図1

「悩みと記憶」から

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3点に注目したい。
 1.情報量という意味での知識の幅
 2.課題解決のための「型」の種類
 3.洞察の為の、「角度」
代表関連記事 東洋経済 2019/02/18 16:00
 https://toyokeizai.net/articles/-/265405
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A 記憶は重要であるが、記憶に頼ると失敗する。しかし、一般的に、記憶に頼らないということは、非常に不安定であり、不安感を掻き立てることも多い。


B 多くの経験を、他分野で。色々な企画に顔を出し、読書をし、複数の仕事をこなす。これらはすべて、経験を蓄積していく。まっとうな経験であれば、一般的には、人間的深みがましたり、洞察が鋭くなったりもする。


A しかし、「記憶に頼る癖」がついている、むしろ、「記憶に頼る癖」から抜け出せていない時点で、多くの経験をしても、ビジネス界におけるクリエイティブクラスの中では何ら進歩をしていないと言っていいだろう。


B 何かの課題に直面したときに、頭の中の引き出しから過去の経験をひっぱりだして、この「経験を現在の課題(解決に)当て嵌めようとする」限り、一般論を超えるような解はでない。創造性の「そ」の字もないアクションしか思いつかない。


A 経験は重要だ。しかし、経験に頼ってはいけない。経験による効果は大きく3つある。
 
 1.情報量という意味での知識の幅が広がること。
 2.課題解決のための「型」の種類が広がり、1つ1つの「型」の効力があがる
 3.洞察の為の、「角度」が鋭くなる


B 汚い言葉を使うと、「出来ない人」に限り、「情報量という意味での知識の幅が広がる」ことで、自分のスペックが上がったと勘違いする。


A この場合、経験にたより、「思い出し」、思い出した情報を現在に当て嵌めて、さも「解決できるように」振る舞う。しかし、現実は、そう甘くない。


B やっかいなのは、このような類の方は、自分ができると信じている。そして、過去の経験が適用できない局面にくると、指数関数的加速度をもって、情緒が乱れ不安感に苛まれる場合が、多い。


A 重要なのは、2と3である。多くの経験の中から、自分なりの「型」というものを見出せる。この「型」の種類が増えることで、無意識的に瞬間的に、目の前の課題に対して「解への道筋」をみることができるようになる。


B 「型」は重要。「型」をもっているからこそ、そこから逸脱したミラクルな技を繰り出せるというものでもある。型のないトリッキーな発想(や行動)は、単なる無知にすぎない。


A 洞察を得るためには、物事を見る「角度」が重要になる。1つの事象を、複数の角度から観ることで、本質的な課題に素早く到達したり、それを解決する独創的な解放へとたどり着ける。視野角と視座は重要である。


B 「型」も「角度」も経験値をため、それを自分の中へと落とし込み、ブラッシュアップし続けることで、より深く鋭くなる。このような経験のためかたをすると、「思い出す」という行為はなくなる。昔の記憶に頼ることすら億劫になる。目の前の課題を0ベースで解決した方が、的確だし早くなる。


A 1つ1つの経験を、自分の「型」と「角度」へと結び付けていくこと。そして、些細な問題に対してでも、記憶に頼らず解決すること。これを繰り返すのは、いい経験値のためかたである。 


/2018.02.18 JK

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