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インドネシアの【新首都】スマート都市の青写真公表。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年01月17日に、インドネシアの東カリマンタン(Kalimantan)州で整備中の新首都「ヌサンタラ(Nusantara)」の行政機関ヌサンタラ首都庁(Nusantara Capital Authority)は、新首都の開発コンセプトの一つである「スマートシティー(Smart City)」に関する青写真「ヌサンタラ・スマートシティー・ブループリント(Nusantara Smart City Blueprint)」を公表したと報告した。

行政や交通・モビリティーなどの6領域から街づくりの方向性を提示し、EV(Electric Vehicle/電気自動車)を利用した自動運転や、エネルギー効率を高め低炭素化に貢献するスマートグリッド(smart grid/次世代電力網)などの先進技術について、外国企業などとの協業を見据えていると伝えている。

ヌサンタラの開発は、2022~24年の第1期から計5段階に分けた2045年までの中長期計画が立てられている。第1期で優先的に開発を行うKIPP(Kawasan Inti Pusat Pemerintahan/中央行政地区)から段階的に範囲を広げ、45年までに約170万~190万人の人口を擁する都市になることを描く。スマートシティーは、面積の75%を緑地とする「フォレストシティー(Forest City)」、土壌流出の最小化や雨水吸水の最大化などを目指す「スポンジシティー(Sponge City)」と並ぶ開発コンセプトの一つである。

ブループリントでは、スマートシティーを構成する領域として、
◇行政
◇交通・モビリティー
◇生活
◇天然資源・エネルギー
◇産業・人材
◇環境に配慮した建物・インフラの6つを示し、さらに21のサブ領域、そこから派生する計67の要素に分けた。

あまりにも大きなプロジェウトで、なんでも取り込んでいるが、理解不能である。

完成したら、見たいと思う。

多くの国が、未来に向けて走り出していることは、理解できる。

首都移転を開始する2024年から段階的にコンセプトを導入する。開発の第2段階に当たる25~29年については、ヌサンタラのKPI(Key Performance Indicator/重要達成度指標)である「10分で主要施設と交通拠点にアクセスできる」という指標を実現する段階に入ることが示されている。
こうした目標から、スマート技術を活用した交通網の整備は、比較的早く取り組みを推進する分野になるとみられる。

スマートシティーにおける交通・モビリティー領域では、自動運転によるミニバスの運行が一例に挙げられており、車両にはEV(Electric Vehicle/電気自動車)が利用される予定である。
オンデマンドで運行する公共交通も計画されている。
ヌサンタラでは、移動手段の80%が公共交通機関、徒歩、電動キックボードなどの「マイクロモビリティー」の利用が想定されている。

こうした取り組みで、各交通拠点から徒歩10分で主要施設にアクセスできるようにする。

先進技術が活用されるスマートシティーは、技術的な優位性を持つ海外企業の参画が期待される領域でもある。

ヌサンタラ首都庁のモハメド・アリ・ベラウィ次官(Mohamed Ali Belawi, Wakil/Green Digital Transformation/グリーン・デジタルトランスフォーメーション担当)は、2023年12月29日のオンライン会見で、先進的な技術プロバイダーとの協力の下で、地場タクシー最大手ブルーバード(Bluebirdや陸運公社ダムリ(Damri)のような事業者が2024年中に自動運転を始めることに期待を示した。

ブループリントでは、UAM(Urban Air Mobility/アーバン・エア・モビリティ/都市航空交通システム)の開発についても触れられており、空飛ぶタクシーの運行も含まれている。UAMについて、モハメド・アリ・ベラウィ次官は、技術開発段階でまだ商業化に至っていないからこそ、プレーヤーとして参画する機会があると指摘した。「ブループリントを示すことで、先進技術をヌサンタラで実現することを促し、技術移転をする企業は、45年に先進国入りを目指すという国家目標にも貢献できる」と述べた。

UAMを巡っては、韓国の現代自動車との導入計画が進行中で、アリ次官は、国営航空機製造DI(Dirgantara Indonesia/ディルガンタラ・インドネシア)との開発協力が進むことにも期待を示した。ほかにも、米ボーイングの子会社でeVTOL(electric Vertical TakeOff and Landing/電動垂直離着陸機)を開発する新興企業ウィスク・エアロ(Whisk Aero)と協議しており、近く協業内容の大枠に合意したい意向を明らかにした。

人の移動に限らず、ドローンを利用した荷物の配送も計画されている。
共通プラットフォームによる効率的な物流システムを構築し、指定時間に沿った配送システムの構築などを目指す。

こうした先端技術の導入計画が示される一方、足元ではモビリティーを担う民間企業による具体的な動きが出ている。ブルーバードは2023年末、2,500億ルピア(約23億4,500万円)を投じて、電気バスを利用したBRT(Bus Rapid Transit/高速バス輸送)システムやEVタクシーなど、環境に配慮した公共交通開発をヌサンタラで行う計画を発表した。

また、スマートシティーの実現に向けて導入される技術は、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の実現に貢献するとみられるものが多い。

ヌサンタラでは、国の国際公約よりも15年早い2045年に、ネットゼロの達成を目指す。

ブループリントで定めている天然資源・エネルギー領域では、EVを交通手段としてだけではなく、効率的にエネルギーを利用するための電力源として使用し、低炭素化に貢献することも想定している。EVの蓄電池に蓄積されている電気エネルギーをスマートグリッドに送る「V2G (Vehicle-to-Grid/ビークル・ツー・グリッド)」、建物に送る「V2B(ビークル・ツー・ビルディング)」、住宅に送る「V2H(Vehicle-to-Home/ビークル・ツー・ホーム)」を実装することが示されている。

アリ次官は、面積の75%を緑地とするヌサンタラでは、生育する木々のデータを迅速に把握するための大量のデータ収集と分析なども必要になるとし、HPC(High-Performance Computing/ハイパフォーマンス・コンピューティング)を活用することが重要になるとの認識を示した。

ヌサンタラでの市民生活を支える「スマートリビング」領域は、「保健・福祉」「公共の安全と空間マネジメント」の大きく2つに分けた。前者では遠隔診療やデジタル保険証サービスの提供、後者では犯罪予防のためのビデオ録画体制、安全・災害情報通知サービス、市街地の混雑情報の共有、大気質のモニタリングなどを行うことが計画されている。

スマートシティーを支える通信インフラとしては、第5世代(5G)やLTEなどの移動通信システムの、低消費電力で長距離のデータ通信を可能とする「LPWAN」、クラウドを含むデータセンター構築などを主要技術とする。

さらに、ヌサンタラでの市民生活を支える「スマートリビング」領域は、「保健・福祉」「公共の安全と空間マネジメント」の大きく2つに分けた。前者では遠隔診療やデジタル保険証サービスの提供、後者では犯罪予防のためのビデオ録画体制、安全・災害情報通知サービス、市街地の混雑情報の共有、大気質のモニタリングなどを行うことが計画されている。

スマートシティーを支える通信インフラとしては、第5世代(5G)やLTEなどの移動通信システムの、低消費電力で長距離のデータ通信を可能とする「LPWAN」、クラウドを含むデータセンター構築などを主要技術とする。

さらに、モノのインターネット(IoT)、5Gやセンサーのアンテナなどを搭載するスマートポールの設置、微生物を活用した廃棄物処理から環境に優しい燃料までカバーするバイオテクノロジーなど、多岐にわたる分野をヌサンタラで活用が期待される支援・補助技術として示した。

主要施設の一つとなるデータセンター開発については、米国、韓国、中国、ドイツ企業などから協業意向が示されている。アリ次官は、米国政府から無償資金協力によるデータセンターの概念実証の提案を受けていることや、韓国、中国、ドイツ企業からデータセンターや通信指令センター開発への協業意向があると明らかにした。

ヌサンタラ首都庁のバンバン長官(Bambang Susantono, The Chair of the Nusantara Capital Authority)は、ブループリントの公表に当たり、ヌサンタラ開発を行うステークホルダー(利害関係者)や市民のための指針となり、住みよく愛される街の実現に向けた道筋となることに期待を示した。

南カリマンタン州バンジャルマシン(Banjarmasin)市の緯度、経度
3°19'07.0"S 114°35'39.8"E
または、
-3.318606, 114.594378

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北カリマンタン州タラカン(Tarakan)市の緯度、経度
3°19'38.5"N 117°34'42.6"E
または、
3.327361, 117.578506

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中ジャワ州テガル(Tegal)市の緯度、経度
6°52'46.9"S 109°07'32.1"E
または、
-6.879703, 109.125592

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南スラウェシ州マカッサル(Makassar)市の緯度、経度
5°08'51.6"S 119°25'57.8"E
または、
-5.147664, 119.432731

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西スマトラ州(West Sumatra)全域市の緯度、経度
0°44'23.8"S 100°48'00.0"E
または、
-0.739939, 100.800006

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2020年04月27日---インドネシアの首都ジャカルタのMRT乗車で、スマホで決済。
2020年04月21日---インドネシア、カリマンタン2市でPSBB承認。
2020年04月18日---インドネシア首都圏の通勤鉄道、乗客35%制限で継続。
2020年04月10日---ジャカルタ、10日から活動制限厳格化、処罰も検討。
2020年04月21日---インドネシアで、全国民に帰省禁止!違反者の罰則。
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2019年09月26日---インドネシアのMRT、2019年10月末からスマホで乗車可能!
2019年09月10日---ジャカルタのMRTとバンドン高速鉄道が相互技術移転。
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2019年04月04日---ジャカルタのMRT、5月から運転間隔を5分に短縮。
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2019年03月05日---首都ジャカルタのMRT、5日に試乗市民の募集開始。
2019年02月15日---インドネシアのMRT開業は2019年03月24~31日の間に設定。
2019年01月26日---インドネシアのMRTジャカルタ、試験運行開始。
2018年12月27日---ジャカルタのMRT10駅、ネーミングライツの競売を開始。
2018年12月13日---インドネシアの首都MRT、平日の運行本数は285本。
2018年11月06日---インドネシアのMRT2期は、アンチョールまで年末着工。
2018年10月22日---日本政府、インドネシアMRT工事で700億円の円借款供与へ!

https://en.antaranews.com/news/301932/nusantara-smart-city-blueprint-is-reference-for-development-oikn
https://www.ikn.go.id/en
http://www.ifg.cc/en/aktuelles/nachrichten/regionen/200-id-indonesien-indonesia/63222-nusantara-the-rise-of-indonesia-s-smart-city-and-global-digital-hub.html
https://uncrd.un.org/sites/uncrd.un.org//files/2023sctw_s2_cp5_nusantara.pdf
https://partners.wsj.com/bkpm/bridge-to-the-future/nusantara-indonesias-new-capital-city-spearheads-quest-for-sustainable-and-inclusive-development/
https://www.ikn.go.id/storage/thd/blueprint/cetak_biru_kota_cerdas_nusantara.pdf
https://asia.nikkei.com/Business/Technology/Thales-aims-for-smart-city-development-in-Indonesia-s-new-capital
https://ycpsolidiance.com/ja/article/indonesia-new-capital-city-smart
https://seads.adb.org/news/building-green-and-smart-city-indonesias-new-capital
https://www.pp.u-tokyo.ac.jp/graspp-blog/indonesia-capital-relocation/
https://www.koreaittimes.com/news/articleView.html?idxno=117288
https://www.kedglobal.com/tech,-media-telecom/newsView/ked202311010003
https://www.flandersinvestmentandtrade.com/export/sites/trade/files/attachments/Nusantara-Latest developments of Indonesia’s capital move.pdf
https://www.researchgate.net/publication/370445891_Smart_City_Development_in_the_New_Capital_City_Indonesian_Government_Plans

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