ダディとジルーシャに喝采を

さっき、ダディ・ロング・レッグストークイベントのアンコール配信を見終わりました。ダディが本当に終わったんだな。書こう書こうと思っていた感想をやっと書きます。

9月に入って始まったミュージカル「ダディ・ロング・レッグス」。コロナ禍のいま観劇というものが大きく様変わりしていて、「行くべきか、否か」みたいなことから考えなければいけなくて、心理的にも大きなハードルがありました。まず先行抽選に申し込むか?という選択から。あれは5月くらい?まだ緊急事態宣言で自粛ムードの色濃い時期。普段なら迷うことなく申し込むところ、やはり悩みました。職場の営業日との兼ね合いで何公演も申し込むことはできなかったこと、席が減るため倍率が上がり落選の可能性も高いこと、おそらくコロナ禍の影響がなくてもこれくらいだったろうな、という日数を選んで申し込みに踏み切りました。結果は希望公演すべて当選(すべて名古屋)。ほっとしたのと同時に「よかったかな?」と少しのうしろめたさもよぎりました。

6,7,8月と、コロナウィルス感染の状況は変わりました。緊急事態宣言解除の5月末、新しい生活様式が始まった6月、再拡大の8月…出かけていくこと自体に遠慮が付きまとう日々はいまだに続いています。そうしてやってきた9月。届いたチケットは3公演分で、そのうち2公演分は2列目という良席。本当に変わってしまったな、今までなら何の迷いもなく「万難を排して、駆け付けます」という心持ちでいるところなのに。でも自分の気持ちにも仕事にも無理のない範囲で決めたことだから大丈夫だと言い聞かせて…。

劇場に行くのは本当に久しぶりでした。映画館もライブハウスもホールもアリーナもドームも、この半年行かなかったんですから。連絡先の紙を提出するとか検温とか、今までにない取り組みもあるけど、生のエンタメを見るってことを楽しもうと席に座ります。って1列目つぶしてるやん!2列目は実質最前列やん!!ぎゃーーーーー!最前列恐れ多すぎて、き、緊張する…目の前過ぎる…至近距離でダディを浴びました。幸せの秘密を受け取りました。絞り出すようなチャリティーを目の当たりにしました。緊張して疲れてしまったよ最前列…幸福な疲労…。同行した家族も、とてもよかったと満足してくれたのが嬉しかったです。ファンじゃない人にそう言ってもらえるとなんだか嬉しいですよね。

ツアーで回る公演なので、もちろん他県からいらっしゃった方もいるようだった御園座。どーーーーーーうしても「うっ都内からもいらっしゃっている…」とビビる気持ちが出てしまうのが自分でもちょっと嫌でした。例えばこの期間しか行けないとか東京公演全部落選とかだったら、自分も、他県公演の参加を選択するかもしれないし。もうちょっと時間がたったらそういう心のハードルもなくなってくるかな。早くそうなりたいです。

東京凱旋公演の大千秋楽も終わり、トークイベントの再配信がアンコール映像付きでとのお知らせ。コロナ禍で配信が増えたの、やっぱりいいですね。そして、どんなに迷ってもためらっても、ダディは素晴らしいミュージカルだってこと、真綾さんと芳雄さんのダディは最高だってことはゆるぎないなって確信を得ました。本編もカーテンコールもトークイベントも、スペシャルにいいコンビなんですから!今後の再演とか先のことはとりあえず置いておいて、何よりもまず、千秋楽までの無事の完走本当におめでとうございます。

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