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ななじうににちめ(ぬすっと)

昨日BOOKOFFに行っていた時のことだ。
いつものようにパトロールと称した、目をつけていた商品がまだあるかどうかを見て回っていた。
目をつけているものといえば千円を超えるもので「香川でこれ買う人はあまりいないだろうな」というもので、あったらあったで気が向いたら買おうみたいなもの。無かったら無かったで縁がなかったと諦められるようになったのは若い頃より少し成長した感はある。
昨日は国分寺のBOOKOFFへ行き、書名はど忘れしてしまったが図版豊富の生首に関する本で五千円ほどの高価なものだったが無くなっていて、書名も覚えてないくらいで縁がなかったんだなあ、というか買う気は無かったんだなあとの結論に落ち着いた。
結局買ったものは二枚で三百円だったバイオハザードのURBAN DISCIPLINEとヘルメットのaftertaste、BEASTFEASTが開催されていた頃のBASTARDSが2冊(各110円)だった。

そして他の書棚を見て回っていたときに不審な動きをする人がいた。
まるでレコードディガーのような速さで並んでいる本を捌いていき、そこに手のひらに収まるくらいの機械でピッピッとレーザーを当てていたのだ。
いままで見たことなかったけど、これってもしかしてセドラーという奴?と思い本を見るふりをしながら不審な動きをする人に近づいていった。
見ると、手のひらに収まっている機械から出るレーザーを本のバーコードの部分に当て、すぐ次の本にレーザーを当てるという作業を延々と素早くしていた。
あんな機械あるのかと思い、その場で調べてみるとこんな感じのバーコードリーダーは普通に市販されているようで。

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また意識の高い屑っぽさ全開の顔した奴がせどりを指南する記事もあったり。

知らないだけでこういう副業と称した転売行為は普通にあるんだとビックリした。

僕もBOOKOFFやHARDOFF、古本屋やリサイクルショップは日常としてほぼ毎日のようにパトロールしているけど、ここまであからさまなセドラーを見たのは初めてだった。
手に取った安い本がどれだけの相場のものなのか、アマゾンやメリカリやヤッフォクで調べることはよくある。だが、それは今手に取っている本が適正な価格なのかお得なのか高いのかを調べるものであり、差額を考えてビュー!と思うだけでそれを売ってどうこうとは思わない。今まで一度もオークションとかで売ったりしたことなかったりする。単純にめんどくさいから。
実際自分の目利きとしての力があると実感できることに関しては相場をネットで調べてすり合わせるのはある種の楽しみではある。

転売に関しても然るべき需要に対して目利きが選んだものが益を成すならそれは副業でも本業でも「仕事」として成り立つわけだが、バーコードでピットやって出たデータを元にするなら副業としてもそこに矜持は無いと思う。
機械を使わず目視でバーコードを読み取るならプロフェッショナルと言えるかもしれないが。
なんにせよ初めてあからさまなセドラーを見て思ったのは「盗人」の一言に尽きる。

今まで目をつけてたものが無くなっていた時なんかは「本当に欲しい人がその値段で買っていったんだな」と諦めもついたものだが、あのせどり行為を見るとクソみたいな奴の飯代のために本当に欲しい人が適正な価格で買えないこともあるんだろうなと思うと悔しくて悔しくて堪らない。

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