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だーまの毎日名言④:SAMが俺をどう思ってるかよりも俺がSAMをどう思ってるかの方が重要じゃない? by晋平太(しんぺいた)

SAMがオレをどう思ってるかよりも、オレがSAMをどう思ってるかの方が重要じゃない? by晋平太

2019年の大会。
チーム戦の大将戦、「晋平太 VS T-TANGG」。

まずMCバトルについてわからない人のために説明すると、2人が交互にラップをしてどっちかが勝つ競技です。

だいたいは「上手いことを言う」か「音楽性で勝る」のどっちかで勝敗が決まります。
「上手いことを言う」を細分化すると、こうなります。


1:サンプリング(引用)を効果的に挟む。

2:韻を上手に踏む。

3:口喧嘩で言い負かす。


だいたいこの3つに分かれるのですが、それを総合的に判断して観客や審査員が勝敗を決めます。

今回のバトルは、「口喧嘩」で晋平太さんが完全に上回りましたね。

後攻のタングの攻め方は巧みでした。
「お前ら、何仲良くやってんだよ。」というテーマ提示、なぜこのテーマが選ばれたかというと2017年までの晋平太は本当に地に落ちた嫌われ者だったからです。

晋平太について

2010,2011年と連続で日本一を取った晋平太は、MC漢という大物に不義理をして完全に嫌われ、総スカン状態になりました。
「UMB(全国大会)」の司会や大人気番組「フリースタイルダンジョン」の審査員も辞めさせられ、業界から絶縁状を受け取った状態。
昨今の元雨上がり決死隊の宮迫さんの騒動をイメージするとわかりやすいかもしれません。

2017年のフリースタイルダンジョンの番組内制覇までは本当に針山の上に座るような日々でしたが、全部実力で取り返しました。

T-TANGGはここを突いてきているわけですね。
「SAM、あの時晋平さんの悪口言ってたよな!?」と。

チーム戦ならではの攻撃。
上手いですよね。
有効な手段であると同時に、晋平太の得意とする韻を封じてるわけです。
アンサーを返さずに関係ないことを言ったら次のターンではそれを攻めればいいわけですから。

それに対して逃げずにアンサーする晋平太。

晋平太「SAMがオレをどう思ってるかよりも、
オレがSAMをどう思ってるかの方が重要じゃない?」

完璧!一本!

ちなみにこういうフレーズをパンチラインなんて言ったりします。
これが即興で、流れの中でてくるのがやばい。
一晩考えて出てくるレベルのフレーズを一瞬で出してくるのが往年のチャンプ晋平太!
すごいとか上手いというより強いMC、それが晋平太です。

ちなみに通常MCバトルでは、16-2(16小節ずつ2回繰り返す形式)は最後にインパクトを残しやすい分、後攻が圧倒的有利です。
それにもかかわらず先行での完勝。

崇勲(すうくん) というラッパーが「ぺーた神を怒らせると何倍にもなって返ってくる」と言っているように、追い込まれると鬼のように強い晋平太が爆発しているわけですね。


○○がオレをどう思ってるかよりも、オレが○○をどう思ってるかの方が重要じゃない?の汎用性の高さについて

この言葉についてですが、人間関係の真理ではないかとすら思います。

フリースタイルダンジョンで漢さんとバトルした時にもこう言ってるわけです。

晋平太「本心で言う 漢くんのこと好きだぜ」

漢さんに嫌われてるってのはわかってる。それでも俺は!という気持ちが伝わり、晋平太は許されて表舞台に帰ってきました。
本当に不器用だなーって思うんですけど、僕は晋平太さんがやっぱり好きなんですよね。
僕は現Creepy NutsのR指定と晋平太の死闘を見てハマったので、どうしても応援してしまうんです。

↑本人解説動画があるので、ぜひとも見てみてください。

最近の晋平太さんについて

そんな晋平太さんですが、タングくんの予想通り引退を撤回し最近バトルに復帰。
しかも優勝。
KOK(各大会の王者が集まり年間一位を決める大会)に駒を進めています。

その主催者との因縁も面白いんですけどね。
今回は割愛しますが。

あとは虹色侍ずまさんとゆゆうたさんとTATSUYAさんと即興バンド「BUZZ LA ZARU O EMAI(ばずらざるおえまい)」をやってますね。

結構「バトル引退してYouTubeやるよ!」って言ったときは叩かれたりもしたんですが、やっぱ晋平太さんすげぇや!って思います。

これからも応援します。

このナルシズムこそが晋平太。
今年のKOKも優勝して、再度王者として君臨してほしいです。



なんか本当にいいのかな?と思うくらいサポートしていただいているのですが、感謝感謝です。