40年前の身元不明であった遺体が、有名バンド・グループの人だった。

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米国の「mashup NY」は2021年12月14日に、CBSニュースが、40年前に発見され、身元不明とされていた遺体が、有名音楽グループに所属していた人物であることが判明したと報じたと報告した。

身元が特定されたのは、オハイオ発のソウルグループ「オージェイズ(The O’Jays)」のギタリストだったフランク”フランキー”リトル・ジュニア(Frank “Frankie” Little Jr.)だった。

https://time-az.com/main/detail/75842

遺体が見つかったのは1982年。クリーブランド近郊の町ツインバーグ(Twinsburg, near Cleveland)にある雑木林から頭蓋骨が発見された。後に、ゴミ袋に入った体の骨が見つかった。解剖の結果、刺し傷や鈍器で殴られた跡があったほか、死後に焼かれて、バラバラにされたことが判明した。遺体の特徴から、殺害されたのは身長170cm、20歳から25歳の男性で、後弯症(kyphosis)を患っている人物とされた。

捜査当局は当時、被害者と犯人は、地元にあったクライスラー(Chrysler)のプレス工場の従業員とみていたが、解決にいたらなかった。

身元特定に導いたのは、DNA情報と系図法(genealogical research)を合わせた捜査手法によるものだった。地元警察は2018年、遺伝子系譜を解明する団体「The DNA Doe Project」に協力を要請。GEDMatch.comやFamilyTreeDNAといった消費者向けDNAデータベースから、近親者ではないが、サウスカロライナに遠い親戚がいる可能性が示された。最終的に、これらの人々の協力を得て、フランク”フランキー”リトル・ジュニアであることが判明した。

フランク”フランキー”リトル・ジュニアは1943年08月、クリーブランド生まれ。1960年代中頃にオージェイズに加わった。オリジナルメンバーのウォルター・ウィリアムス(Walter Williams)は、フランク”フランキー”リトル・ジュニアが、同じく創業メンバーのエディ・リヴァートとともに楽曲を手がけたこともあると話しているという。

1958年に結成されたオージェイズは、「裏切り者のテーマ(Back Stabbers)」や「ラブ・トレイン(Love Train)」などのヒットで知られ、2005年に「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame in 2005)入りを果たしている。

バンドを脱退したフランクさんは陸軍に入隊し、ヴェトナム戦争にも従軍した。2年間の軍務を経て、70年代中頃には、再びクリーブランドに暮らしていた。

殺害された当時の情報に乏しく、捜査関係者は、同居人や友人を含む、当時のフランク”フランキー”リトル・ジュニアを知る人物に、情報提供を呼びかけている。

犯人は、遺体が40年前に見つかっていることから、日に日に進化する捜査方法から、いつか身元が明らかになると、思っていただろう。

今度は、犯人が特定され、明らかになると、思っているだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=UCY6flzgfA4

クリーブランド近郊の町ツインバーグ(Twinsburg, near Cleveland)の緯度、経度。
41°18'45.2"N 81°26'24.4"W
または、
41.312556, -81.440114

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