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「ゴディバ日本事業売却検討」から

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三点に注目したい。
 1.政治と企業
 2.ありがとうの気持ち
 3.ネスレ

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35806890X20C18A9EAF000/

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A トルコという国の情勢が、私企業に強い影響を与えた好事例。本拠地をどこに構えるか、通貨の種類…等。企業経営者としては、リスク低減としても学ぶべきであるし、一方、お得な買い物(買収)の機会探索という視点でも学び深い。売却検討とあるがユルドゥズが売却検討に動く前段から、それを見極め・見越し、コンタクトをとるくらいのアクションが好適。


B 日本事業の売却というのが興味深い。換金性が高いということか。選択肢としては、事業だけ切り出すほかにも、商標自体を外に出すという手もある。もちろん、ブランドコントロールが必用であるが、それを見越して売却先を見つけていくという手もある。ABCマートの商標利用ビジネスモデルを、より精密な扱いでゴディバに当てはめるのも面白い。


A 製菓メーカだけでなく、業界内での差別要素を獲得するという観点で手を上げるのもいいだろう。特に、国内メインで大きな特徴を付与したい部分に注目できる。例えば、構造優位のドラッグストアという荒波が押し寄せるコンビニ業界。業界内だけでも熾烈な戦が繰り広げられており、ここでの差別性は重要。Uchi Cafe等で実績あるローソンがゴディバを独占するなどどうか。或いは、ご乱心の百貨店業界。そもそもの消費行動の変化に対応できていないわけだが、新しい試みや、川上側への統合化は進んでいくのは必然と思われる。この中でゴディバ独占は1つの価値になる。


B ゴディバは4Pを巧みに操り、規模拡大している。町中でも目に触れる機会が増えており、希少性が下がっているのは否めない。しかし、嘗てのゴディバと今のそれを比較することはナンセンスであり、今後のブランド価値と収益性について考える必要がある。ハーゲンダッツのアイスも昔はレアであったが、今ではコンビニでもどこでも買える高いアイスという位置づけだろう。信じられない値段のチョコレートが増えている状況を考えれば、希少性だけにこだわりブランディングするのは、筋違いとも言える。


A  私としては、特別な日常として普及させていく路線を推奨する。ブランド価値維持しながら拡大してきたゴディバを活かす。既に当たり前のワードになっているが、ちょっとした御褒美、というのは面白い。この場合、買いやすいということが重要になり、あまり無理せずに購入できることが、4Pとして必要になる。コンビニは相性がよい。また、案外、オフィスグリコの特性スペースなども需要が大きいかもしれない。ありがとうの気持ちを、ゴディバチョコ1つと共に簡単に相手に送れる仕組み、なども面白い。ホンモノである必要があり、ゴディバはそれに応えられる。


B 簡単に送れる仕組み…は綺麗。お疲れ様!のメモとチョコ1つ。こんなのが机にあったら、元気がでてくる。この路線でいくと、ネスカフェとのドッキングなどどうだろう。オフィスで珈琲を飲むときに、大きな会議や成果が出た時などに、お供にいいチョコ1つを添えられる。ネスレであればチョコ使いでもあるわけだし、ゴディバ買収というのも面白い。グローバルブランディングも非常に上手であるし。


A 重要なのはsituationを定め創造すること。どのようなsituationにゴディバが登場すると、利用者の効用が大きくなっていくかということ。


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