8/8：動的サイトの仕組みについて説明を追記しました。

とある昼下がり、先輩にWordPress講座を開いてもらっていた。私がまだまだWeb制作の知識も乏しく、甘ちゃんなのを見越して時間を割いてくださった。とてもありがたい。

先輩が参考サイトとして選んだのは、先輩の大好きなNUMBERGIRLのサイト。先輩曰く「男気溢れる」構築とのこと。カラーリングもえんじ色一択、ほぼテキストのシンプルスタイル。これについてはまたまとめられたらいいな、と思う。

サイトがちゃんと見れる・・だと・・・？

一通り講座を受けた後、気になって仕方なかったことを質問。BUMP OF CHICKENのサイトは、以前から何かしらのリリースをするとすぐにサーバーダウンしていました。何も見れない。本当に全然見れない。

ところが、BUMP OF CHICKENはアルバム発売のタイミングでサイトをフルリニューアルした。さらに7月から始まったツアーのスペシャルサイトも公開している。リニューアルしたサイトはリリース後でも全く落ちないのである！！！！！（歓喜）

なんで！どうして！どうしたの！という気持ちをずっと抱いていたので、思い切って先輩に聞いてみたのがこの記事の生まれた理由でもある。

「絶対落とさない」という強い気持ち

まず、WordPressかどうか判断しよう！ということでBUMP OF CHICKENのソースコードを見てみる。

「Gatsby 2.3.29」を使用していることがわかりました。

Gatsby……………（天井を見る）

恥ずかしながら初めて聞いたこのGatsby。調べてみると、GatsbyとはReactを使った静的サイト生成ツールということが分かった。
つまりリニューアルされたBUMP OF CHICKENのサイトは静的なサイトで構築されていたのだ！！

静的ページだと何が違うのか

じゃあ静的ページってことは分かったけど、それとサイトが落ちない理由がどう関係してくるのか。

WordPressのようなCMSはアクセスされる度にphpやmysqlを使ってページを生成する”動的サイト”のため、サーバーで処理を行う時間が必要。その分処理が重たくなるのです。BUMP OF CHICKENの規模になると、そりゃ当然アクセス数も多いわけで、アクセスが集中しているうちに処理が追いつかずサーバーダウンしてしまっていた、と推測した。

それに対して静的サイトの場合は、すでに生成されているページを表示するだけなので処理が軽く、ユーザーがアクセスしてからページを表示するまでの時間が短縮できる、とのこと。

つまり静的ページで作られたサイトは多数のユーザーがアクセスしてもサーバーでの処理を行わないため、すぐにサイトを表示出来たのでは、という結論に！

WordPressの場合1. ユーザーがアクセス2. DBからページを生成3. 表示静的サイトの場合1. ユーザーがアクセス2. 表示引用：https://webdesign-trends.net/entry/2076#i-2

絶対サイト見せたるぜ

リニューアル前は、リリースを午前4時に行なってもサイトが見れないという事態が日常茶飯事だったんだよねえ。（午前2時じゃないんか〜い）そしてファンは割とそれに慣れていたとも思うし。私も「どうせ見れないしあとでいいや〜」と思っていた。

しかしそれが！今！リリース後もスムーズに見られるのです！！
なんという快挙。

静的ページでサイトの安定化を行いましたが、CMSをしようしている時より手軽に更新ができなくなっていそうだな〜〜。
しかし現在のBUMP OFCHICKEN、お知らせの多いこと多いこと。。。
更新が多いサイトなのでGatsbyでどう運用しているのか、すごく気になりる・・！おしえて！ご関係者様！！

しかしながらこの方法を採用したということは、稼働やコストよりも、ファンに気持ちよくサイトを見て欲しいという気持ちの現れなのでは…と一人で感動しました。。。。笑

ありがとうBUMP OF CHICKEN。
ありがとうIMG SRC様。

Auroraarcの世界観

余談ですが、今回のサイトコンセプトはアルバムの全体のコンセプトにもなっている「Aurora」がモチーフにされています。カナダのイエローナイフで実際に撮影されたオーロラの写真を全面に使い、世界観が統一されている素敵なサイトなので是非とも見ていただきたい。

スペシャルサイトでは、スクロールに応じてツアースケジュールや楽曲名などがオーロラを縫うように動きます。まるで本当に動くオーロラを見ているみたい。素敵。

ツアー「Aurora Ark」も「（観客とメンバー）みんなでオーロラが見たい」というこの上ない胸キュンコンセプトなのです。

今回はプロモーションもかなり力を入れていたので、また次の機会に考察を書きたい…。

ということで、「BUMP OF CHICKENのサイトが落ちない！」という感動を探っていったら、スタッフの想いと制作会社の技術が垣間見えた最近のできごとでした。