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リコーがHHKBの会社を買収

リコーがHHKBシリーズを発売しているPFUの株式を80%取得して子会社化したらしい。

リコーは、私的には「GR」や「PENTAX」のカメラメーカーだが、一般的には、コピー機を中心にしたOA機器メーカーのイメージだろう。

キーボードのHHKBやイメージスキャナーScanSnapを発売しているPFUも、マニアックな製品を開発するメーカーの印象があったが、もともとは富士通とパナソニックの合弁会社で、現在の主力は企業向けのシステム販売らしい。

そこら辺の経緯や狙いについて、ImpressWatchでまとめた記事がわかりやすい。

事務機器メーカーでありながらカメラとの縁が意外に深いリコーの歴史についても、簡潔にまとめられている。

今回の子会社化の狙いについては、「濃いファンがいるメーカーの合併はメリットが多い」とまとめているが、妥当な見方だと思う。

リコーイメージングはカメラ事業で単純にシェアを追うことをやめ、顧客との関係に基づく「良いものを作る」パターンへとシフトした。ScanSnapやHHKBは、元々そのような流れにある製品、ということもできる。

だとすれば、濃いファンがいるPC関連機器が1つの企業に集まっていくのは、ある意味で納得しやすい部分がある。顧客との関係作りも製品作りも、同じような部分があるからだ。

(Impress Watch)

そもそも、リコーがPENTAXを買収したのも同じ流れだし。

単純な売上・収益だけで見れば、企業相手の商売をした方がスケールメリットが大きいと思う。ただ、一般のユーザーに届くブランドを持つことは、その企業のイメージを高めて、中期的に優秀な人材を集めるのに寄与するとも言える。

キングジムにとってのポメラも、そのような「エンドユーザーに届く、企業イメージを向上させるブランド」ではないかと思う。

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