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奈良竜樹選手トークイベント(2023.12)

2023.12月にアビスパ福岡所属、奈良竜樹選手のトークイベントが開催されました。(「開催されていた」と2024.1月に知りました)

オホーツク地区サッカー協会は、北見市出身のJ1アビスパ福岡センターバック・奈良竜樹選手(30)を迎え、トークイベントを27日(水)午前10~11時、北見市民会館小ホールで開催する。

 奈良選手は北見ブルーサンダースサッカー少年団、北見小泉中をへてコンサドーレ札幌U18からコンサドーレ札幌入り。今季はチームキャプテンとして福岡をルヴァンカップ初優勝に導いたほか、Jリーグ優秀選手賞(34人)に選ばれている。

 トークイベントの参加対象は小学・中学・高校生とその保護者。質問コーナーや写真撮影、サイン会(色紙・ペン持参)などを予定している。

https://denshobato.com/BD/N/page.php?id=129843

Youtubeに当日の様子が公開され、約1時間にわたりご自身のこと、会場参加の小中高生からのQAなど盛りだくさんの内容でした。

本記事では、奈良選手のトークインベントでの内容をご紹介します。

ご注意
・トークイベントを記録として残すためのものです。
・言葉に多少手を加えているものもあります。※100%正確な文字起こしではありません。


2023シーズン振り返り (1:00)

・大変なことのほうが多かった
・カップ戦を優勝し、アビスパ福岡に初優勝をもたらすことができた
・最後に報われて、幸せなシーズンになった

ルヴァン杯優勝後の周囲の反響 (2:30)

・他のチームメイトは街で声をかけられることが格段に増えた
・北海道と同じで野球の人気が大きいが、テレビでも取り上げてもらえた
僕はあんまり声をかけられることは増えていない(笑)
・もしかしたら、声をかけづらいオーラが、、、出しているわけではないですが、出ていると感じられるのかもしれません
・周りからの期待の基準もこれから高くなるだろうと感じる
気軽に声はかけてくださいね

ルヴァン決勝のTV中継は後日、観ましたか(4:00)

・録画がうまくできていなくて映像は残っていなかった
・ただ、解説の中村憲剛さんの言葉などは周りから聞いている

2023シーズン大きかった出来事 (5:00)

・キャプテン就任が大きかった
・プロサッカー選手で初めてのキャプテン
・自分が良ければいい、目立てばいいというところから、チームをどうやって方向に、良い影響を与えられるかに意識が向いている
人間的な部分も含め、新しいチャレンジとしてトライした
・人間的な成長の面でも大きな出来事だった

プロに入って衝撃を受けた選手 (6:45)

・まずプロの世界にいる時点で、皆、素晴らしいものを持っている
・どの選手も常に大変な選手ばかり
・1人対戦して、何もできなかった選手がいる
シュヴィルツォク選手(元名古屋)
2021シーズンに、後半45分間対戦したけど、まったく何もできなかった
今までやってきたことが、へし折られた感覚
・うまくて、強くて、試合中の駆け引きも上手
こんな選手が日本にいるんだという感動すら覚えた

日本人と海外選手の違い (8:40)

・身体の大きさが違う
・(海外選手のほうが)ぶつかっても勝てない選手が多い
・福岡に所属するルキアン、ウェリントン選手も同じ

同じチームで凄いと感じた選手 (10:50)

・ある程度のレベルまでいくと、みんな上手
・そこから、どの部分でプロの世界での”差”をつけるのか、が大事
・日々の取り組みや意識の部分が大事
・そういう意味では、川崎の家長選手
プロとはどういうものかを学んだ
僕にとっての、プロの鏡で、心に留めながらプレーしている

家長選手の凄いところ (12:30)

・(日々の取り組みや意識に加えて) プレーも凄い
・出会う前は、天才肌、感覚でプレーしている選手だと思っていた
・実際は全然違った
練習前の準備、練習後のケアやトレーニング、考え方、そういうものが感覚ではなく、論理的というか、すごく努力している選手
・そういう家長選手から、たくさん学んでいる
こんなに凄い選手だからこそ、これだけ日々の取り組みが素晴らしいんだなと感じた

オホーツクでの思い出 (15:00)

・ずっとボールを蹴っていた。家では弟と、外では友達と
・毎日サッカーをやっていた
何かを目指すわけではなく、ボールを蹴る時間が楽しかった


会場の小学生からの質問タイム

サッカーをはじめたきっかけ (17:40)

・小2からはじめた
・仲の良い友達との出会いなどもあり
・小さい頃からボールを蹴っていたわけではない

小さい頃からディフェンダーだったのですか?(19:10)

・北海道にいるときは中盤、ボランチもやっていたし、前線もやった
・中2か3のとき、DFが不在で、そのとき自分がDFをやった
・U-18のときはもっと上手い選手がいて、そのなかでDFをやっていこうというところから、DFで勝負しようと思うようになり、今に至る

どうしたらサッカーがうまくなる?(21:30)

・僕はプロのなかでも上手なほうではない
・北海道時代も、上手な選手ではなかった
・ただ、どうやったらみんなより上手になれるか、みんなでやる練習だけでなく、自分の特長・どこで勝負できるかを常に考えて、そのために必要なトレーニングをやっていた
・今の時点で上手かどうかは、僕は大事ではないと思っていて、それよりサッカーが大好きで、どういうプレーが得意なのか。そこをしっかり考えて、そこを伸ばす。そういう練習をたくさんやることが大事かなと思います

小学生時代に憧れていた選手は? (23:40)

・小学生時代は、フランス代表のジダン選手
プレーをいつも見ていたし、ユニフォームも買った
・その選手が得意なマルセイユルーレットをいつも練習していた
憧れの選手を持つことは、サッカーを楽しむきっかけや目標になるので、大事だと思います

小学校の時にやっていた自主トレはどんなこと? (25:30)

・リフティング、友達と回数を競う
・あとは、走るのが好きだったので、塾の帰りなど走って帰っていた

サッカーを取り組むにあたり毎日やっていることは? (27:40)

・今、大事にしているのは筋力トレーニング
・膝のコンディション維持のため、膝のトレーニングをやっている
・練習前にスクワットをして、膝の筋力を落とさないようにしている

普段の練習で意識していることは? (29:40)

・プロの練習は面白いもの、そうでないものもある
・でも、意味のない練習は無い
・退屈だけどサッカーをやるうえで必要なことが詰まっている
手を抜きたくなるような練習もしっかり100%意識してやること
・楽しい練習は、楽しいから意識して前向きに取り組めると思う
・”退屈と感じる練習(例えば、ただ走るや単調なパス練習)を本気で取り組める人は、他の人と差があらわれる”と信じて取り組んでいる
つまらないと思ったときこそ意識して、差をつけようという気持ちで取り組んでいます


会場の中高生からの質問タイム

パス回しが向上するためのトレーニング方法 (32:40)

・今も答えが見つかっていない(探し中)
・難しい質問だけど、まずはどこにでもパスを出せるような体の向き

川崎在籍時に学んで意識していること
・常に左右に出せるような・常にどこでもパスを出せる身体の向き
・両方の足でも正確にパスを出せること
それが大事だと思います

首をふるときに心がけることは?
・首をふるタイミングが大事
・ボールが来るときに首をふると自分の足元が見えなくなる
・いつ首をふるか、ポジション・角度によって変わってくる
・例えば、中盤は360度見ないと行けない
・早くてもダメ、一番良いタイミングは自分の感覚で見つけてほしい

サッカーが上達するきっかけになった出来事 (36:00)

・北見を超えて、いろんな地区の選手とプレーする機会があったとき
・まだまだ自分は練習しないといけない、もっと高い意識で練習しないといけないと感じた
・人との出会いが上達するきっかけとなった
・常に自分はまだまだだと感じないと行けない
・上り詰めたとしても、まだまだだと言い聞かせて、想い続けることが大事だと思いました

勉強とサッカーの両立(40:00)

勉強も凄い大事だと思う
学生のときはサッカーもすごい大事ではあるけど、それと同じくらい勉強に取り組むことも大事
・母親が勉強に対してしっかりやるようにという考え方だった
・自分も同じで、勉強は嫌いじゃなかった
・なので、サッカーと同じ気持ちで勉強にも取り組んでいた
勉強もしっかりやることが、サッカーの上達にもつながると思いながら取り組む
(サッカーと勉強) どっちかではなく、どっちもやってほしい

対戦したGKで凄いと感じた選手 (43:30)

・対戦したGKよりも、一緒にやったGKのほうが印象深い
凄いと感じたのは、川崎のチョン ソンリョン選手

GKって僕の中では、いかに凄いセーブ、俺が止めた!と思わせるよりも
「まったくピンチじゃなかったよ」と思わせるほうがDFとしては安心する。シュートを止めて吠える選手もいるけれど、僕の中では止めた後に平気な顔をしている選手のほうが、一緒にやっていて「ピンチもなかった」と思える。そう思わせてくれるのが、チョン ソンリョン選手

常に冷静、どんだけ凄いセーブをしても表情を変えない
・(淡々と) 次のプレーに切り替えさせてくれる
凄いと思わせないGK、それが凄い

審判とのコミュニケーションについて (47:00)

・この年になって審判の方のありがたみ、大変さを感じるようになった
・これまでは、審判は敵だと思っていたし、審判と闘うこともあった
・ただ、考え方も変わってきた
一緒に試合を作り上げる、同士だと思うようになってきた
・審判の方は、ミスジャッジは取り上げられるけど、良いジャッジは取り上げられにくい、難しい役回り
・なるべくいい関係を取るようにしている
・(人間なので色々な考え方を持つ審判の方もいるが)しっかりコミュニケーションをとってくれるレフェリーだと嬉しい
・良いときも、そうでないときも常にコミュニケーションをとってくれる
・(ピッチ上では)判定に対して審判自身が間違いを認めてくれたりもする
・VARが入らない局面でも、反則の判断理由を伝えてくれる審判だと嬉しい
・選手の質問に真摯に向き合う審判はやりやすい(感じがする)


最後にメッセージ (52:40)

・北見でサッカーを始めた。ここが原点
・ここから30歳になってサッカーを続けられて、優勝することもできた
・どこまで行っても、スタートはここ
・毎日サッカーをしていた少年でした
北海道の北見という、北の上のほうからでもプロサッカー選手になれるし、それ以外の分野でも、自分の意識、取り組み次第でみんなはどこまで上に行けると思う
・それを決めるのは、1人1人の意識
堅苦しく考えず、サッカーを楽しんでほしい
・少しずつ夢を持ってほしい
僕も、みんなにサッカー選手になりたいと、夢を持ってもらえるようにプロ生活がんばります。プロになれる選手がいたら、一緒にプレーできることを楽しみに、まだまだサッカーを続けていく。サッカーも勉強もどちらも頑張ってください


最初から最後まで奈良選手らしさ溢れるトークイベントでした。
小中高生の質問に対しても、しっかり相手のことを考えながら、真面目に受け応えされていました。さすが奈良キャプです!
最後のメッセージにもありましたが、地元からプロ選手が誕生し、奈良選手と一緒にプレーできる日が来ることを心待ちにしたいと思います。

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました!!

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