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330日目(桐島)

やっとアマプラで欅坂のドキュメンタリー「僕たちの嘘と真実」が無料になったので恐々観てみた。
日向坂ドキュメンタリーは一足お先に観ていたのだが、グループの性質上比べるのもアレだけど、割と青汁PVみたいなドキュメンタリーという印象の日向坂ドキュメンタリーと相反する噂に違わぬエグみのあるドキュメンタリーだった。
後半は感動とは程遠い「辛さ」から涙がこぼれ落ちていたが、ある映画のニュアンスに告知していると思ったら、けっこうな人が同じ印象を受けていたようだ。

メンバーそれぞれ過去を振り返るインタビューを受けながら、肝心の主人公と呼べるべき人物はあくまで「象徴」としてのみ存在して、そのあまりにもカリスマティックな存在である象徴の行く末にグループ全体が右往左往する様はまさに「桐島、部活やめるってよ」のようであった。

欅坂の後半は薄らと追っていただけだったので、ドキュメンタリーでも物語の転機として大きく扱われるコンサートのシーンはマジでビックリした。
あの「ドゴン!」という鈍く響いた音がアドリブだったのは驚愕だったし、あのキチガイじみたダッシュ&ダンスは破滅的で本当に平手友梨奈はギリギリだったんだと思った。

櫻坂になってからはほとんど興味を失ったが、欅坂はまさに平手友梨奈のグループだったんだと思えるドキュメンタリーでもあった。
あの『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』を撮った高橋栄樹の仕事は流石だった。

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