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Olivia Rodrigo「driving home 2 u」と全米ツアーの様子で感じた嬉しいこと

昨年デビュー以来、まだまだ勢いが衰えないのが彼女。

Olivia Rodrigo

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私もデビュー当初にアルバム「SOUR」のレビュー、お気に入りのYouTube配信シリーズ「tiny desk Concert」に出演した時のレビューもブログに書きました。

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先日行われたグラミー賞では主要賞の一つ、最優秀新人賞を受賞。

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そして現在は満を持して初の欧米ツアーを回っています。

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ツアーの様子はTwitterやインスタでファンが軒並みアップしてくれるいい時代になったので(笑)、私も初日からツアーの様子を確認できました。
そこで気づいたことや、以下の番組を観て改めて彼女について語ってみたいと思います。

OLIVIA RODRIGO: driving home 2 u (a SOUR film)

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これはディズニープラスが独占配信のために制作した彼女のドキュメンタリー。ロードムービー風な構成で「SOUR」収録曲のオリジナルライブ映像とインタビュー、アルバム制作中の録画していた映像を組み合わせた作品となっています。
これがまた私には本当に面白くって、食い入るように観てしまいました。

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まず、このアルバム「SOUR」の制作面についてなんですけど、このブログでも何回か書いてるんですが、このアルバムはクレジットを観るとオリヴィア本人とPDのDan Nigroのほぼ二人。とは言ってもディズニー系で「ハイスクール・ミュージカル」の主役までやってるような子のデビュー作だし、もうちょっとスタッフ入ったり、大掛かりかと思ってたんですけど。

本当に二人でしか作ってないんですよ!!

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「パンデミック中に作られた」と本人が兼ねてから語っていたので、確かにスタッフの人数は絞られてるとは思いましたが、ほんと基本ダンのスタジオでしか作ってなかったみたいで。しかも狭い(笑)
ビリー・アイリッシュも兄のフィニアスと二人でベッドルームで曲を作っている場面がドキュメンタリー映画でふんだんに出てきましたが、オリヴィアも同じでした。宅録や少人数でしか作ってないことは珍しいことでは全然無いですけど、それが本当に面白くて。

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ダンもインディ系の作品が多めとはいえ、キャリアのあるプロデューサーですが、けっこうオリヴィアがダンに意見やどうしたいかをはっきり主張して、迷ったりするところもちゃんと伝えていて。10代らしい面はありますが、「やっぱり彼女はしっかりとアーティストだな」と感じました。自分で曲を制作しているという面は、もしかるすとビリーよりも強いかもしれません。

また私がこのドキュメンタリーを観て最も驚いたことが

アルバムを作るのを「Driver License」がヒットした後に決めた!

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これには超びっくりしました!「そんなことある?」と。(笑)「スタジオに1年くらいこもってた」と言っているので曲のストックはたくさんあったと思いますが、「Driver License」がリリースされるまで、アルバムのリリースどころか作るの決まってなかったみたいんですよ!単発リリースだったってことですかね?本当かどうかわからないけど、そんなことで嘘言ってもしょうがないと思うので(笑)、恐らく本当なんだと思います。1月ぐらいにリリースされて、アルバムは確か5月末くらい?凄い短いんだけど!
アルバムリリースが決まってなかったということは、この大ヒットは恐らくレコード会社も予想してなかったと裏付けられたような感じで面白かったです。
パンデミック中だったゆえの本当に奇跡的なアルバムというかタイミングだったんだなと思います。

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またダンのPD力もちょっと見えるようなシーンもいっぱいあって。オリヴィアが行き詰まったり、10代だし不安に感じるような場面もちゃんと対応してあげるような感じで。曲作りも二人で凄く楽しんでいるような様子で、「いいPDなんだろうな」という感じでした。


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アルバム1曲目の「Brutal」はアルバムが大体できたころに、「あと1曲ノリのいい曲を追加したい」というオリヴィアの提案でできた曲。ダンがなんとなくイントロのフレーズをウクレレで弾いたら、オリヴィアが「それクールだね」みたいなこといって、そこから2日くらいでできた曲みたいで。「これ1曲目にする」と決めたのもオリヴィアです。曲ができるのがめちゃくちゃ早いんですよね!才能を感じます。曲作りに苦労してる人がみたらムカつくと思うわ(笑)
けどここらへんの感覚も、サブスク世代っぽい感じで面白かったです。

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まずこういう制作過程が番組の半分くらい締めてるのが面白いな~、と。10年くらい前からアーティストがツアーの様子を映画にして裏側も見せる作品が増えた印象がありましたが、「今はアルバムの制作過程もこうやって記録して番組として成立させるんだ」と。ビリーの時もそうだったんですけど、私もこういうところ凄く興味があるので面白かったです。この作品観てるのって恐らくは彼女のファンの同世代や下世代の子達だと思うんですけど、そういうところを面白いと思ったり、身近に感じたり、刺激を受けるんだなと。

それは次の話にもつながるのですが、彼女のファンについて、最近気づいたことがあって。それは

ハンパなく熱すぎてびっくりレベル!!


これは番組ではなく、ツアーの様子で一番分かりやすかったんですけど、ちょっとTwitterに上がっていた様子を貼りますね。


どこのライブでもいいんですけど、もー


大合唱なんですよ!!(笑)


もともと海外のライブとかフェスって合唱多いイメージはありましたけど、このオリヴィアのライブの大合唱ぶりはちょっと最初観た時、若干引くレベルで凄いな、と。会場のキャパが小さいせいもあるとは思いますが、曲によっては本人の声が聴こえない(笑)


もっと驚いたのは、弾き語りで歌うオリヴィアが曲のマッシュアップで2曲目に移りたいんだけど、観客の合唱が終わらなくて自分のやりたいマッシュアップに入れないんですよね!
落ち着くとこまで歌わせるオリヴィア (笑)困っているオリヴィアを観た時は笑ってしまったのですが。

これは私だけではなくて

こちらの沢田さんのブログにも書いてありますが、今ローティーンくらいの子達から20代ぐらいまでの女子が同世代から少し上くらいの女性ロックアーティストに熱狂しているんですよね。ほんと尋常じゃないです(笑)数年前のビリーももちろん、先日コーチェラに出演していたフィービー・ブリッジャーズのライブでも実感しましたが、

このレビューでも書いたんですが、女性の熱狂が本当に分かりやすいです。オリヴィアのライブも観ていると、もちろん「オリヴィアが大好き」という気持ちは前提だと思うのですが、彼女の曲がより自分を重ねやすく、また一緒に歌うことでよりつながりたいというような面もあるのかな、と思います。私は少しパンデミックの影響もあるような気がします。なんか一生をかけて一緒に歌っている感じですよね~。

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オリヴィアは数字だけ観ると昨年から今に至るまで大ヒットもいいところの売れ行きの子なので、「薄いファンの子も多いのかな」と思っていましたが、少なくともライブに来るような子達は全くそういう感じじゃない。今回は本人の希望で会場の規模も小さくしているツアーのようなのですが、この感じだと軽く進行の妨げレベルなので(笑)今後は小さい会場は難しいかもですね。

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で、番組の方に話を戻して、彼女が「SOUR」の曲のパフォーマンス映像を数曲披露しているのですが、これも私には楽しいものでした。

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こんな感じなのですが、私は観ていて以下のアーティスト達が浮かびました。

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90sに人気になったオルタナティブ系の女性ロックアーティスト達です。これはファッション面やライブの見せ方が一番わかりやすいのですが、

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オリヴィアはこんな感じで。

昨年からオリヴィアはポップパンクの影響についてよく言及されていたし、ツアーでAvril Lavigneをカバーしたりしているし、そちらの影響ももちろんあるとは思うんですけど、この「Driving Home~」を観ていると、どちらかというと私が兼ねてから思っていた、90sのオルタナティブ系女性シンガーや、ソングライターのテイストもかなり取り入れてるというか、影響があるなと実感して。オリヴィアの曲にそれをちょっと感じていたので嬉しいです。あの頃の女性アーティストのいい部分を体現してて。本当に奇跡みたいな子だな、と。はっきり言ってファッション結構ダサいところもあるんだけど(笑)

このインタビューに彼女の音楽に影響を与えたアーティストの話がたくさん書いてあったのですが、私も最初にレビューしたブログで感じてたキャロル・キングからタニヤ・タッカー、テイラー・スウィフト、『一時期、フィオナ・アップルに夢中になってて、「フィオナ・アップルのようになりたい、すべての曲をジャズ・ピアノで作りたい」と思ってた』とか(笑)お母さんがスマッシング・パンプキンズの大ファンで、よく聴かされてたとか(笑)。アラニス・モリセットの話もしてます。

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ローリング・ストーンズ誌もオリヴィアとアラニスの対談を組んでいます。私もこちらの方がポップパンクとの比較よりしっくりきます。趣味の問題かもですけど(笑)

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ピアノ、ギター、ルーパーも使ってのパフォーマンス。ドキュメンタリーでは「もう悲しいアルバムは作りたくない」って言葉がリアルでした。

素晴らしいソングライターだし、「彼女の才能は本当に大切にしたいな。」と。同時に彼女や今のオルタナティヴに寄った女性アーティストに熱狂している若い子達も大事に育っていってくれたらと思います♪

日本に来てくれないかな〜。でもチケット争奪戦になりそうですね(笑)

おまけ

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これはやりすぎて、コートニー本人にチクっと怒られてた(笑)

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