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イギリスの新興企業は、世界初、ヒトの排泄物や汚泥から、航空機向けバイオ燃料でを生産。

BBC Newsのレイチェル・マクメネミー & PA メディア(Rachael McMenemy & PA Media)は2024年04月11日に、イギリスの新興企業ファイアフライ・グリーン・フューエルズ(Firefly Green Fuels)は、世界初、イギリス企業がヒトの排泄物や下水処理の過程で出る汚泥から、SAF(sustainable aviation fuel/航空機向けバイオ燃料)を生産する世界初の商業規模の工場を発表したと報告した。

この分野は、日本が古く、便器を製造販売しているTOTOがバイクなどを発表している。

日本有数のトイレメーカー、TOTOが2012年08月29日に、動物の排せつ物で走る3輪オートバイ、「トイレバイク ネオ(Toilet Bike Neo)」を披露した。

排せつ物を燃料にする世界初の車両と銘打たれた3輪バイクは、動物のふんで満タンのタンクなら、最長で300kmまで走行が可能だ。通常のバイクでは運転席のある場所にトイレが組み込まれ、後部には巨大なトイレットペーパーが乗っている。

2012年08月29日に東京近郊で披露された試験走行では、若い女性がライダーを務めたが、TOTOはライダーが「燃料」を供給する仕組みではないと即座に釘を刺した。

TOTO広報は記者団に対し、「燃料に使うバイオガスは人のうんちで作られてはいません。家畜の糞尿や生活排水から作られています」と説明した。

商品化の予定はなく「節水シャワーヘッドや節水トイレなど、TOTOの環境への取り組みをPRする」ことを目標にしているという。

バイオ燃料会社ファイアフライ(Biofuel company Firefly)はエセックス州ハウィッチ(Harwich, Essex)に工場を開発する計画で、2028年までに燃料を供給したいと考えている。


同社はウィズエア(Wizz Air)と、15年間で最大52万5,000トンのSAFを供給することで合意に達した。
ファイアフライの最高経営責任者ジェームス・ハイゲート(Firefly chief executive James Hygate)は、バイオソリッドは「ある意味嫌なもの」だが「素晴らしい資源」だと述べた。
「私たちは下水をジェット燃料に変えています。これ以上に素晴らしいことはあまり思いつきません」とハイゲートは付け加えた。
SAFの生産では、従来のジェット燃料よりも炭素の使用量が約70%削減されるが、生産コストは数倍高くなる。
公益事業会社アングリアン・ウォーター(Utility company Anglian Water)は、初期パイロット段階の一環として、廃水処理プロセスの生成物であるバイオソリッドをファイアフライに提供することを約束した。

「うんこを動力にして飛行機を飛ばせるようになるだろう」
罪悪感のない飛行は簡単には達成できない - 科学者
航空機の排出量を抑制する.

ファイアフライのCOO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)ポール・ヒルディッチ(Paul Hilditch)は、イギリスには「2030年に義務付けられたSAF需要の半分」を満たすのに十分なバイオソリッドがあると述べた。
「そしてもちろんイギリスだけではありません。人がいる世界中のどこにでも、うんちは存在します」と彼は付け加えた。
ファイアフライは、同社のシステムを航空機に燃料を供給するために使用するための規制当局の承認を取得する過程にあると述べた。
ウィズエアはまた、2030年までに自社便の10%にSAFを搭載したいと発表した。

2012年08月29日---排せつ物で動く「トイレバイク ネオ」、TOTOが披露

https://europe.nna.jp/news/show/2646784
https://www.ainonline.com/aviation-news/aerospace/2024-01-09/uk-company-creates-saf-sewage
https://www.bbc.com/news/uk-england-essex-68789981
https://www.theguardian.com/business/2024/apr/11/uk-aviation-supplier-lifts-lid-turn-human-waste-fuel-wizz-air
http://www.afpbb.com/article/economy/2897984/9431871

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