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午前3時

夜をめくる神様の指が   潮騒と重なれば

君に僕は小声でささやくの

「午前3時だよ」

誰もいない月面のスイッチ
欠けた星々の砂

夜の先から垂れる天鵞絨の天幕 その下

眠っている 水平線の続き


白い素足 柔く滑らかな 波にぬれた足首で

すました顔の君が 笑うのを待っている

月に遊ぶ子供たち

唄をうたう あまく ささやく声


永遠は 完成しない この夜の中


#詩人になりたかったので #詩 #バックナンバー #夜 #海





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