のラーメン屋さんを思い出し、さながら最後の晩餐で塩ラーメンを選んだ。

恐る恐る箸でラーメンを口に運ぶ。

「工業製品の味がする」

歯についたブラケットの違和感と残った口の中の味。身体にいいものを食べている感じにはほど遠かった。

痛いのはイヤなので、なるべくチャーシューを小さくして完食。苦労なく一食を終えた。
さらに移動していくうちに、食べてみたかったアイスが浮かんだ。糖類摂取はそこそこ控えている。今年はアイスもスペシャルな時以外は食べないと決めていた。今日はスペシャル。最後の晩餐。

コンビニでアイスを調達。車の中でかぶりついた。

いたっ! 

既に歯が痛み始めた。なるべく噛まないようにして食べた棒アイス。食べなくても良かったかもしれない。

帰宅するとすぐにロキソニンを飲む。

夕食は卵がゆ、アボカド、玉ねぎ、牛乳のスムージーと豆乳プリン。これなら問題なく食べられた。

歯磨きは小ぶりなややかための歯ブラシ、ワンタフト、歯間ブラシ。
これは患者さんのお気持ちになれた。シンプルな口腔内の私が複雑構造を初めて体感。毎日毎日、これを磨くのはなかなか大変。

小さいお子さんが矯正治療を行うことの困難さ。家族の支援はもとより、歯磨き・MFTの継続と痛みに耐えること。どんな声かけなら頑張れるのか。衛生士の役割も改めて知ることとなった。

新しい世界をしるのは楽しい。
痛みだけは苦手だけど…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?