イギリスの医学誌「ランセット(The Lancet)」は2021年10月29日に、TheLancet.comに登録すると無料で読むことができる、第6回「Lancet Countdown on Health and Climate Change」レポートが発行されたと報告した。

本報告書は、気候変動に直接関連する健康への影響を示す44の指標を追跡し、気候変動による健康への影響が衰えずに増加していること、そして世界各国の対応が遅れ、一貫性がないことを暴露している。

気候変動とその推進要因は、感染症の伝播に理想的な条件を作り出しているが、現在のCOVID-19の復興計画の多くは、パリ協定(Paris Agreement)に適合していない。

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石油、ガス、石炭への多額の補助金と、クリーンエネルギーへの限られた財政支援を含む化石燃料主導の復興は、狭義の短期的な経済目標を達成できる可能性はあるが、その後、世界を取り返しのつかないほど軌道修正し、パリ協定で示されている最大1～5℃の温暖化を達成することが不可能になるかもしれない。ランセット・カウントダウン・レポートは、多くの国が気候変動による健康への影響に対して十分な備えができていないことを示している。
ランセット誌の社説にあるように、世界の温室効果ガスの排出量は2020年に6-4%減少したものの、その後は再び増加している。人々と地球の健康を何よりも優先して、行動を加速させることが求められているのは明らかである。

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健康と気候変動に関するランセット・カウントダウンの2021年報告書：健康な未来のためのコードレッド(The 2021 report of the Lancet Countdown on health and climate change: code red for a healthy future)